めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

大熊町60周年―でも未来は暗い。

1954年11月1日に福島県大野町と熊町村が合併し、福島県大熊町が誕生しました(1)。明日(2014年11月1日)で、60週年を迎えます。おめでとうと言いたのですが、未来は暗いと思います。
 福島県大熊町は福島県浜通り(沿岸部)の中央部に位置します。東は太平洋に面し、西は阿武隈山系の分水嶺をもって田村市と境し、南は富岡町、川内村に、北は浪江町、双葉町に隣接しています(2)。
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 ※(3)で作成
 図―1 福島県大熊町

町の入口(南側)は大熊町の産物の「鮭」「梨」と「キウイ」を(2)抱えた熊さんの看板がありますが基本的は熊さんは住んでいません。
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 図―2 大熊町の入口に建つ「熊」の看板

以下に福島県の「熊」と「イノシシ」の分布を示します。
クマとイノシシの分布
 ※(4)を抜粋
 図―3 福島県の「熊」と「イノシシ」の分布

 多分、昔はそれ程には有名な町ではなかったと(=^・^=)は思います。でも、2011年3月に世界的に有名な町になりました。大熊町には福島第一原発があり、放射性物質で汚染され大熊町民の95%が住んでいた地域は避難区域のたかでも最もグレードが高い「帰還困難区域」になってしまいました(2)。
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 ※1(3)にて作成
 ※2 凡例は図―1に同じ
 図―4 福島県大熊町

 さらに今年9月には福島第一原発事故でフクシマ各地にばら撒かれた放射性物質を回収して貯まった「除染廃棄物」を保管する「中間貯蔵施設」の受け入れが決まりました(6)。
国道6号線は大熊町を通り唯一の1級国道で(1)、地図で見る限りバイパスもないので間違いなくメインストリートだと思います。でも図―4に示す国道6号線の東側の大部分が中間貯蔵施設の用地になってしまいました(5)。福島県の多くの方は中間貯蔵施設の設置がほぼ決まったことを歓迎しているそうです(6)。福島原発難民の皆さんは色々と迫害を受けいるみたいです(7)(8)(9)。中間貯蔵施設を止めたなどいったら、「迫害」もっと酷くなると思います。いまさら止めるわけには行きません。国は30年後には撤去すると言っていますが(10)、(=^・^=)には実現性があるとは思えません。仮に撤去されても、福島第一原発内部には大量の放射性物質が残されます。
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 ※(11)をキャプチャー
 図―5 福島第一原発の汚染水タンク

 それ以前に放射線量が高すぎます。大熊町の復興計画では、比較的放射線量が低く中心部に近い大河原地区に復興拠点を設け、そこから復興を開始する計画です(12)。でもそこでもそこそこの被ばく線量があります。
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 ※(12)より作成
 図―6 大熊町大河原地区の被ばく線量予測

20年後の2033年になってもICRPが公衆の被ばくの線量限度とする年間1ミリシーベルトを(13)超えます。帰還後数年なら我慢できるかも知れませんが、長期に年間1ミリシーベルトを超える状態は好ましくないと思います。
 そんな訳でしょうか?帰還を希望する人はどんどん減っています。
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※1(13)を集計
 ※2 2011年の調査では短期間の避難なら帰還すると答えた人を含む
 ※3 「分からない」には無答も含む
 ※4 アンケート毎に質問が違うので、(=^・^=)の判断で集計
 図―7 大熊町の町民アンケート結果(帰還希望)

以下に数表を記載します。
 表―1 大熊町の町民アンケート結果(帰還希望)
 ※ 注記は図―7に同じ
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 大熊町は避難先の会津若津市しで学校を開設しています(14)(15)。授業には「ふるさと大熊を考える」などがあるそうです。
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※(16)を引用
 図―8 「ふるさと大熊を考える」を伝える大熊中学校の「学校通信」

町への求心力を保つためでしょうが、保護者が選択したのは避難先の学校のようです。大熊町には本来就学するはずの児童生徒数は1,101人いますが、このうち大熊町立の学校で学んでいるのは約4分の1の286人です(17)。子供達は大熊町民であることを忘れ行く気がします。
 大熊町は無人の町としてこのまま終わりを迎える気がします。

<余談>
 今日(10月31日)の福島県の地方紙の福島民報の1面トップは福島第一原発の核燃料の取り出しが当初予定より5年遅れるとの内容でした。
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 (18)をキャプチャー
 図―9 福島第一原発の核燃料の取り出しが当初予定より5年遅れると1面トップで報じる福島民報

 それだけ福島県民の関心が強い事だと思います。放射線の状態は別にても、どのような状態か分からないデブリ(溶け落ちた核燃料)の傍で暮らすことを決断する人はいないと思います。あるは福島第一原発の1号機と2号機の間の井戸の水を汲み上げたら、1リットル当たりで
 セシウム134  85万ベクレル
 セシウム137 292万ベクレル
 セシウム合計  377万ベクレル
 全ベータ    318万ベクレル
の放射性物質が見つかったとの東電発表もありました(19)。(=^・^=)は大熊町の復興はないと思います。いっそのこと、大熊町の土地は全て国が買い上げ、大熊町を無人化した方が良い気がします。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)大熊町 - Wikipedia
(2)大熊町について - 大熊町公式サイト
(3)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会
(4)めげ猫「タマ」の日記 クマさん急増!これって福島原発事故のため(2012年)
(5)めげ猫「タマ」の日記 中間貯蔵施設受け入れ―最後の仕上げは知事不出場?
(6)大震災知事対応 「初動に不満」福島半数|河北新報
(7)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【9】「移住避難者」続く不安 住民とのあつれき恐れ隠れて生活(福島民友ニュース)
(8)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【1】被災者間で“溝”あらわ 津波被害、助成限定「納得できず」(福島民友ニュース)
(9)めげ猫「タマ」の日記 軋轢を生む福島原発難民!
(10)中間貯蔵施設について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(11)ニュース|福島中央テレビ
(12)復興計画 - 大熊町復興サイト中の「2014.03.31 大熊町復興まちづくりビジョンについて 」
(13)[PDF]ICRP勧告と基準値の考え方 ICRP勧告と基準値の考え方
(14)福島県双葉郡大熊町立熊町小学校
(15)福島県双葉郡大熊町立大熊中学校
(16)大熊町立大熊中学校(H24~26) 花は、咲く
(17)福島県双葉郡大熊町立熊町小学校|大熊町児童生徒避難先
(18)福島民報を10月31日に閲覧
(19)2014年10月30日2号機西側サブドレンにおける放射能濃度上昇について(PDF 437KB)
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  1. 2014/10/31(金) 19:33:17|
  2. -
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