めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

勝手に福島原発十大トラブル2014

 今年もあと僅です。そこで2014年中に発生した福島原発で起こったトラブルのうち、(=^・^=)が勝手に選んだ十大トラブルを纏めてみました。

1.謎の汚染水漏れ
  福島第一原発のトラブルは汚染水漏れに始まり、汚染水漏れに終わった感じがあります。(=^・^=)の集計では東電が今年最初に発表した汚染水漏れは1月12日に起きた、下請けさんが汚染水タンクを囲む「堰」ないに張ってあった防水シールをはがして、堰内の汚染水を外に漏らしたことだと思います(1)。最後は12月17日に発生し、汚染水タンクに繋がっておらず出口がオープンになっている配管に汚染水を流し、配管の出口から外に出たというものです(2)。どりらも、一見では単純な人為的なミスの様に見えますが、(=^・^=)には福島第一原発には人のミスを起こさせる構造的な要因があり、これを無くさない限り今後も起こると思います。
 こうした汚染水漏れのなかで、今年の最大規模のものは2月20日に起こった汚染水タンクからの汚染水漏れです。
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 ※(3)を転載
 図ー1 100トンの汚染水漏れをトップで報道する福島県の地元紙(福島民報)

 経緯は以下の通りです。
  ①2月19日午前、何者か、弁の設定を変え汚染水が「空」タンクでなく「満タン」のタンクに流れるようになった。以後に「満タン」のタンクの汚染水がさらに増加
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 ※(4)を転載
 図―2 汚染水漏れを起こしたときの弁の状態

  ②2月19日14時過ぎ 汚染水漏れを起こしたタンクに取り付けられていた「水位計」が異常を示す「警報」を出すが、東電社員様は装置の異常と断定
  ③2月19日23時過ぎ タンクパトロールをしていた下請けさんが汚染水がタンクの上から漏れているのを発見
  ④2月20日午前0時過ぎ 汚染水が汚染水対策のために設置した雨どいを伝って堰の外へ漏れいるのを確認
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 ※(3)を転載
 図―3 汚染水漏れの様子

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 (3)を転載
 図―4 漏れた汚染水の様子

 漏れた汚染水量は100トン(3)、1リットル当たり全ベータ濃度が2億3千万ベクレルだったそうです。


2.けが人、病人続発
  今年の福島第一原発は1から12月で全月で下請けんさんの事故や体調不良が発生しました。以下にリストを示します。
 1月21日 下請けさんが、トラック運転中にハンドルを取られ水道管に衝突
 2月25日 ガソリンをトラム管から給油機に移す作業をしていた方の作業服に火がついてしまいました。
 3月28日 下請けさんが、生き埋めになって死亡
 4月24日 下請けさんが、指を挟み骨折
 5月 8日 下請けさんが、脳内出血。
 5月10日 下請けさんが、車に乗ろうとし、車のドアに右手薬指を挟み骨折。
 5月12日 下請けさんが、クレーン転倒の為ケガ(双葉郡楢葉町にある資材ヤード)。
 5月19日 下請けさんが、パトロール中に転んで右足を骨折。
 5月27日 下請けさんが、汚染水タンクの工事中に転んで骨折。
 5月28日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動。 
 6月 6日 下請けさんが、体調不良になり救急車で搬送。
 6月28日 下請けさんが、足を滑らせ骨折
 7月25日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送。
 7月29日 下請けさんが、熱中症らしき症状で救急車で搬送
 8月 8日 下請けさんが、行き倒れて死亡。なを原因不明
 8月20日 下請けさんが、熱中症で救急車で搬送
 9月 6日 下請けさんが、体調不良になりドクターヘリ出動。
 9月20日 下請けさんが、落ちてきた鉄パイプに当たり重傷
 9月23日 下請けさんが、高性能多核種除去設備工事をしていて体調不良になり救急車で搬送
 9月26日 下請けさんが、追突事故にあいムチウチ
 9月30日 下請けさんが、感電事故で救急車で搬送
10月17日 下請けさんが、下請けさん(男性)が作業中に右手小指の指先を切断
11月 7日 下請けさん3名が、鋼材落下しケガ、一人は意識不明の重症
12月11日 下請けさんが、体調不良になり救急車で運ばれる。

これだけ下請けさんがケガや体調不良を起こしているのに東電社員様からは出ていません(5)。
 この中で一番悲惨だったのが、3月28日に発生した下請けさんが生き埋めになって死亡した事件です(6)(7)。
地中に掘った横穴で掘削作業をしていたら、天井が崩落し生き埋めになって死亡したそうです。
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 ※(7)を転載
 図―5 横穴で作業する下請けさん

この事故で実効性のある安全対策をとるかと思ったら、その後も事故続きです。東電は実効性のある対策がとれなかったみたいです。(=^・^=)が酷いと思ったのは、9月20日に落下物にあたって下請けさんが重傷を負う事故がありました(7)。ところが同じような事故が11月7日も起こっています(8)。落下物がありそうな所では作業しない。もし必要なら「落下物」が生じないようにしてから作業する。これを徹底せずに同じような事故を2回も起こしてしまいました。
 以下に福島第一原発で働く人数を示します。
下請けさんは増えても東電社員様は増えない福島第一原発
 ※(5)を集計
 図―6 福島第一原発で働く人数

 下請けさんは大幅に増えていますが、安全も含め全体をコントロールする東電社員様は増えていません。これでは「安全管理」などできません。


3.地下水バイパスから3,080億ベクレル、でも効果無し
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです。
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  ※(9)を転載
  図―7 地下水バイパスの概要

 地下水バイパスは、地下から地下水を汲み上げる12本の井戸、汲み上げた地下水を一時的に保管するタンク、井戸からタンクに送るため配管、タンクから海に捨てるための配管等からなります。また、山側(上流)には汚染水を保管するタンク群や汚染水漏れを起こしたタンクがあります。
 12本の井戸は北から南に向かってNo1からNo12の番号が割り振られています。これをNo1~4をA系統、No5~10をB系統、No11,12をC系統の3つに分けています。
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  ※(9)を転載
  図―8 地下水バイパスの平面図

 以下に地下水バイパス稼働前の地下の水位の東電の見積もりを示します。
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  ※(9)を転載
  図―9 地下水バイパス稼働前の水位の東電見積もり

井戸で地下水を汲み上げるので、井戸の周囲で地下水位が低下します。東電の稼働後の地下水位見積もりを示します。
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  ※(10)を転載
  図―10 地下水バイパス稼働前に提示した地下水位低下予測

 地下水バイパス稼働前は原子炉・タービン建屋付近での地下水位は9m程度を見込んでいましたが、地下水バイパスを稼働することにより5m程度まで下がると東電は想定していました。これだったら、タービン建屋の水位を示します。
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  ※(11)を転載
  図―11 福島第一原発タービン建屋の水位

 概ね3m程度で推移しているでしょうか。水位差が小さくなれば圧力差を小さくなり、原子炉やタービン建屋に流れ込む汚染水の量も少なくなるはずでした。
 4月9日に地下水バイパスは稼働しました(9)。それから8ヶ月以上が経過しました。東電はタービン・原子炉建屋の近くに地下水位を観測するための観測孔A,B,Cを運用しています。以下に観測孔A,B,Cの水位を示します。
殆んど下がらない地下水バイパス観測井戸の水位
  ※1(10)より作成
  ※2 OPは小名浜港を基準とした海抜
 図―12 地下水バイパス井戸観測井戸水位

殆ど下がっていません。以下に1日当たりの汚染水の増加量の推移を示します。
減る気配すらない福島第一原発汚染水増加量
  ※(12)を転載
 図-13 福島第一汚染水増加量

 当然ながら減っている様子がありません。汚染水はどんどん増え続けます。
増え続ける福島第一汚染水
  ※(12)を転載
 図―14 福島第一原発の汚染水総量

 12月23日現在で約67万トンに達しました。
 効果が見えない地下水バイパスですが、トリチウムだけは確り海洋放出しているようです。(=^・^=)なりに集計したら累積排出量は約3,100億ベクレルに達しました(13)。
3080億ベクレルに達した地下水バイパスの累積のトリチウム方出量
 ※(13)を転載
 図―15 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量


4.トレンチの止水は失敗
 福島第一原発にはタービン建屋から海に向かって地下道(トレンチ)が伸びています。
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 ※(14)を転載
 図-15 海側に延びる地下道(トレンチ)

 そこには高濃度の放射性物質に汚染された地下水が詰まっています。放っておくと海に流れ出す危険があるので、根本の部分を凍結して水の流れを止め汚染水を抜く計画を進めました(13)。
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  ※(14)を転載
 図―16 氷の「壁」の当初のイメージ

氷点下に温度が下がらない部分あり、当初の方法は7月に正式に断念しました(15)。
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 ※(16)を転載
 図―17 2号機立坑A 特定地点(S2)地点地下3mの温度推移

そこで、氷やドライアイスを投入して温度を下げて凍らすことを考えました(16)。
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 ※(16)を転載
 図―18 凍らされるようと「氷」が投入される「凍土壁」工事現場

 これもあえなく失敗しました。
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 ※1 (14)を抜粋
 ※2 白い部分が凍っているところ
 図―19 凍らかった氷の壁

次に、氷の壁の代わりにコンクリートの壁を作って、止水を試みることにしました。
次々に失敗するトレンチ止水
 ※(17)を転載
 図―20 地下道(トレンチ)止水の失敗履歴

11月にコンクリートの壁が完成したので、、試験的に地下道(トレンチ)からの水を汲み上げてみました。そしたら、地下道(トレンチ)の水位も下がったのですが、タービン建屋の水位も下がりました。汲み上げを止めたら、地下道(トレンチ)の水位は上がり、タービン建屋の水位も下がりました。以下に2号機タービン建屋とそれに繋がる地下道(トレンチ)の水位を示します。
トレンチと連動するタービン建屋の水位
 ※1(17)を転載
 ※2 水位はO.P(小名浜港を基準とした海抜)
 図―21 2号機タービン建屋とそれに繋がる地下道(トレンチ)の水位

結局はタービン建屋と地下道(トレンチ)は繋がっており、タービン建屋の汚染水を地下道(トレンチ)の流れないように堰き止めることに失敗しました。
 仕方がないので地下道(トレンチ)をセメントで埋めることにしました。
複雑でセメントで埋めきれないかもしれないトレント
 ※(17)を転載
 図―21 地下道(トレンチ)にセメントを詰める様子

12月に2号機から延びる地下道(トレンチ)のトンネル部分をセメントで埋める工事が完了しました。
タービン建屋とづながったままの地下道(トレンチ)
 ※(12)を転載
 図―22 トンネルと立坑の位置関係

 そこで、立坑から水を汲み上げテストしたそうです。以下に水位を示します。
セメントで埋めたのに、水を抜くと他でも下がる水位
 ※1(17)を転載
 ※2 OPは小名浜港を基準とした海抜
 ※3 立坑C,Dは二個の水位計があり
 図―23 水抜き試験時の「水位」

 汚染水は立坑AとCから抜いたのですが、離れている立坑B,Dの水位も下がっています。セメントでトンネルを埋めても、埋めきれず一部が繋がっている感じです。結局は
 1回目 汚染水を凍らせて、水の流れを止めようとしましが、上手く凍らず失敗
 2回目 ドライアイスや氷を投入して凍らせようとしましたしたが、上手く凍らず失敗
 3回目 タービン建屋と地下道(トレンチ)の間にセメントの「壁」を作り水の流れを止めようとしたが、失敗
 4回目 トンネルをセメントで埋めて、水の流れを止めようとしたが、失敗
のようです。
 5回目のトライとして、まだセメントで埋めていない「立坑」を埋めて、そこで水の流れを止めようしていますが(18)、上手くくんですかね。何しろ4回も失敗しています。

5.燃料取り出し大幅遅れ
 福島第一原子力発電所4号機からの燃料棒を取り出しは2014年12月22日に終わりました(19)。これについて東電は自らから称賛するような社長コメントを発表していますが(20)、結局は事故を起こした危険な福島第一原発を放置しなければこのような作業は不要でした。東電にはその点の反省はせず、4号機の核燃料取り出しができて素晴らしいと居直っている感じが(=^・^=)にはします。
事故を起こしたのに4号機の核燃料が取り出せたと居直る東電社長
  ※(20)をキャプチャ
  図ー24 4号機核燃料取り出しは「これまでにない経験のない作業」だが達成できたと居直りコメントを発表する東電社長
 1~3号機の燃料取り出しは大幅に遅れそうです。福島第一原発の廃炉計画が見直されることになりました。1号機の燃料取り出しの開始時期が
  核燃料プール 2017年から2020年に(3年遅延)
  デブリ(溶け落ちた核燃料) 2019年から2024年(5年遅延)
に変更されました(13)。
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 (21)を転載
 図―25 福島第一原発の核燃料の取り出しが当初予定より5年遅れると1面トップで報じる福島民報

 福島県は予定の遅れに怒ったみたいで、工程の見直しを求めたそうです。でも(=^・^=)は思います。できないことはできないんです。これが福島の現実です(22)。



6.ALPS稼働大幅遅れ
多核種除去設備(ALPS)はAdvanced Liquid Processing Systemの略語で、トリチウムやウラン235以外の62種類の放射性物質を汚染水を分離する装置です。以下に福島第一原発の汚染水の処理系を記載します(23)。
福島第一汚染水処理系統図
 ※1(23)を転載
 ※2 12月1日現在
 図―26 多核種除去設備(ALPS)の役割

 当初は2012年夏くらいには完成するよていでしが、最新の計画では今年12月から本格稼働の予定です(24)。
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 ※(24)を転載
 図―27 多核種除去設備(ALPS)の近々点の計画

 でも12月も終わりなので、この計画も無理です。今年の12月に多核種除去設備(ALPS)で処理した汚染水が漏れだす事故がおきました。漏れた汚染水のを調べたら1リットル当たりで
 セシウム134  4.3ベクレル
 セシウム137 14ベクレル
 全ベータ    47ベクレル
 トリチウム   50万ベクレル
の放射性物質が見つかりました(12)。当初のふれこみとは違い、相当な放射性物質が残っています。いつ「本格稼働」するかはわ分かりませんが大幅に遅れるのは間違いないと思います。


7.油漏れ続発
 今年の福島第一では油漏れが続発しています。東電発表から今年の油漏れを(=^・^=)なりに集計すると17回ありました。以下に(=^・^=)が集計した月別の油漏れ回数を示します。
月別の油漏れ回数
 ※(25)を転載
 図―28 福島第一原発の月毎の油漏れ回数

 ただしこの数字は東電発表を(=^・^=)が集計したものなので、数え落しや未発表があればもっと多いかもしれません。

8.火災も続発
 油漏れだけならいいのですが、火災も起こっています。(=^・^=)が東電の発表を集計すると
  福島第一で4回
  福島第二で2回
の計6回起こっています。以下に履歴を示します。
 ①1月29日午前6時50分頃に福島第二原発の構外進入路の跨線橋の橋げた巻いてある電熱用シートから煙や火と思われるものが出ていた(26)。
 ②2月6日午前8時50分頃、福島第一原子力発電所の下請けんさが休憩に使用している登録センターの1階の機械室から水が、2階で煙が出でました。火災報知器が鳴り出したそうです(27)。
 ③2014年6月11日 午後3時21分頃、福島第二原子力発電所事務本館の動力制御盤から煙が出ました。火災警報も動作したそうです(28)。
 ④7月15日午前7時18分頃、福島第一原子力発電所構内東側南放水口付近において、遮水壁工事を行っている作業員が付近の仮設休憩所の冷房等に使用している発電機が出火しました(29)。
 ⑤7月25日午前8時50分頃、構内地下貯水槽No.1北東側に設置されている仮設の発電機が煙がでました(16)。
 ⑥11月12日午前5時23分頃、福島第一原発のタンクエリアに設置されているエンジン発電機から火の粉が出ていました。

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 ※(16)を転載
 図-29 7月25日(⑤)に煙を出した発電機

 一寸、多くないですかね?火事で下請けんさが「焼死」なんて事が起きませんように!

9.雨漏りも続発
 福島第一では「雨漏り」もいっぱい起こりました。原発事故から3年目になって建屋の劣化がすすんだんでしょうか?だた放射線量が高いので修理はできないと思います。今後もますます酷くなると思います。
①1月6日午前11時50分頃、福島第一原発も第二セシウム吸着装置(サリー)の配管付け根部からの「にじみ」が見つかりました。原因を東電は「遮へい容器の隙間部から浸入した雨水」と「雨漏り」だと主張しています(30)。
②3月14日午前11時15分頃、福島第一原子力発電所1号機タービン建屋1階通路南側付近で、約2m×約10m範囲の水たまりがが見つかりました。、天井から水が壁を伝って流れ込んでいるそうです。福島第一原発付近のアメダス観測点の浪江では3月13日に24mmの雨が降っているおり、東電は雨漏りとしています(31)。
③4月4日4時15分頃、福島第一原発3号機タービン建屋1階西側廊下エリアの建屋内漏で雨漏りがおきましまた(7)。
④5月1日午前11時7分頃、福島第一原発3号機タービン建屋1階西側廊下エリアで雨漏りが起こりました(32)。
⑤5月1日午前11時22分頃、福島第一原発5号機タービン建屋地下1階南西側の立溝ピット内で雨漏りが起こりました(32)
⑥10月6日午前10時59分頃、1号機廃棄物処理建屋入口上部にあるダクト貫通部から雨水が流れ込み、1号機タービン建屋1階南側電気品室に到達しました(33)。
⑦10月6日午前11時7分頃、3号機原子炉建屋に雨水が流れ込みました(33)。
⑧10月14日午前3時7分頃、1号機タービン建屋1階南側電気品室で雨漏りが起こりました(34)
⑨10月14日午前1時59分頃、2号機タービン建屋1階搬入口付近で雨漏りが起こりました(34)
⑩10月14日午前3時13分頃、3号機原子炉建屋1階北東で雨漏りが起こりました(34)。
⑪10月14日午前1時30分頃、4号機タービン建屋1階搬入口付近で雨漏りがおこりました(34)
⑫1月26日午後5時51分頃に、福島第一原発3号機廃棄物処理建屋中央操作室の天井部で雨漏りが起こり、タービン建屋1階通路に流入し、約3m×約20m×深さ約3cmの水溜まりが出来ていみました(35)。

 (=^・^=)が福島第一原発の建屋内は高濃度の放射性物質に汚染されているので、建屋内に雨水が入ればそれは、ただの雨水でなく立派な汚染水です。たとえば③の4月4日に雨漏りをした汚染水からは1リットル当たりで
・全ベータ:29,000 ベクレル
・全放射能:31,000 ベクレル
・セシウム134:8,100 ベクレル
・セシウム137:22,000 ベクレル
の放射性物質が見つかっています。今年の5月以降の東電の発表を見ていると、漏れた雨水をどう処理したか明示がありません(32)~(35)。まさか、そのまま放置して無くなるのを待っていたして!無くなった水は福島に広がるような気がします。


10.謎の湯気、そしてフォールアウト?
 昨年7月から今年4月まで、福島第一原発3号機から蒸気が上がっているが度々見つかりました。
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 ※(36)を転載
 図ー30 3号機原子炉建屋の湯気

以下にこれまでの湯気の月別発生回数を示します。
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 ※(7)を転載
 図―31 福島第一原発3号機の月別湯気発生回数

  これについて東京電力は「シールドプラグ(コンクリート製の蓋)の下部に滞留していた雨水などの湿分が、原子炉格納容器(PCV)上部からの放熱により温められるなどしてシールドプラグの隙間からオペレーティングフロア上に放出される際に、冷たい空気によって冷やされて湯気のように見えるものと推定しております。」と説明をHPに載せました(1)。
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 ※(1)より転載
 図―32 東電の「湯気」の苦しい言い訳

 でも福島第一原発近くのアメダス観測点(浪江)のデータを見ると、湯気が出た日に雨が降っているとは限りません。(=^・^=)には雨が降らないのに雨水が溜るメカニズムが分かりません。むしろ原子炉内に局所的に温度の高い場所があって、そこの水が沸騰し外に出て「湯気」なったと考えるのが素直な気がします(1)。
 そして3月20日にダストモニターが空気中の放射性物質の濃度が高いとの警報をだしました。
午前11時 9分 A系から警報
 午前11時11分 B系から警報
です。東京電力はダストモニタ近くを、高線量を発する瓦礫が通過し為に装置が誤って警報をだしたと説明しています(10)。だったらそのような事が無いようにダストモニタに外部から放射線が入らないように「遮蔽」すればいいと(=^・^=)は思うのですが、「遮蔽」しない理由の説明はありません。
 そしてもう一つ不思議な事があります。警報がなった3月20日の11時10分頃は北風でした(11)。もし空気に放射性物質が混じり異常がでるとしたら福島第一原発南側のMP-8と呼ばれるモニタリングポストで異常が出るはずですが、ダストモニタが警報を発した時間はMP-8はなぜか欠測しています(11)(12)。
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  (a)モニタリングポストの位置            (b)モニタリングポストの値
  ※(37)を転載
  図-33 欠測するMP-8

 福島第一原発から南南西43kmにあるいわき市平ではダストモニタの警報がなった3月20日11時から1時的に空間放射線量が上昇しています。
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 ※(37)を転載
  図―34 いわき市平の空間放射線量(3月20日)

(=^・^=)は関連があると確信しています。

<余談>
 今年の福島原発もトラブルで始まり、トラブルで終わったような気がします。原子力規制委員会の議論を聞いていたら、廃炉作業に携わる多くの下請けさんは福島県の方だそうです。だから福島県の方はどれだけ現場の下請けさんが努力されているか知っていると思います。4月18日に福島原発難民と声として
「廃炉に向けてみんが頑張っている」
との発言が報道されました。それでもトラブル続発です。
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 ※(38)を点差う
 図-35 「廃炉に向けてみんが頑張っている」と発言する福島原発難民

 トラブル連続の福島原発はコントロールを失った原発は簡単には(ひょっとしたら永遠には)元に戻せない事を示していると思います。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月3週)―シールをはがして汚水漏れ―
(2)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月3週)―お漏らしが大好きな東電―
(3)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―漏れた汚染水は「最大」2億4千万ベクレル
(4)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月1週)―ALPSまた停止-
(5)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―2014年は1年12ヶ月、下請けさんに「トラブル」
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月4週)-福島第一原発で殉職者―
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月4週)―9月は4人のけが人・病人―
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月1週)―鋼材落下し、下請けさん3名がケガ―
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(10)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス効果無し!3mの水位低下のはずが30cm
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故から3年半、できた事とできない事
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―トレンチの止水失敗―
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月4週)―3週連続で外洋からトリチウム―
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月1週)―9月は5人のけが人・病人―
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月2週)―台風でもトラブルが無い事がニュースに!
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月4週)―地下水バイパスで地下水位は下がらず―
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発 ―トレンチの止水失敗―
(18)第30回特定原子力施設監視・評価検討会|会議|特定原子力施設監視・評価検討会中の「資料1海水配管トレンチ建屋接続部止水工事の進捗について[東京電力]【PDF:1.3MB】」
(19)福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールからの全ての燃料取り出し作業完了について|東京電力
(20)映像|写真・映像ライブラリー|東京電力
(21)めげ猫「タマ」の日記 大熊町60周年―でも未来は暗い。
(22)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月5週)―1号機デブリ取り出しは5年遅れ―
(23)めげ猫「タマ」の日記 多核種除去設備(ALPS)について
(24)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―ALPSは2年半遅れ―
(25)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月2週)-セメント投入も トレンチ止水せずの可能性-
(26)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月5週)―福島第二原発で火事―
(27)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(2月1週)―測定を間違えました-
(28)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(6月2週)―今週も汚染水漏れ-
(29)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月3週)―福島第一で火事―
(30)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月2週)―雨が降らないのに雨漏り-
(31)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月2週)―3年たってもトラブルだらけ!-
(32)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(5月1週)―増え続ける焼却建屋の水位―
(33)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月2週)―パソコンがウイルスに感染しました―
(34)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月3週)―下請けさんが右手小指の指先を切断―
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  1. 2014/12/29(月) 23:08:28|
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