福島第一原発の11月2週(11月17日から11月24日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
①外洋からストロンチウム90等の放射性物質(4)(5)(6)(7)(8)。
②地下すバイパスからのトリチウム排出量が累計約2,900で約億ベクレル
③タービン建屋周りの井戸の放射性物質濃度が急上昇(8)
1.外洋からストロンチウム90等の放射性物質
今週、東京電力はストロンチウム90の10月20日前後に採取した水の測定結果を発表しました。確りストロンチウム90が見りました(8)。

※1 (4)(5)(6)(7)(8)で作成
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(9)
図―1 福島第一原発近傍の海および排水路での放射性物質濃度
採取日と1リットル当たりの値は以下の通りです(5)(6)。
①5,6号機放水口北側
全ベータ 13ベクレル(11月17日採取)
トリチウム 3.5ベクレル(11月17日採取)
ストロンチウム90 0.03ベクレル(10月20日採取)
②排水路出口付近(T-2)(11月12日の地下水バイパス放流時に福島県が測定)(7)
セシウム137 0.12ベクレル
全ベータ 0.09ベクレル
トリチウム 0.49ベクレル
③南放水口(11月17日採取)
全ベータ 15ベクレル
トリチウム 4.2ベクレル
④港湾口
トリチウム 20ベクレル(11月17日採取)
ストロンチウム90 1.4ベクレル(11月8日採取)
です。このうち(=^・^=)が気にったのは外洋と港湾の境界に当たる「港湾口」の放射性物質濃度です。

※1 (3)等で作成
※2 図中のH3はトリチウムをSR90はストロンチウム90を示す。
図ー2 港湾口の放射性物質濃度
トリチウムもストロンチウム90も今年(2014年)の最高値を記録しました。やがて外洋に流れ福島の海を汚染をより酷くします。
2.地下バイパスからのトリチウム排出量が累計で2,900億ベクレル
地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。
地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約2、900億ベクレルに達しました。

※(11)(12)を集計
図―3 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量
トリチウムどの程度まで安全か危険かよくわかっていないと(=^・^=)は思います(13)。(=^・^=)には心配なことがあります。地下水バイパスより山側(上流)の井戸から高濃度の放射性物質が見つかっています。

※1 (14)(15)を集計
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
図―4 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度
この中で最も気になったのはE-4井戸です。以下にE-4井戸のトリチウム濃度の推移を示します。

図―5 E-4井戸のトリチウム濃度の推移
まだ濃度は低いのですが、上昇傾向です。これから濃度が高くなり海側に流れ、地下水バイパスや海を汚染しそうです。
3.タービン建屋周りの井戸の放射性物質濃度が急上昇
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(6)(16)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。

※1(5)(6)(16)を集計
※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
※3 集計期間内の最大値
※4 ストロンチウム90は図中SR90と略す。
図―6 海岸付近の放射性物質濃度
このうち、2号機タービン建屋の回りにあるサブドレインのNo19井戸の放射性物質濃度が急上昇しました。111月20日にこの井戸からくみ上げた汚染水から1リットル当たりの値で
・セシウム134:2,100ベクレル(前回:110ベクレル(11月13日採取))
・セシウム137:7,500ベクレル(前回:340ベクレル(11月13日採取))
・全ベータ: 8,500ベクレル(前回:360ベクレル(11月13日採取))
でたった1週間で20倍です。東電は別の井戸を塞ぐ作業したので高濃度の汚染水が流れ込んだと主張しています(8)。(=^・^=)が心配なのはこの井戸を含め2号機タービン建屋周りの井戸の汚染水を汲み上げ、浄化処理はしますが海に流す計画を東電は進めています(16)。
9月1日に採取したNo1-17井戸のストロンチウム90濃度が発表されました(6)。以下にNo1-17井戸のストロンチウム90の濃度の推移を示します。

※(5)(6)を集計
図―7 No1-17井戸のストロンチウム90の濃度
どんどん上昇しています。そして1リットル当たり49万ベクレルに達しました。
<余談>
福島在住のゾウさん2頭が沖縄に一時的ですが退避するそうです(17)。理由は放射線ではありませんが、放射線を避けれるので大変うれしいニュースです。安倍出戻り内閣と沖縄県の方の間で「普天間移設問題」でもめているようです(18)。普天間と福島の放射性物質のどちらが危険と言えば福島の放射性物質です。でも安倍出戻り総理は「福島は安全」とふざけた主張をしています(19)。汚染水垂れ流しの福島第一原発がある福島に(=^・^=)は近づけません。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。郡山市によれば福島県郡山市の米は大変に美味しいそうです(20)。でもスーパーのチラシには確り他県産米だけが載っていました(21)。

※(21)を抜粋
図―8 福島県産米が載っていない福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(11月3週)―港湾中央の放射性物質が急上昇―(2)
サンプリングによる監視|東京電力(3)
報道配布資料|東京電力(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を10月20日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)
2014年11月21日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 917KB)(7)
地下水バイパス - 福島県ホームページ(8)
2014年11月22日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (9)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(10)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて(11)
一時貯留タンクの運用状況|東京電力(12)
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr3)からの排水について(続報)|東京電力(13)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?(14)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒H4エリア周辺観測孔」
(15)(4)中の「揚水井の分析結果」
(16)(4)中の「福島第一原子力発電所2号機建屋周辺地下水分析結果」
(16)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発 ―トレンチの止水失敗―(17)
福島のゾウ2頭、沖縄で越冬へ こどもの国が快諾 | 沖縄タイムス+プラス(18)
普天間移設問題に関するニュース [1/25ページ] | 沖縄タイムス+プラス(19)
東電福島原発 放射能関連情報 | みなさまの安全確保(20)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市(21)
AEON | 店舗情報 | イオン郡山フェスタ店
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- 2014/11/23(日) 19:53:13|
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