めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

NHKの嘘報道―川内村は生活に不安があるから帰れない、本当は放射線が怖いから―

 福島県川内村の避難区域が10月1日に一部が解除されました。NHKは10月1日の19時台のニュースで取り上げ、最初に
「この日を首を長くして待っていたもんですから」
との住民の声を紹介し、その後
「暮らしへの不安から 帰還をためらう人も」
も紹介していますが、放射線については一切を触れず、帰還者の具体的人数もだしていないので、少なくとも多くの方は放射線に対する不安は払しょくされたような内容です。本当かと調べたら福島の報道では放射線への不安を訴える方の報道が多くまりました。NHKは避難解除された区域は放射線の不安が全くないような「嘘」報道です。
  福島県川内村は人口2,577人の村で福島第一原発の30km圏内に位置し、福島原発事故直後の2011年3月16日に全村避難を実施しました。その後、帰村宣言(2012年1月31日)や役場機能を村内に戻す(2012年3月27日)に等を実施していますが、それでも村の東部避難区域になっていましたが(1)、10月1日に大部分の避難指示が解除されました(2)(3)(4)。
brg140710a.gif(拡大)⇒brg140710b.gif
  ※(1)を転載
 図―1 福島県川内村

 これについて。NHKは10月1日の19時台のニュースで取り上げ、最初に
「この日を首を長くして待っていたもんですから」
との住民の声を紹介しまるで多くの住民が喜んでいるようです。
brg141002a.gif
  ※ NHKの10月1日の19時台の番組をキャプチャー
 図―2 「この日を首を長くして待っていたもんですから」と放送するNHK
そして「(放射線でなく)暮らしへの不安から 帰還をためらう人も」
とのナレーションを流しています。
brg141002b.gif
  ※ NHKの10月1日の19時台の番組をキャプチャー
 図―3  「(放射線でなく)暮らしへの不安から 帰還をためらう人も」とのナレーションを流すNHK
 でも実態は違うようです。川内村の遠藤村長は福島県の地方紙の福島民報の取材に対し、
 「課題は放射線への不安とし、『今日を境に住民が劇的に戻るということはない。』」
と述べたそうです(5)。
brg141002c.gif
  ※(6)をキャプチャー
 図―4 「(放射)線量の不安は払しょくできないと思う」と語る川内村村長

帰還した住民も放射線が不安なようです。
brg141002d.gif
 ※(7)をキャプチャー
 図―5 「放射能が飛び交わなくなったっていうのとは違うから」と話す帰還者

また別の方は「国の指示に従っただけ」とコメントしています。
brg141002e.gif
 ※(6)をキャプチャー
 図―6 「国の指示に従っただけ」とコメントする住民

福島からの報道を見る限り、喜んでいる人は少ないようです。
 避難解除の対象者は139世帯、275人ですが、福島県の地方紙の福島民友は
  「旧避難指示解除準備区域では4月下旬から避難指示解除に向けた長期宿泊を実施してきたが、長期宿泊の申請世帯は22世帯48人と対象世帯の2割以下にとどまり、住民帰還は当面、少数の見込みだ。」
と報じています(4)。
 帰還者の映像(6)(7)を見ると高齢の方のみです。子供がいる方の発言として、福島県のローカルTV局(TUF)は「子どもからしたらそうゆう環境じゃ足りない」との発言を配信していました。
brg141002f.gif
 ※(6)をキャプチャー
 図―7 「子どもからしたらそうゆう環境じゃ足りない」との発言を配信する福島のローカルTV局(TUF)

「帰還をためらう人も」でなく「帰還をためらう人が殆んど」が事実です。
 あからさまな「嘘」報道です。 結局、NHKは多くに住民が放射線に対する不安が払しょくできないのに、これを「生活への不安」と言い換え、帰還者もギリギリの選択をしたのに慶んでいるいるような映像を流す「嘘」報道です。NHKは今年(2014年)に福島県田村市の一部地域が避難解除された時も大々的な嘘報道をしています(8)。NHKは報道機関でなく適当に事実をでっち上げ放送として流すプロパガンダ機関です。
 少し、本題と離れますが住民の放射線に対する不安は科学的に見て正しいと思います。以下に除染の状況を示します。
brg141002g.gif
 ※(9)を抜粋
 図―8 川内村避難解除地域の除染状況

 除染は線で行われ、大部分は除染されず放置されています。子供達は家に籠っては生活できません。川内村は「耕地はわずか5%と少ないが村の大部分を占める山林は、村の重要な森業資源であるとともに豊かな自然環境を形成しています。」だそうです(10)。森と一体となった生活が不可欠ですが、除染されていません。そして除染しても「高線量」の場所が残っています。
brg141002h.gif
 ※(9)を抜粋
 図―9 除染前後の放射線量

除染しても1時間当たり3マイクロシーベルトを超える高い放射線量の場所が残っています。国は原発事故直後は、今の空間放射線量よりも将来どれだけ被爆するかの目安となる「積算線量」が重要だと広報していました。避難指示に伴い将来の「積算線量」の試算を示すかと思ったら、帰還後1年の被爆線量は示していますが、将来に渡る被爆線量の見通しを示していません。そこで、(=^・^=)なりに将来の被爆線量を計算してみました。結果を以下に示します。
brg140710d.gif
図ー10 累積の被爆線量の見積もり(福島県川内村避難解区域)

2014年7月26日に帰還したとして、帰還後10年の2024年にはICRPが健康影響が観測されているとする100ミリシーベルト(8)を、25年後の2039年には倍の200ミリシーベルトに達します。若い方の安全は担保されないとの結果になりました。
 これに対し川内村や川内村村長は「8月5日に検証委員会から条件付きながら現時点での解除は適当との判断が示された。」と主張しています(13)(14)。でも検証委員会のメンバーをみると中立性に疑問があります。委員長は 福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏ですが(13)、この方は福島県の地元紙の福島民報に8月24日付で
 「放射線 放射性物質 Q&A 本県産のモモからセシウムは検出されているのか」
との記事を寄稿し、その記事で、
 「今年に入ってから福島県で測定されたモモについては、ほとんど全てで放射性セシウムは検出されていません。」
なんて述べていますが、消費地の検査をみると6件中2件でセシウムが見つかっています(14)。単に都合の良いデータを取り上げ「安全」と強弁しているだけの方です。副委員長は(財)電力中高研究所名誉研究アドバイザーを務める井上 正氏です(12)。この人選が決まったときに、避難指示の解除は決定したと思います。そして川内村村長自身がブログで
「(福島県)桧枝岐を満喫。村内の民宿で、熊肉、鹿肉の燻製」
と記載し(15)、福島県桧枝岐村のクマ肉を食べたことを公言しています(16)。でも福島県桧枝岐村のクマ肉は出荷制限が掛けられています(17)。出荷制限中の物を食べるか否かは個人の自由ですが、公職にある方がそれを公言するのは「問題」だと(=^・^=)は思います。

<余談>
 福島県田村市の避難解除もそうですが、川内村の西側の避難解除も安全であるとの根拠を作り強引に進めたと(=^・^=)は思います。その一翼をプロパガンダ機関のNHKが担ってます。川内村の小学6年生は秋元千果さん一人しかいないそうです(18)(19)。村にとっては大切な存在でしょうが、彼女は中学の3年間も同級生なしの学校生活を送ることになります。
brg141002i.gif
 ※(20)を抜粋
 図―11 川内村のたった一人の6年生

 でも彼女にとってそれが良いのか(=^・^=)には分かりません。避難指示を解除するなら全ての方の安全が担保されなければならないと思います。福島原発事故の問題は長期の被ばくです。子供達はこれからの人生が長く、より多くの被ばくをします。子ども達を含め安全であるとは言い難い状況だと思います。原発の再稼働に向けては福島の惨劇をより小さく見せる必要があると思います。でもそれでリスクを負うのは、再稼働で利益を受ける人とは別の人です。
 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 川内村の避難指示解除―帰還後10年100mSv,25年で200mSv
(2)【川内あす避難指示解除】生活基盤 整備急ぐ 商業、住宅を充実 森林除染の要望根強く | 東日本大震災 | 福島民報
(3)川内村の避難指示を解除 2例目、双葉郡内では初 | 県内ニュース | 福島民報
(4)川内の「避難指示」一部解除 田村・都路地区に続き2例目(福島民友ニュース)
(5)川内の安全・安心願い巡回強化 双葉署、避難指示解除受け | 県内ニュース | 福島民報
(6)スイッチ20141001
(7)福島のニュース 福島テレビ10月1日ひる放送
(8)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道 ―福島県大熊町で桜咲く-
(9)川内村|除染実施計画に基づく除染の結果|除染特別地域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(10)川内村|除染実施計画に基づく除染の結果|除染特別地域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(11)川内村とは|福島県川内村役場ホームページ
(12)川内村からのお知らせ|福島県川内村役場ホームページ
(13)避難指示解除準備区域住民懇談会 : 日々ゆうこう
(14)<福島が安全だと主張する方の本音その2 - inu*pot*のブログ - Yahoo!ブログ/a>
(16)
桧枝岐漫遊 : 日々ゆうこう
(17)食品中の放射性物質の検査結果について(第898報) |報道発表資料|厚生労働省中の「(参考3)原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:464KB)」
(18)福島・川内村:揺れる村民の心 10月1日に避難指示解除 - 毎日新聞
(19)福島)「笑顔」撮り村を元気に 川内村でふたばワールド:朝日新聞デジタル
(20)http://www.kawauchimura.jp/kouhou/62-371.pdf
スポンサーサイト
  1. 2014/10/02(木) 19:30:22|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<フクシマは食べませんが19.6%に増加―当然です― | ホーム | 福島県いわき市48周年―未来は暗い>>

コメント

29~30日に掛けて3号機の線量アップ?

 3号機が放出線量アップしたみたいですね。
 埼玉在住の私も30日の夜遅くに急に下痢になりました。原因不明です。
但し、昼間買った弁当(冷蔵庫で保管)を夜になって食べたので、食当たりかな、とも思ったのですが、食べ終わった直後にトイレに駆け込む事態になったので、不思議に思っていました。
そしたら先程上の様な情報に目が止まり、納得しました。
60歳男性です。段々内部被ばくなど影響が出て来ているのかも知れません。
 尚、昨夜(10月1日)は通常の状態に戻りました。ケンベンってやたつですね(笑)(;一_一)
 地震でグッラとくれば「フクシマは?」と不安になり、腹がちょっと変になれば「被ばく?」と恐れ、車の窓を開けて走れば「放射能は?」と心配になる。
もういい加減にしくれえー!!
  1. 2014/10/02(木) 23:02:38 |
  2. URL |
  3. hotaka43 #mWyI0ZzU
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/1212-ae6fffd0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)