めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

中間貯蔵施設ができるのは2年後?

 福島・中間貯蔵施設は除染で集めた放射性物質入りのゴミを集めて保管する施設であり、福島復興の鍵となる大切な施設です(1)。一方で、究極の迷惑施設でもあります(2)。当初は来年1月からの運用の開始を目指していましたが、竹下亘復興相は11月7日の記者会見で、来年1月の搬入開始は「極めて困難な状況にある」との考えを示したそうです(3)。だったらいつできるかを(=^・^=)なりに見積もったら2年後でした。
 福島原発事故によって福島県内には大量の放射性物質がばらまかれ、多くの福島県民が不安を感じています。たとえば福島県県民健康管理調査では「現在の放射線被ばくで、後年に生じる健康障害(例えば、がんの発症など)がどのくらい起こると思いますか? 」(晩発効果)に約4割の方が可能性は 「非常に 高い」または「高い」と、「現在の放射線被ばくで、次世代以降の人(将来生まれてくる自分の子や孫など)への健康影響がどれくらい起こると思いますか?」(遺伝障害)に約5割の方が可能性は 「非常に 高い」または「高い」と答えています(4)。
 福島県県民健康管理調査で原発事故後4ヶ月間で被ばく線量が最も高い飯舘村では、
飯館村と福島県の被ばく線量分布
 ※(5)を集計
 図―1 飯館村と福島県全体の被ばく線量分布(原発事故後4ヶ月)

原発事故直後に懐妊した赤ちゃんが生まれる2011年12月位から、女の子が特異的に生まれるようになりました(6)。
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  ※(6)を転載
 図―2 飯舘村の赤ちゃん誕生数

以下に学校給食に地元産米の不使用としている市や村と使用している市や町の位置を示します。
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  ※(7)を転載
 図―3 福島県各市町村の給食での地元産米利用状況(会津地方を除く)

そこで、地元産米を使用しているグループと、使用してないグループに分けて原発事故前の2010年と事故後2~3年の死者数を比較してみると
 地元産米を使用してる市町村
   2010年 7,892 人
   2013年 8,296 人
5%増
 他産地米を使用している市町村
  2010年 4,208 人
  2013年 4,318 人で2%増
で、地元産のお米を給食で使う市や町では、死者数が大きく増えていますが、他産地のお米を使う市や村ではそれ程には増えていません。なお、偶然に起こる確率を計算したら、地元産米を使用している市や町では0.15%でありおよそ偶然はあり得ませが、他産地米を使用している市や村では23%で、偶然いっても問題がありません(8)。
 福島ではこのような奇妙な現象まで起こっており、除染を行い環境回復を図ることが福島復興の最大の課題だと(=^・^=)は思います。そのためには除染で出た廃棄物を保管する「中間貯蔵施設」が必要不可欠です。当初、国は2015年1月から運用を開始する計画を立てていました(9)。今日(2014年11月7)を起点として後2ヶ月に迫っているのですが、日程は遅れておりやっと地権者を対象とした用地買収の説明会が終わった段階です(10)。そんな訳でしょうか?竹下亘復興相は11月7日の記者会見で、来年1月の搬入開始は「極めて困難な状況にある」との考えを示したそうです(3)。ではいった何時になったら完成するのか?(=^・^=)なりに見積もってみました。
 以下にこれまでの当初計画と進行状況を示します。
中間貯蔵施設の予定と進捗
  ※1 (10)(11)を元に作成
  ※2 (9)に加筆
 図―4 中間貯蔵施設の当初計画と進行状況(2014年11月7日現在)

 また福島県では11月12日に新しい知事に代わることが決まっています(12)。それまでは大きな動きはない気がします。新知事就任後に中間貯蔵施設の受け入れ先である大熊町、双葉町と福島県が協議して進めると思います。
 一番大変なのは地権者の了解を取り候補地ないに入り、測量や査定を実施しその後に買収交渉に入ると思います。この期間は当初計画では、15ヶ月を見込んでいます。
 次にしなければならないのは行政手続きです。候補地内の文化財があるので(13)、調査日程の協議や調査が必要です。また農地転用手続き(14)や建築確認(15)等の諸手続きを進める必要があります。また候補地内には公有地もあるので、大熊町、双葉町、福島県とも買収交渉を進める必要があります。この手続きに21ヶ月を見込んでいます。ただし行政手続きはある程度は短縮することは可能なような気がします。
 次に建設期間に9ヶ月を見込んでいます。これと測量、用地買収の期間を合わせると24ヶ月になるので、11月12日にスタートしたとすると「運用開始」は2016年11月14日になりそうな気がします。


<余談>
 9月1日に福島県知事は大熊、双葉両町長と堀内副知事(次期福島県知事)同席の上で、「中間貯蔵施設」の建設受け入れを安倍出戻り総理等に伝える。ただし「搬入受け入れ」ではないと伝えることで(11)、中間貯蔵施設は一つの目途がついたと思います。
 それから2ヶ月が経過しましたが、その間に地権者への説明会(9月29日から10月12日)を実施しましたがあまり評判は良くなかったみたいです(10)。10月28日に福島県内の小中学校、幼稚園などで保管している汚染土(除染廃棄物)は中間貯蔵施設の搬入対象から除外され放置するなんてニュースが流れました(17)。これについて望月義夫環境相は10月29日に、参院東日本大震災復興特別委員会で小中学校などで保管されている汚染土について何らかの対応が必要との認識を示したのですが(18)、1週間以上経過してもどう対応するんかの発表はありません。福島第一原発がばら撒いた放射性物質は福島県外にも飛散しました。栃木県で集めた廃棄物は栃木県塩谷町に最終処分場を造り処理する方針を環境省が立てています(19)。これに対し塩谷町は11月6日づけでHPを更新し、栃木の放射性廃棄物も福島の中間貯蔵施設に持って行けと主張を展開しています(20)。これからも「中間貯蔵施設」をめぐるゴタゴタは続きそうです。
放射能のゴミは福島へと語る塩谷町町長
 ※(21) をキャプチャ
 図―5 放射性廃棄物は福島へと発言する塩谷町町長
 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)中間貯蔵施設について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(2)みんゆうNet 原発災害・「復興」の影-【4】「双葉郡」にしか頼めず 県内外の他への建設“非現実的”(福島民友ニュース)
(3)1月の除染廃棄物搬入は困難 | 国内外ニュース | 福島民報
(4)第15 回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成26年5月19日開催) - 福島県ホームページ中の「 資料4-3 平成24年度県民健康管理調査「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告書 [PDFファイル/870KB]⇒④―47ページ」
(5)第16 回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成26年8月24日開催) - 福島県ホームページ
(6)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない福島県川俣町
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島県の死者数の7月は6%増(対2010年)、でも増えていないところもある
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(9)環境省_原子力発電所事故による放射性物質対策中の「中間貯蔵施設⇒ロードマップ⇒ (図5)中間貯蔵施設の整備に係る工程表 [PDF:272KB]」
(10)補償「5割」に不満噴出 福島・中間貯蔵:河北新報
(11)めげ猫「タマ」の日記 中間貯蔵施設受け入れ―最後の仕上げは知事不出場
(12)みんゆうNet : 福島県内選挙の日程・ニュース-福島民友新聞社-
(13)中間貯蔵施設候補地に61の埋蔵文化財 福島の双葉・大熊町  :日本経済新聞
(14)農地転用 - Wikipedia
(15)建築確認 - Wikipedia
(16)中間貯蔵施設の用地補償等に関する説明会の開催について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(17)めげ猫「タマ」の日記 「学校の除染廃棄物は放置します」と安倍出戻り内閣
(18)中間貯蔵施設に搬入検討 学校汚染土問題で環境政務官示す | 県内ニュース | 福島民報
(19)栃木県における取組みについて|福島県以外の各県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(20)- 栃木県塩谷町 - 指定廃棄物最終処分場候補地選定までの経緯と現状
(21)福島のニュース 福島テレビ(11月7日ひる放送) FTV8
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  1. 2014/11/07(金) 19:41:11|
  2. -
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