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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(12月4週)―3週連続で外洋からトリチウム―

 福島第一原発の12月2週(12月22日から12月28日12時)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①外洋からセシウム、トリチウム等の放射性物質(4)(5)。
 ②地下すバイパスからのトリチウム排出量が累計約3,100億ベクレル
 ③海岸付近の井戸のからは高濃度の放射性物質(5)

1.3週連続で外洋からトリチウム
 今週も先週に続き、外洋から放射性物質が見つかっています。また排水路からも放射性物質が見つかっているので、海に流れ込み汚染を酷くすると思います(4)(5)。
外洋から放射性物質が見つる福島第一原発近海
  ※1  (4)(5)(6)にて作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発近傍の海および排水路での放射性物質濃度

採取日と1リットル当たりの値は以下の通りです(4)(5)。
 ①5,6号機放水口北側(12月22日採取)
   全ベータ    14ベクレル
   トリチウム    1.6ベクレル
 ②南放水口(12月22日採取)
   全ベータ  12ベクレル
 ③排水溝出口(C-2-1)(12月26日採取)
   全ベータ    17ベクレル   
以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度の推移を示します。
放射性物質濃度が低下しない5,6号機放水口北側
  ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満を示します。
 図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃

 さがっている様子がありません。もっと気になるのはトリチウム濃度です。以下にトリチウム濃度の推移を示します。

3週連続トリチウムが見つかる5,6号機放水口北側
  ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満を示します。
 図―3 5,6号機放水口北側のトリチウム濃度推移

トリチウムは見つかったり、見つからなかったりしているのですが少なくとも3週連続で見つかっています。トリチウムについては色々な議論があると思います(8)。(=^・^=)は「安全」と言えないものは、「危険」だとして対応するのがリスク管理の基本だと思います。

2.地下バイパスからのトリチウム排出量が累計で約3,100億ベクレル突破
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(9)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。
 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約3、080億ベクレルになりました。
3080億ベクレルに達した地下水バイパスの累積のトリチウム方出量
※(10)を集計
 図―4 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

 (=^・^=)には心配なことがあります。地下水バイパスより山側(上流)の井戸から高濃度の放射性物質が見つかっています。
高濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパス井戸の上流(山側)
 ※1 (11)(12)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

この中で最も気になったのがE-3井戸です。
上昇傾向に転じたE-3井戸のトリチウム濃度
 ※(11)を集計
 図―6 E-3井戸のトリチウム濃度推移

まだ濃度は低いのですが、徐々に上昇中です。そのうち海に流れたり、地下水バイパスの井戸に混入するかもしれません。もっと不安なののは水蒸気のなって福島の台地に至り、トリチウム農作物の材料になることです。

3.海岸付近の井戸の放射性物質濃度が急上昇
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質で汚染水が見つかる海岸の地下水
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 海岸付近の放射性物質濃度

 この中で(=^・^=)が一番気になったのはNo0-4井戸のトリチウムです。
上昇を続けるNo0-4井戸のトリチウム濃度
 ※(5)を集計
 図―8 No0-4井戸のトリチウム

 どんどん上昇しています。やがて海に流れ出していくと思います。

<余談>
 トリチウムの厄介な所は、性質は「水」と同じなので海に流れても蒸発し陸にトリチウム雨になることだと思います(10)。福島で採れた農作物がトリチウム入りだったり、飼料を食べた牛さんの肉もトリチウム入りだったりするかもしれません。(=^・^=)は検査結果を探しているのですが、まだ見たことがありません。(=^・^=)は不安なので
  「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。もうすぐ大晦日、年越しそばを楽しみしている人も多いと思います。福島県喜多方市「山郡」では大変に美味しいソバができるそうです(13)。しかも、NHKの嘘報道によればセシウムは見つかってないそうです(14)。でも福島市のスーパーのチラシには他産地の3分1程度の超安値で投げ売りされていました(15)。
投げ売りされる福島・山都のソバ
  ※(15)を抜粋
 図ー9 山郡ソバが他産地の3分1の価格になっている福島市のスーパーのチラシ

福島県の方は「福島産」を避けているようです。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月3週)―2週連続で外洋からトリチウム―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を11月30日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(10)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(11)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒H4エリア周辺観測孔」
(12)(4)中の「揚水井の分析結果」
(13)喜多方市ホームページ そばの郷喜多方
(14)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月1週)―NHKは嘘報道「福島県喜多方市のソバからセシウムが見つからない」ー
(15)イトーヨーカドー 福島店
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  1. 2014/12/28(日) 19:54:03|
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