南相馬市の特定避難勧奨地点の解除を国は決めたそうです。でも放射線量は毎時3マイクロシーベルトあります(1)(2)。(=^・^=)なりに計算すると、10年で放射線の影響が確認されている被ばく線量の100ミリシーベルト(3)を超えます。

※(4)にて計算
図―1 南相馬市の特定避難勧奨地点の放射線量予測
安倍出戻り内閣は殺人鬼内閣のような気がします。
福島県南相馬市は福島県沿岸部(浜通り)北部にあり福島原発事故によってばら撒かれた放射性物質により市域が汚染され、市内には避難区域が設けられました。原発事故から3年半以上経過しても未だに1万3000人近い方が避難しています(5)。。

※(6)を転載
図―2 南相馬市
避難区域外にも放射線量の高い場所があるので、そこを「特定避難勧奨地点」に設定し(7)、そこからも約150世帯が避難されています(1)(2)。

※1(8)(9)にて作成
※2 凡例は図―2に同じ
図―3 南相馬市特定避難勧奨地点
安倍出戻り内閣は放射線量が下がったとして来月(2014年11月)から解除する方針です。高い所でも放射線量は毎時1.08マイクロシーベルトとていました(10)。避難している方から不安の声が上がり、国は住民の立ち会いの元で放射線量を再測定しました(1)(2)。

図―4 住民の立ち会いで再測定する環境省
そしたら除染後宅地で毎時約3マイクロシーベルト、敷地に近い林で毎時3.8マイクロシーベルトの放射線量が測定されたそうです。でも国は年間20ミリシーベルトの基準を下回っているとして解除の方針を変えないそうです(1)(2)。
年間20ミリシーベルトの基準につて、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に
「これ(年間20ミリシーベルトの基準の事)は100ミリシーベルト以上の放射線を一度に被ばくすると、がん発症リスクが上昇することを踏まえた上で、放射線災害による被ばくを合理的、かつなるべく低い線量に抑えるために作られた基準です。」
と寄稿してます(12)。将来的に放射線量の低減が見込めるなら年間20ミリシーベルトの基準の基準もある程度の合理性はあると思います。でも放射線量が時間とともに下がり難くなります。図―1に示すように半減期の短いセシウム134由来の放射線は早くなくなりますが、半減期の長いセシウム137由来の放射線はなかな無くなりません。セシウム134の半減期は約2年ですので(13)2年で半分、4年で4分の1になりますが、半減期が約30年のセシウム137(12)からの放射線は30年でやっと半分です。福島原発事故から4年近くが経過しているので、セシウム134由来の放射線は当初の3割に減っていますが、セシウム137由来の放射線は殆ど減っていません。(=^・^=)の試算では、いま福島に残っている放射線の半分以上はなか減らないセシウム137由来の放射線です。以下に福島市の観光地(4)の花見山の放射線量の推移を示します。

※(13)より作成
図―5 花見山の放射線量推移
事故直後は急激に低下していますが、その後はなかなな低下しなくなっています。
避難解除後に帰宅したときの長期の被ばく線量が心配です。(=^・^=)なりに計算すると図―1になりました。(=^・^=)の計算では約10年後の2025年5月には健康への影響が確認されているとされる(3)100ミリシーベルトを超え、28年後の2042年には倍の200ミリシーベルトに達します。およそ「安全」とは言えません。でも環境省の役人は
「(年間)1ミリシーベルト以下にならないとやはり俯瞰だとゆう声はあるんだと思った」
とふざけたことを言っています。

※(11)をキャプチャー
図―6 「(年間)1ミリシーベルト以下にならないとやはり俯瞰だとゆう声はあるんだと思った」とふざけたことを言う役人
計算の詳細は(=^・^=)のHP(4)をみていただきのですが、
①セシウム134の137に対する割合を32%としています。

※(14)を集計
図―7 セシウム134と137の相関(ベクレル数)
②被ばく線量は積算線量の6割としています(15)。
<余談>
放射線の影響についてはさまざまな意見があると思いますが、100ミリシーベルトを超えると健康影響があるとの見解は多くの方が一致できることだと思います。そして100ミリシーベルトを超えるであろう放射線量の測定結果出ています。それでも避難解除を強行しようとする安倍出戻り総理は「殺人鬼」だと(=^・^=)は思います。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
除染後宅地で約3マイクロシーベルト 南相馬の勧奨地点(福島民友ニュース)(2)
南相馬の避難勧奨地点解除へ 住民は再除染訴え | 河北新報オンラインニュース(3)
ICRP勧告 日本語版シリーズ PDF無償公開のお知らせ | 刊行物(4)
長期線量の計算方法(5)
みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域(6)
めげ猫「タマ」の日記 南相馬市の特定避難勧奨地点1.8(μSv/h)で解除、2036年には100mSv超え(7)
特定避難勧奨地点とは - コトバンク(8)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ)」
(9)
過去の避難指示等について(METI/経済産業省)(10)
今の線量では不安 南相馬の特定避難勧奨地点で住民(福島民友ニュース)(11)
スイッチ20141017 TUFchannel(12)
放射線 放射性物質 Q&A 「1ミリシーベルトにこだわらない」の意味は | 東日本大震災 | 福島民報(13)
市内各支所等の環境放射線測定結果【市測定】(10月17日更新) - 福島市ホームページ中の「》市内各地区の環境放射線測定結果 【PDFファイル:617KB】」(下の方)
(14)
報道発表資料 |厚生労働省(15)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
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- 2014/10/19(日) 19:31:46|
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