めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―3年9ヶ月たってもセシウム濃度は新記録ー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①牛肉を除く検査数1,725件中27件の基準値超え(全体の2%)
  ②平均は、1キログラム当たり5ベクレル、最大450ベクレル(栃木県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が福島、栃木で見つかっています。
放射性セシウムまとめ(12月3週)
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年12月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.3年9ヶ月たってもセシウム濃度は新記録
  従前の記事で福島第一原発が立地する福島県大熊町のキツネメバルがこれまで最高の1キログラム230ベクレルの放射性セシウムが見つかった旨を書きました(7)。でも福島県郡山市日和田地区の大豆も新記録を記録しました。
 福島県郡山市(こおりやまし)は、福島県中通り中部に位置する市で、福島県第1位(東北地方全体では宮城県仙台市に次ぐ第2位)の人口を有し、中核市に指定されています。また治安の悪さから東北のシカゴとも呼ばれています(8)
本記事で取り上げる地域と品目
 ※(9)等の作成
  図―2 本記事で取り上げる市町村と産物

 福島県の統計(10)によれば福島県郡山市の2011年の農業生産額は91億円で福島県第一位です。福島産米の全袋検査数や、牛肉の全頭検査数は福島県第一位なので、稲作と畜産が盛んだと(=^・^=)は思います(11)(12)。郡山市の北部に「日和田地区」があります。
放射能汚染物と化した郡山市日和田の土壌
  ※(13)と地図で作成
  図―3 福島県郡山市日和田地区

 図―3を見る限り郡山市日和田地区の同上は放射性汚染物を識別するクリアランスレベル(セシウム137で1キログラム当たり100ベクレル)(14)の数十倍の1キログラム当たり数千ベクレルの放射性セシウムに汚染されています。福島県郡山市日和田地区の農業の他の福島各地の農業と同じく、放射性汚染物の中で実施されています。
 厚生労働省の12月17日の発表で郡山市日和田地区産の大豆から1キログラム当たり38ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。これまでの最高記録です。
過去最高を記録した郡山市日和田の大豆
 ※1(1)を集計
  ※2 日付は収穫日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  図―4 郡山市日和田地区産大豆のセシウム濃度推移

 既に述べたように、大熊町産のキツネメバルから最高値がでました。これについて東京電力は会見(15)で全体としては下がっている旨のことを発言していました。最高値ではありませんが、シロメバルの放射性セシウム濃度も上昇傾向に転じています。
キツネメバルは過去最高、シロメバルは上昇傾向の大熊町の魚
 ※1(1)を集計
 ※2 日付は捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
  図―5 福島県大熊町産のキツネメバルとシロメバルの放射性物質濃度

 大熊町は福島第一原発が立地するところで、それだけお魚も敏感に反応がでると思います。


2.汚染が酷いものは検査しない福島県
 福島県は野菜や果物なので基準超がなくなったと主張しています(16)。
果物・野菜は基準超は無いと主張する福島県
  ※(16)を抜粋
 図―6 基準超が無くなったと主張する福島県

 基準超を出さない最良の方法は、基準超えを起こしそうなものは検査しない事だと思います。2012年2月に福島県福島産の切干大根から1キログラム当たり3,000ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。この時の分類は「野菜類」です(17)。出荷制限された様子が無いので気になります。
 福島県西会津町は地図でみると、福島県の西の外れにあり福島県内では最も放射性物質汚染が少ない町のひとつだと思います(図-2参照)。
 以下に福島県福島市と西会津町の切り干し大根の検査結果を示します。
切干大根、西会津は検査しても福島市の検査をしない福島県
※(1)を集計
 ※2 日付は製造日または購入日
 ※3 NDは検出限界未満を示す。
 図―7 福島県福島市と西会津町の切干大根のセシウム濃度

  福島市産切干大根は1キログラム当たり3000ベクレルが見つかってから検査がありません。一方、セシウムが一度も見つかっていない西会津町産はその後も検査が継続しています。西会津町の切干大根を検査しているので、福島県に検査能力がないとは思えません。でも福島市の切干大根の検査はありません。
 似たような例はほかにもあります。もうすぐクリスマスです。イチゴケーキを楽しみしている人も多いともいます。福島県飯舘村は福島原発事故で全域が避難区域になり、今も避難指示が続いています。今年からイチゴの栽培が始まりました(18)。福島県はしています(19)。
イチゴは定期的に継続して検査すると主張する福島県
※(19)を抜粋
 図―8 イチゴについて「定期的に継続して」検査すると主張する福島県

 (=^・^=)は以前に福島県飯舘村産イチゴは出荷前の8月に1回しか検査されていない旨の記事を書きました(18)。「定期的に継続して」検査するのであればそろそろ検査されてもいいと思います。それで調べたのですが、やっぱり検査は出荷前の8月の1回です。福島県飯舘村は避難区域であり(19)、他より放射性物質汚染が酷いので厳重な検査が必要なはずですが・・・・

 3.茨城県北茨城市産マダラより低い大熊町産マダラのセシウム濃度

 北茨城市(きたいばらきし)は、関東の北部、茨城県の北東部にある市で、北部は福島県に隣接しています(20)。一方、福島県大熊町は福島第一原発が立地する町ですので、マダラ等の天然のお魚のセシウム濃度を比較すれば大熊地産マダラの方が高い値がでる筈です。でも検査結果を見る限り、大熊町産マダラが低くなっています。
北茨城市より大幅に低い大熊町のマダラ検査結果
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は捕獲日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  ※4 大熊町産の検査は福島県が実施、北茨城市産の検査は茨城県が実施
  図―9 大熊町産と北茨城産マダラのセシウム濃度

 北茨城市産のマダラからほほセシウムが見つかっているのですが、大熊町産のマダラからセシウムが見つかったのは今年10月以降の検査で検査7件中1件です。平均値をとると1キログラム当たりで
  福島県大熊町産 1.4ベクレル
  北茨城市産   6.8ベクレル
で大熊町産のマダラは北茨城市産の数分の1です。おかしな値です。大熊町産の検査を実施した福島県か、北茨城市産の検査を実施した茨城県の検査のどちらかが間違っていると考えるのが妥当だと思います。
 そこで福島県北部の相馬地方沿岸部(新地町、相馬市、南相馬市))(21)と北海道のマダラの検査結果を集計してみました。
北海道より低い福島県相馬地方のマダラの検査結果
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は捕獲日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  ※4 相馬地方産は福島県が実施、北海道産は北海道が実施
  図―9 相馬地方産と北海道マダラのセシウム濃度

 今年6月以降の検査で、北海道産のマダラからは検査81件中34件からセシウムが見つかっていますが、福島県相馬地方産のマダラは検査42件中セシウムが見つかったのは僅かに1件です。
平均値をとると1キログラム当たりで
  福島県相馬地方産 0.26ベクレル
  北海道産     0.69ベクレル
で福島県相馬地方産のマダラは北海道産産の3分の1です。
 福島県の検査結果は茨城県とも北海道とも整合性が取れません。福島県の検査は異常に値が低くでるデタラメ検査です。
 
<余談>
 ・原発事故から3年9ヶ月たっても、過去最高値が出る福島産
 ・怪しい物は検査されない福島産
 ・異常に値が低くでるデタラメ検査で出荷される福島産
これでは「福島産 食べて応援、あの世行き」です。(=^・^=)は
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。福島県郡山市は福島県第一位の米の産地ですが、そのお米は大変に美味しいそうです(22)。主力品種はコシヒカリみたいです(23)。しかも全袋検査が実施されており「安全」だと福島県は主張しています(24)(25)。でも福島県郡山市日和田地区のスーパーのチラシには福島産コシヒカリは載っていません(26)。
他県産はあるのに福島産コシヒカリがない福島県郡山市日和田のスーパーのチラシ
※(26)を抜粋
 図―10 福島産コシヒカリが載っていない福島県郡山市日和田のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第909報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―福島県の大豆は基準超、出荷制限はありませんー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―外洋からセシウム、トリチウム―
(8)郡山市 - Wikipedia
(9)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 (KMZ,CSV)」
(10)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―福島の春菊からセシウム、でも福島県の検査は159件すべてNDー
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―2014年は1年12ヶ月、下請けさんに「トラブル」
(13)農林水産技術会議/農地土壌の放射性物質濃度分布図等のデータについて中の「郡山市(PDF:519KB)」
(14)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(15)【12月15日】東京電力 記者会見 - 2014/12/15 17:30開始 - ニコニコ生放送
(16)ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ中の「 ○ ふくしま復興のあゆみ⇒平成26年10月27日発行  [PDFファイル/7.13MB]」
(17)食品中の放射性物質の検査結果について(第322報) |報道発表資料|厚生労働省中の「福島県での緊急時モニタリング等の結果(野菜類)(PDF:42KB) ⇒No1」
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―福島の春菊からセシウム、でも福島県の検査は159件すべてNDー
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「いちご [PDFファイル/102KB]」
(20)北茨城市 - Wikipedia
(21)福島県相馬地方広域観光ホームページ
(22)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(23)福島県の稲作の概要や作付状況 - 福島県ホームページ
(24)県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま 新発売。
(25)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー
(26)ヨークベニマル/お店ガイド
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/12/17(水) 19:48:43|
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