東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、新年早々の1月1週(12月21日から1月3日)もしっかりトラブルが起こっています。
1.汚染水タンクに謎の「にじみ」
2014年12月31日12時39分頃、東電社員様がH2タンクエリア内のB2タンク(フランジ型タンク)側面縦フランジ部に、「にじみ」(5~6秒に1滴程度の滴下)を見つけました。翌日の2015年1月1日午前8時に確認したら「にじみ」は消えていたそうです(2)(3)。
これについて福島県の地方紙の福島民友は東電の見解として
「表面の放射線量を測定した結果、水はタンク内部からにじみ出たものではなく『結露や雨などが考えられる』としている。」
と報じています(4)。でも不思議です。以下に福島第一原発近くのアメダス観測点「浪江」の気温と降水量を示します。

※(5)で作成
図―1 福島第一原発のアメダス観測点「浪江」の気温と降水量
(=^・^=)は東電用語は良くわからなくなることがあるのですが、外で起こったので「結露」とゆうよりは「露」だと思います。露は早朝に起こり気温が高くなる昼間は消えて無くなります(6)。図―1に示す通り12月31日にちは気温がどんどん上がっています。気象条件を考えれば、「結露」が発見されたお昼には消えるのが普通ですが。また東電は「雨」も主張していますが、図―1に示す通り12月31日には雨は降っていません。
2.飛散防止剤を推奨より10倍に薄めて使用
複数のメディアの報道によると、福島第一原発3号機の瓦礫撤去時に散布した飛散防止剤をメーカー推奨の10倍でなく、これよりも10倍も薄い100倍に薄めて使用したそうです(7)(8)。東電は「燃料プールの水や冷却装置に影響を与えるおそれがあった」としており、100倍に希釈しても有効であることを実証試験で確認した説明しています(4)。一方、メーカーの担当者は「100倍希釈では水と同程度の効果しかない。さらに、粉じんを防止剤で湿らせている間に作業するのが原則なのに、数日以上も放置すれば飛散するのは当然だ」としているそうです(8)。
事実として3号機からの放射性物質の飛散があったので(9)、東電が実施たと主張する「実証試験で確認」は間違っていた事になります。
<余談>
トラブルと言い訳にならない言い訳しかできない福島第一原発のあるフクシマって怖いと思います。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないみたいです。郡山市は福島県で最も牛肉の生産が盛んな市です(10)。福島牛は豊かな自然と職人の技で大切に作り上げられた逸品だそうです(11)。しかも「安全」だそうです(12)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには、福島牛でなく他県産が載っていました(13)。

※(13)を抜粋
図―2 地元産牛肉が載っていない福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―トレンチの止水失敗―(2)
2014年12月31日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後4時現在】 (3)
2015年1月1日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】 (4)
汚染水タンクに水滴 第1原発・外部流出なし(福島民友ニュース)(5)
気象庁|過去の気象データ検索(6)
露 - Wikipedia(7)
推奨より10倍希釈 第1原発の飛散防止剤(福島民友ニュース(8)
東電、推奨より10倍希釈 福島第一、粉じん飛散防止剤:朝日新聞デジタル(9)
めげ猫「タマ」の日記 飛散対策の効果は不透明―福島第一1号機建屋カーバー解体(10)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(12月2週)―2014年は1年12ヶ月、下請けさんに「トラブル」(11)
福島牛販売促進協議会(12)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「牛肉 [PDFファイル/117KB]」
(13)
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- 2015/01/03(土) 18:31:29|
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