福島第一原発事故により避難区域になっている双葉町に放置されている漁船の解体作業が11月21日に始まりました(1)。解体で出たゴミがどうなるかみていたら、福島のローカルTV局のFCTは
「放射性物質の濃度は8,000ベクレルを下回っていて、解体したあと、エンジンやバッテリーなど、使用可能なものは再利用される。」
と報じていました(2)。1キログラム当たり8000ベクレルはあくまでも「廃棄物」として処理するなら安全なレベルであって(3)、リサイクルしていいレベルではありません。リサイクルには別にクリアランス制度があり、基準はセシウム137で1キログラム当たり100ベクレルです。リサイクルするには危険な物がリサイクルリサイクルされる福島産は恐怖です。

※(2)をキャプチャー
図―1 8000ベクレル以下はリサイクルに回すと報じる福島のローカルTV局FCT
福島県浪江町は福島原発の北数キロにある町で、放射性物質に汚染され原発事故から4年近くたった今も避難区域になっています(5)。

※(6)等で作成
図―2 福島県浪江町
また2011年3月の地震では大変な津波被害を受けました(7)。町には放射性物質で汚染された津波瓦礫が大量に残っています。こうした津波瓦礫のうち漁船の解体作業が11月21日に始まりました(1)(2)。廃棄物が安全に処理されるか(=^・^=)は心配です。そしたら福島のローカルTV局FCTが
「放射性物質の濃度は8,000ベクレルを下回っていて、解体したあと、エンジンやバッテリーなど、使用可能なものは再利用される。」
と報じていました。でも1キログラム8000ベクレルは廃棄物として処理するなら「安全?」なレベルだと国は主張していますが(3)、リサイクルして「安全」とは主張してません。国の説明によると、1キログラムキログラム当たり8000ベクレルの場所で1000時間作業しても被ばく線量は1ミリシーベルトなので「安全」であるそうです。でもリサイクルされれば、1000時間でなく1年365日約9000時間も8000ベクレルの汚染物の傍にいる危険があります。被ばく線量は年間9ミリシーベルトです。これれはICRPが公衆の被ばく限度線量としている年間1ミリシーベルト(8)の9倍です。およそ安全とは言えないレベルです。それでもリサイクルされます。リサイクルの基準にはクリアランス制度があります(4)。基準はセシウム137で1キログラム当たり100ベクレルです。福島産には基準の80倍もの放射性物質に汚染されたリサイクル品が使われています。
<余談>
こんな事があると(=^・^=)は怖くて福島には近づけません。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。今、福島は柿、リンゴ、ラフランスのシーズンです(9)。福島の果物は美味しいそうです(10)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産がありません。

※(11)を抜粋
図―3 福島は柿、リンゴ、ラフランスのシーズン、でも福島産が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
被災漁船の解体撤去始まる 浪江 河北新報(2)
ニュース|福島中央テレビ(3)
よくあるご質問|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省(4)
日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -(5)
みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域(6)
東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会(7)
浪江町被害状況分布(1)[PDFファイル/3MB](8)
ICRP勧告 日本語版シリーズ PDF無償公開のお知らせ | 刊行物(9)
フルーツを食す - 福島市ホームページ(10)
ミスピーチキャンペーンクルーのブログ 体験・福島の味覚! りんご試食会2014 (11/7)(11)
Webチラシ情報 | フレスコキクチ
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- 2014/11/24(月) 19:50:12|
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