食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、をまとめてみましたお買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
①検査数1,887件中12件の基準値超え(全体の1%)
②平均は、1キログラム当たり5ベクレル、最大200ベクレル(群馬県産イノシシ)。
③基準超の食品が福島、群馬、千葉
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年7月1週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.今週も危険な福島汚染食品の放置する安倍出戻り総理
福島県三島町は、福島県西部にある町です。

※(7)等で作成
図―2 本記事に出て来る市町村
(=^・^=)が知る限り、植物からは基準値(6)を超える見つかっていませんでした。でも、キノコ(野生)のセシウムが突然に上がり出し、基準値を超えてしまいました。以下に福島県三島町とお隣の西会津町のキノコの放射性セシウム濃度の推移を示します。

※(1)を集計
図―3 三島町と西会津町産キノコの放射性セシウム濃度推移
どちらの町も、原発事故後の3年程度は基準値の1キログラム当たり100ベクレルに比べかなり低い値で推移してきました。でも今年(2014年)の夏に突然に上昇しました。
三島町のキノコの検査は9月19日です。その時点で、基準超えは分かっていたはずです。でも安倍出戻り総理が出荷制限を出したのも(8)、厚生労働省が基準超へを発表したのも(3)、3日後の9月22日です。危険なセシウム汚染食品が3日も放置されていました。先週は福島県県南地域のセシウム汚染「コイ」が1週間も放置されていました(4)。
原発事故から3年半経過しても突然に放射性セシウム濃度が上昇することもある危険な福島県産食材は、基準超えが見つかっても直ぐに発表されることもなく「放置」されます。
2.福島のシラスは全数ND、でも茨城は別
福島県沖のシラス漁が8月26日から始まりました(9)。厚生労働省の発表を見るとシラスは漁が始まった以降の精密検査では16件全てが検出限界未満(セシウムが見つからない事、ND)でした。でも茨城県は違います。精密検査4件中1件でセシウムが見つかっています。福島第一原発からは離れている分だけ、茨城県産シラスが低く出ていいはずです。どちらかが間違っています。
以下に、福島原発事故直後の福島県いわき市沖のシラスの放射性セシウム濃度の測定結果を示します。

※(1)を集計
図―4 原発事故直後の福島県いわき市沖のセシウム濃度
福島県いわき市産シラスは原発事故直後は「日本分析センター」が検査を実施していました。その後「日本食品分析センター」が実施し、最終的に「福島農業総合センター」に移りました。「日本分析センター」から「日本食品分析センター」に検査が移った時にはセシウム濃度の大幅は変化ありませんでした。でも「日本食品分析センター」から「福島農業総合センター」に移った時に、セシウム濃度が大幅に低下しています。現在も福島県産食材を検査している「福島農業総合センター」は他の機関に比べ低くでるのは明らかです。これでは検査しているから安全などと言われても(9)、安心できません。
以下に福島県漁連と福島県(福島農業総合センター)で検査した福島県いわき市沖のアワビのセシウム濃度を示します。

※(1)(10)にて作成
図―5 いわき市沖アワビの放射性セシウム濃度推移
福島県の検査では、全て検出限界未満ですが、福島県漁連の検査では確り見つかっています。ここでも福島県の検査は他より低くでています。
なお、茨城や福島のシラスの名誉のために書くなら、セシウムに関しては全く問題ないレベルです。茨城県が検出したセシウム濃度はおよそ簡易検査で見つけることは不可能と思える低いレベルです。福島県漁連は簡易検査でしが確り検査をしています(10)。
以下に福島県沖で取れたお魚の100g当たりのカルシュウム含有量とストロングチウム90濃度を示します。

※1(11)より作成
※2 Sr90はストロンチウム90を示す。
※3 Ca含有量は100g当たりのカルシュウム含有量
図―6 福島県沖(第二原発沖合2km)のお魚のストロンチウム90濃度とカルシュウム含有量
カルシウムを多く含む程がストロンチウム90濃度が高くなっています。シラスはカルシュウムたっぷりの食品ですが、(=^・^=)は、ストロンチウム90の検査結果を知りません。
<余談>
・突然に基準値超えを起こすことがある福島産
・基準値超えを起こしても放置される福島産
・他より低く出る検査で出荷される福島産
これではフクシマの人も不安になると思います。福島県で実施されたある調査では「深刻な病気にかかるのではないか」の質問には「とてもそう思う」と「ややそう思う」を合わせると61%だった。「次の世代の人たちが病気になるかも」は計73%と答えています(12)
(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。

※(13)を抜粋
図―7 福島県須賀川市はキュウリの本場(14)、でも宮崎産キュウリが載っているる須賀川市のスーパーのチラシ
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第897報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月3週)―危険な福島汚染食品を1週間放置した安倍出戻り総理ー(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 」
(8)
原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省(9)
県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。(10)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです (11)
めげ猫「タマ」の日記 福島県沖シラス漁再開―ストロンチウム90は9ベクレル?―(12)
放射線不安も疾患に 健康管理専門家会議で意見(福島民友ニュース)(13)
ヨークベニマル/お店ガイド(14)
福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
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- 2014/09/23(火) 19:30:54|
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