食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、をまとめてみましたお買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
①検査数1,521件中3件の基準値超え(全体の0.2%)
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大210ベクレル(宮城県産コウタケ)。
③基準超の食品が宮城、栃木
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年951週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.いわきのスズキは2ベクレル、でも北茨城は12ベクレル
福島県いわき市と茨城県北茨城市は県境を挟み隣接しています。海は繋がっているので、双方の検査がまともであればいわき市のお魚が北茨城市に比べ、少し高い濃度のセシウムが出る筈です。
※(7)で作成

※(7)で作成
図―2 本記事で登場する市町村
今週のお魚の検査結果をまとめると、1キログラム当たりの値で
北茨城市
検査42 平均4.1ベクレル
いわき市
検査55 平均2.9ベクレル
で、不思議な事に北茨城市の方が高くなっています。魚種の違いもあるので、スズキで比較したら
北茨城市産スズキ
検査数1 平均12ベクレル
いわき市産スズキ
検査数2 平均1ベクレル(2ベクレルと検出限界値未満)
でいわき市の方が低くなっています。マダラで比較すると
北茨城市産マダラ
検査数12 平均8.2ベクレル
いわきし産マダラ
検査数1 検出限界値未満
です。福島県のマダラの検査数が少ないので8、9月分のマダラについて集計してみました。
北茨城市産マダラ(8、9月)
検査数42 最大51ベクレル 平均7ベクレル
福島県いわき市産マダラ(8,9月)
検査数9 全数が検出限界値未満
です。検査結果をみる限り、福島県いわき市のお魚のセシウム濃度は茨城県北茨城市よりひくくなっています。どちらかの検査結果が間違っています。そこで、今年1月からの福島県漁連の検査と比較してみました。

※(1)(8)で作成
図ー3 福島県いわき市産アワビの検査結果
今年(2014年)の福島県の検査では放射性セシウムが見つかっていませんが、福島県漁連の検査では確り見つかっています。福島県の検査はセシウムがあっても見つけられないデタラメな検査と言わざるを得ません。
2.主産地を検査せずに安全宣言が出される福島県産「洋ナシ」
福島県の「安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料)」に9月26日付で「洋ナシ」が追加されました。

※(9)中の「くだもの編 [PDFファイル/128KB]」を抜粋
図―4 「洋ナシ」の安全宣言をする福島県
以下に福島県内の洋ナシの出荷量を示します。

※1 (10)を元に作成
※2 2005年
図―5 「洋ナシ」の福島県内出荷量
福島県の「洋ナシ」は福島市・伊達市等で多く生産されています。ここは図―2で示すように、避難地域を除けば福島県内でも放射性物質汚染のもっとも酷い場所です。確り検査しているか心配です。以下に「洋ナシ」の検査数を示します。

※(1)を集計
図―6 福島県産洋ナシの検査回数(2014年)
主産地で放射性物質汚染の酷い主産地の福島市や伊達市は検査していません。それでも安全宣言を出します。でもこれは洋ナシだけではありません。
① 6月27日 主産地の福島市、伊達市、国見町、桑折町を検査せずに「桃」の安全宣言(11)
②8月12日 主産地の福島市、伊達市を検査せずに「ブドウ」の安全宣言(12)
③8月22日 主産地の福島市を検査せずに「梨」の安全宣言(13)
④8月29日 主産地の福島市、伊達市、須賀川市を検査せずに「リンゴ」の安全宣言(14)
④9月26日 主産地の福島市、伊達市、須賀川市を検査せずに「洋ナシ」の安全宣言(本稿)
福島県は放射性物質汚染の酷い主産地を検査せずに「安全宣言」をだす悪癖があります。
<余談>
他より低い値しか出ない検査で出荷される福島産、主産地の汚染検査を放置して「安全宣言」が出される福島産、これではフクシマ汚染食材は野放し状態です。被害がでないか心配です。
福島県の中通り・浜通り地元産米を学校給食に地元産米を使用している市や町の死者数の推移を示します。

※(14)を転載
図―7 地元産米を使用している市や町の死者数の推移(各年1-8月)
福島原発事故以降に死者数が増え、今も継続しています。死者数は各年の1-8月の累計で
原発事故前(2010年) 5,285人
原発事故後(2014年) 5,670人
で7.3%増えています。偶然に起こる確率を計算したら、0.15%なのでおよそ偶然とは思えません。
福島県の中通り・浜通り地元産米を学校給食に地元産米を使用している市や町の死者数の推移を示します。

※(14)を転載
図―8 地元産米を使用していない市や町の死者数の推移(各年1-8月)
死者数は各年の1-8月の累計で
原発事故前(2010年) 2,797人
原発事故後(2014年) 2,879人
で2.9%増です。ただし偶然に起こる確率を計算したら23%ですので、偶然といっても構わないと思います。
学校給食に地元産米を使用しているところでは、現時点でも死者数の増加が統計的に認められるが、地元産米を使用していないところは、統計的には死者数の増加が認められないことになります(14)。
(=^・^=)は怖いので
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でも、これは(=^・^=)ばかりではないみたいです。

※(15)を引用
図―福島県産が殆ど載っていない福島県福島市のスーパーのチラシ
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第898報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月4週)―今週も危険な福島汚染食品の放置する安倍出戻り総理ー(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会(8)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです (9)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(10)
統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103(11)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月)―主産地を検査せず安全宣言を出す福島県ー(12)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月2週)―汚染食品がマーケットの流出!12日間も秘匿する安倍出戻り内閣ー(13)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―宮城のスズキは180ベクレル、福島は120ー(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島県の死者数は増(1-8月、対2010比)-でも増えていると場所と増えていない場所がある。(15)
ヨークベニマル/お店ガイド
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- 2014/09/30(火) 19:46:19|
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