めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(11月1週)―鋼材落下し、下請けさん3名がケガ―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、11月1週(11月2日から8日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.、下請けさん3名がケガ
 11月7日午前11時23分頃、福島第一原子力発電所J2タンクエリアにおいて、タンク建設工事中に鋼材が落下し、下請けさん3名がケガをされました。うち1名は重症で意識がないそうです。この方は救急医療室にてドクターヘリの医師による応急処置を受けたあと、ドクターヘリで福島県立医科大学へ運ばれました。残りの2名は車と消防防災ヘリに乗り換え別の病院に向かいました(2)。
落下したのは、タンクで作業する際の足場を引っ掛けるためタンク周囲に取り付ける「ガイドレール」と呼ばれる半円状の鋼鉄製部品。長さ約25メートル、重さ約390キロで、高さ約13メートルから落ちたという。3人はタンクの堰(せき)の設置作業中だった。東電によると、隣のタンク上部に金属の部品で仮留めしていた鋼材のレールの固定部分を別の作業員が緩めた際に落下し、3人に当たったとみられるそうです(3)。
 一ヶ月半前の9月20日は福島第一構内南側にあるタンク群の建設現場での下請けさん7人がタンクの溶接などをしていたところ、半自動溶接機を上下に動かすウインチを移動させる際に、固定していた長さ1.5メートル、重さ約4キロの鉄パイプが13メートルの高さから落下し、別の下請けさんの背中に当り大けがをしたばかりです(4)。(=^・^=)には今回も同じような事故にみえるのですが、東電はちゃんと対策をしたんですかね?
今年に入り、毎月、毎月のようにケガや事故が発生しています。今年も僅か、このまま行くと1年12ヶ月が全の月で下請けさんの事故なんてことになりそうです。
 1月21日 下請けさんが、トラック運転中にハンドルを取られ水道管に衝突(5)
 2月25日 ガソリンをトラム管から給油機に移す作業をしていた方の作業服に火がついてしまいました(6)。
 3月28日 下請けさんが、生き埋めになって死亡
 4月24日 下請けさんが、指を挟み骨折(以上(7))
 5月 8日 下請けさんが、脳内出血。
 5月10日 下請けさんが、車に乗ろうとし、車のドアに右手薬指を挟み骨折。
 5月12日 下請けさんが、クレーン転倒の為ケガ(双葉郡楢葉町にある資材ヤード)。
 5月19日 下請けさんが、パトロール中に転んで右足を骨折。
 5月27日 下請けさんが、汚染水タンクの工事中に転んで骨折。
 5月28日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動。 
 6月 6日 下請けさんが、体調不良になり救急車で搬送。
 6月28日 下請けさんが、足を滑らせ骨折
 7月25日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送。
 7月29日 下請けさんが、熱中症らしき症状で救急車で搬送
 8月 8日 下請けさんが、行き倒れて死亡。なを原因不明
 8月20日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送
 9月 6日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動。
 9月20日 下請けさんが、落ちてきた鉄パイプに当たり重傷
 9月23日 下請けさんが、高性能多核種除去設備工事をしていて体調不良になり救急車で搬送
 9月26日 下請けさんが、追突事故にあいムチウチ
 9月30日 下請けさんが、感電事故で救急車で搬送
10月17日 下請けさんが、下請けさん(男性)が作業中に右手小指の指先を切断(以上(8)))
11月 7日 下請けんさ3名が、鋼材落下しケガ、一人は意識不明の重症(本稿)
これだけ下請けさんがケガや体調不良を起こしているのに東電社員様からは出ていません。

2.3号機のダストモニタが警報
 福島第一原発1号機では核燃料取り出しに向けて建屋カバーの解体を進めています(1)(9)。そして10月31日に1枚のパネルが外れました(10)。
brg141101a.gif
 ※(1)を転載
 図―1 パネルが1枚外された福島第一原発1号機

これで1号機からダストが出れば外に漏れる状態が実現しました。そして11月2日午前11時36分に、3号機南側連続ダストモニタから警報が発生しました。これについて東電は現場で手分析を実施したが、放射性物質のダストが見つからない事から装置の異常として、装置を交換したそうです(11)。

3.3週連続油漏れ
 福島第一原発では先週、先々週に続き今週も確り油漏れが起こっています。これで3週連続です。
 ①11月4日午後1時46分頃、福島第一原発の駐車場の乗用車から燃料が漏れいるのを、下請けさんが見つけました。漏れた燃料約0.2m×約50mに広がったそうです。そして消防署に通報したそうです。駐車場入口に設置してある側溝上部のグレーチングが跳ね上がり油漏れを起こした車の下に当たり燃料タンクが壊れたことが原因だそうです。(12)(13)。東電は実に奇妙な用語をつかいます。「乗用車から燃料が漏れ」てはっきり言えば、ガソリンタンクが壊れてガソリン漏れを起こしたのではと思いますが?ディーゼルの乗用車もあるので100%の断定はできません。
 ②11月6日午前0時10分頃、発電所構内1号機北側道路で、南北に通っている道路上に車からエンジンオイルが漏れているのを下請けさんが見つけました。漏れ跡はコンクリート路面上に長さ約100mの長さに達したそうです。消防署に通報したそうです(14)
 ③11月6日午後2時33分頃、発電所構内給油所東側において、200t自走車から作動油が漏れているのを下請けさんが見つけました。漏れた油は、給油所東側付近のアスファルト上に約2m×約2mに広がりました。消防署に通報したそうです。油漏れを起こしているときはエンジンが掛けてあったそうです。引火しなくてよかった。(14)
それにしても福島第一原発では油漏れが続いています。
 ①5月29日、福島第一発電構内の免震重要棟駐車場に戻った際に、車から油(エンジンオイル)が漏れ、その後、消防署に通報したそうです。
 ②5月29日、福島第一発電構内企業厚生棟駐車場で、車から油漏れ、その後、消防署に通報
 ③6月6日、福島第一原発構内登録センター西側道路上で、下請けさんが使っている車が燃料配管からのガソリン漏れ
 ④6月17日、5号機残留熱除去系海水ポンプ(A)のモータ下側の軸封部から油が漏れ、消防署に通報したそうです。
 ⑤7月3日午前6時頃、福島第一発電所内協力企業厚生棟前の路上で、下請けさんが使ってしいる車がエンジンオイル漏れ
 ⑥7月7日午前10時43分頃、固体廃棄物貯蔵庫第3棟付近において、仮置きされている発電機から油が漏れ
 ⑦7月12日午前11時51分頃、福島第一原子力発電所構内の体育館付近に置いてある車の下から油漏れ
 ⑧8月12日午前9時55分頃、J4タンクエリアに置いてあるトラッククレーンから油が漏れ。
 ⑨8月23日 福島第一原発構内の3号機タービン建屋に向か道路を走行中の車から油漏れ。運転手は気づかず
 ⑩9月26日 下請けさんが、追突事故に会い、載っていた車からエンジンオイルが漏れた
 ⑪10月10日 雑固体廃棄物焼却設備建設現場の300トン・クレーンから制御用の油が漏れているのを下請けさんが発見。その後、消防署に通報
 ⑫10月21日 放射性物質の保管施設近くの道路で放射性物質運搬用のトレーラーから油漏れが起こり、消防署へ通報
 ⑬10月28日午前8時30分頃、正門付近で4トンユニック車から燃料用の油の漏れ
 ⑭10月29日午前10時15分頃、Fタンクエリア南側の散水用タンクに水を入れるエンジン付ポンプの燃料フィルターからから軽油が漏れ
 ⑮10月29日22時55分頃、4号機西側の道路から登録センターの交差点にかけて、走行中の車から油漏れ
 ⑯11月4日 車が駐車場に張る時にグレーチングが跳ね上がり、燃料タンクが壊れ燃料漏れ
 ⑰11月6日 道路上で車からエンジンオイル漏れ。長さ100mのエンジンオイルの漏れ跡ができる。
 ⑱11月6日 200t自走車から作動油が漏れ。
※1 ①~⑮のリファレンスは(1)
※2 ⑯~⑱は本稿に記載した通り

4.4号機使用済み核燃料を取り出しが完了したらトラブル
 11月5日に福島第一原発4号機の使用済み核燃料の取り出しが終わり、共用プールに運び込んだそうです(15)。その後にトラブルが2件です、
①11月6日午前11時30分頃に共用プール建屋使用済燃料貯蔵プールで4号機燃料のチャンネルボックス内の水を採取する作業を行していたら、水採取用治具のコックカバー(約10cm×約2cm×厚さ約2mmのゴム製)が共用プールの中に落しました(14)。
②11月7日午後10時59分頃、福島第一原子力発電所4号機の廃棄物処理建屋で水漏れが起こり、漏
えい検知器が動作し、使用済燃料プール代替冷却系の1次系ポンプが自動停止いたしました。屋外のタンクに貯めていた工事に使うための水が、水中ポンプを伝わりサイフォン効果によって流れだしたそうです。漏れた水で約1m×約2m×深さ約1cmの水たまりができたそうです。なお漏れた水からは1リットル当たりで
 セシウム134 1,800ベクレル
 セシウム137 5,600ベクレル
 コバルト60     41ベクレル
の放射性物質が見つかったそうです(16)。

5.温度計が故障
 2号機の原子炉上部にある温度計が故障しました。これで原子炉の中を知る手がかりが一つ失われたことになります。以下に故障した温度計の位置を示します。
壊れた温度計の位置
 ※(17)で作成
 図―2 故障した温度計の位置

 故障した温度計は9月20日くらいから指示値が低下し、-40℃にまで下がりました。
壊れた温度計の指示値
※(17)で作成
 図―3 故障した温度計の温度推移


<余談>
 やっぱり気になるのは、下請けさんのケガと油漏れです。以下に下請けさんの人数の推移をしめします。
福島第一原発下請けさん人数
 ※(18)を集計
 図―4 福島第一原発の下請けさんの人数

 今年(2013年)になって下請けさんの数が急増しています。福島第一原発内は相当に混み合っており、また東電社員様の目も届かなくなる気がします。作業の互いの干渉が増えそうな気がします。駐車場も混み合うと思います。一方で汚染水タンクや設備を次々に作っているのでスペースは狭くなる一方だと思います。
 本文に記載した通り3人はタンクの堰(せき)の設置作業中だった方が、隣のタンク上部に金属の部品で仮留めしていた鋼材を別の作業員の方が「落下」させ大けがをする事故を起こしました。上部で作業がある時は「落下」の危険がり下で作業する人は危険なので、作業は避けるべきだと(=^・^=)は思います。バウンドがあるので真下でなくても危険です。でも東電はそのような管理を実施していません。
 福島第一原発の安定化は福島県域の復興には欠かせないものだと思います。でも、下請けさんの事故はあってはなりません。(=^・^=)は汚染水漏れの防止より、下請けさんの事故防止の方が重要だと思います。

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月5週)―1号機デブリ取り出しは5年遅れ―
(2)2014年11月7日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)鋼材落ち3人重軽傷 第1原発、地上タンク増設工事中(福島民友ニュース)
(4)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月4週)―9月は4人のけが人・病人―
(5)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月4週)―3号機に謎の流水-
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(2月4週)―核燃料プールの冷却停止―
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(5月1週)―鼻血は出ないど脳内出血は起こる福島第一原発
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月3週)―下請けさんが右手小指の指先を切断―
(9)1号機原子炉建屋カバー解体作業|東京電力
(10)(9)中の「作業実績⇒10月31日」
(11)2014年11月2日福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力
(12)2014年11月4日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(13)2014年11月5日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(14)2014年11月6日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(15)使用済み核燃料の移送完了 第一原発4号機プール 未使用は年内取り出し終了へ | 東日本大震災 | 福島民報
(16)2014年11月8日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(17)福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(平成26年11月提出)|東京電力
(18)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について 」
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  1. 2014/11/08(土) 19:53:42|
  2. -
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