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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月4週)―福島からは新たなセシウム汚染食品ー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。12月週4中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1,933件中4件の基準値超え(全体の0.2%)
  ②平均は、1キログラム当たり2.23ベクレル、最大290ベクレル(岩手県産ヤマドリ)。
  ③基準超の食品が岩手、福島で見つかっています。
食品中の放射性セシウムまとめ12月4週

   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年12月4週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.原発事故から3年9ヶ月、福島からは今週も新たなセシウム汚染食品
 福島県本宮市は市のほぼ中央部には東北地方を代表する名川・阿武隈川が北流し、東部には阿武隈山系の岩角山、高松山、岳山などの山並みや丘陵地、農地が広がり、西部には安達太良山から連なる大名倉山を中心とした山並みを有し、水と緑の豊かな自然に恵まれています(7)。
本記事で取り上げる地域
 ※(8)等で作成
 図―2 本宮市等の本記事で取り上げる地域

 一方、福島原発事故によって大量の放射性物質が降り注ぎ、市内の土壌は放射能汚染物を規定するクリアランスレベル(セシウム137で1キログラム当たり100ベクレル)(9)の数十倍の1キログラム当たり数千ベクレルの放射性セシウムで汚染されてしまいました(10)。
1キロ当たり数千ベクレルのセシウムに汚染されている本宮市の土
 ※(10)(11)にて作成
 図―3 本宮市の土壌中のセシウム濃度

 本宮市の旧白岩村産の大豆から基準値(6)を超える1キログラム当たり110ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。以下にこれまでの推移を示します。
突然上がる本宮市の大豆のセシウム濃度
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は収穫日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  図―4 本宮市・旧白岩村産の大豆のセシウム濃度推移

 従前(2013年)の最大値は1キログラム当たり19ベクレルですので、突然の上昇です。福島産はたとえ基準値より大幅に低いセシウム濃度であっても、基準値以下は担保されないと思います。

2.宮城県亘理・荒浜沖は9ベクレル、福島県相馬地方は4ベクレルのスズキ
 宮城県亘理町は宮城県の南東部、仙台市から南へ26キロメートルほどのところにあり(12)、直ぐ南は福島県の相馬地方です(図―2参照)。今週、亘理町のスズキのセシウム濃度が発表になりました(3)。そこで、福島県沿岸部北部の相馬地方(相馬市、南相馬市、新地町、飯舘村)沿岸部のスズキの検査結果と比較してみました。
宮城より低い、福島産スズキの検査結果
  ※1(1)を集計
  ※2 日付は厚生労働省発表日
  ※3 NDは検出限界未満を示す。
  図―4 福島・宮城県境付近のスズキのセシウム濃度推移

 (=^・^=)目には、福島第一原発から離れている宮城県・亘理町沖のセシウム濃度が高くなっているように見えます。平均を取ると1キログラム当たりの値で
 宮城県亘理・荒浜沖は9ベクレル
 福島県相馬地方は4ベクレル
で倍以上も宮城県側が高くなっています。福島県の検査が低く出るか、どちらかです。宮城県の検査は(公財)海洋生物環境研究所と(株)静環検査センターで実施されおり、検査結果は1キログラム当たりで
 (公財)海洋生物環境研究所
   平均 8.9ベクレル 最大20ベクレル 検査数4
 (株)静環検査センター
   平均 10ベクレル  最大10ベクレル 検査数1
でほぼ同じ値です。別の検査機関で同じような値がでれば「正しい」と考えます。福島県の検査は福島農業総合センターのみでこのような比較ができません。以下に福島県いわき市沖のヒラツメガニのセシウム濃度を示します。
福島県漁連より低い福島県のヒラツメガニの検査結果
 ※(12)を転載
 図―5 福島県いわき市沖のヒラツメガニのセシウム濃度

 福島県漁連の検査ではそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県の検査では19件全て検出限界未満(ND:セシウムが見つからない事)です。福島県の検査結果は宮城県とも福島県漁連とも整合性がありません。福島産の検査結果が低いので「安全」などと主張する人がいますが(13)、検査そのものが実態より値が低くでるので、このような主張は成立しません。

3.伊達の「ニラ」はシーズン入り、でも検査はたった2件
 福島県伊達市は福島県で最もニラの出荷量が多いしです。
福島のニラは、放射能汚染の酷い伊達が第一位
※(14)より作成
 図―6 福島県産ニラの生産量

 図―2に示すように東側は避難地域に隣接し、人が住む(農業が行われている)場所としては最も放射性物質汚染が酷い市です。福島県伊達市も活動範囲とするJA伊達みらいによると、12月から「ニラ」の出荷が本格化するそうです(15)。
12月に始まる伊達のニラのシーズン
 ※(15)を抜粋
 図―7 伊達(福島)の野菜の出荷時期

確り検査されているか心配です。以下に福島県各市町村の2014年6月以降のニラの検査数を示します。
異常に少ない放射能汚染地帯の伊達市産ニラの検査数
 ※(1)を集計
 図―8 福島県各市町村

 生産量トップでしかも主産地の中で放射線汚染が酷い福島県伊達市の検査はたった2件でしかも、厚生労働省の発表(1)を見ると検査したのは2ヶ月以上も前の10月8日に採取したサンプルです。でも新地町は違います。近々では12月8日に採取したサンプルを検査しています。
 以下に新地町と伊達市の土壌中のセシウム濃度を示します。
新地町に比べかなり酷い伊達市の土壌のセシウム汚染
  ※(10)にて作成
 図―9 新地町と伊達市土壌中のセシウム濃度比較

 1キログラム当たりですが、新地町では1000ベクレル以下ですが、伊達市では5000ベクレルを超えるところもあります。福島県は放射性物質汚染が酷い主産地の伊達市を避け、伊達市程には酷くない新地町の検査を多くしています。福島県は福島県産の野菜について
「放射性物質の測定は、県内の主な産地において定期的にサンプリングし行っています。」
と主張しています(16)。でも主産地の検査数は少なく、しかも2ヶ月以上も放置しています。実態は
 「放射能汚染の酷い産地は避けて検査しています。」
だと(=^・^=)は思います。


<余談>
 ・突然にセシウム濃度が上がる福島産
 ・低くでるデタラメ検査で出荷される福島産
 ・放射性汚染の酷い場所の検査が避けられる福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(17)。(=^・^=)は怖いので
 「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。福島県福島市は福島県最大の西洋ナシの産地です。
福島市の洋ナシ生産量は福島県の過半数
  ※(14)より作成
  図―10 福島県の西洋ナシ生産量

そして今がシーズンです(18)。
11,12月は福島市の洋ナシ(ラ・フランス)のシーズン
  ※(18)を抜粋・加筆
  図―11 福島市の西洋ナシシーズン

しかも今年は天候に恵まれて順調に生育し、大きな実ができたそうです(19)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシに載っていたのは他県産の西洋ナシです。
他県産の洋ナシは載っていても、福島産がない福島市のスーパーのチラシ
 ※(20)を抜粋
  図―12 福島産西洋ナシが載っていない福島県福島市のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第910報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―3年9ヶ月たってもセシウム濃度は新記録ー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)位置・地勢 - 本宮市公式サイト
(8)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング (平成25年11月2日~19日測定) 平成26年03月07日 」
(9)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(10)農林水産技術会議/農地土壌の放射性物質濃度分布図等のデータについて
(11)安達郡 - Wikipedia
(12)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―福島県の大豆は基準超、出荷制限はありませんー
(13)福島県産の食品の安全性について -首相官邸ホームページ-
(14)統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
(15)ベジフルカレンダー - JA伊達みらいのホームページ
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料)
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(18)フルーツを食す - 福島市ホームページ
(19)香り高く秋の実り ラ・フランス福島で収穫開始 | 県内ニュース | 福島民報
(20)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2014/12/23(火) 17:29:16|
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