めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―

 福島原発で1月19日、20日に事故が起き二人の下請けさんが亡くなりました(1)~(6)。(=^・^=)は安全でないものを「安全」とか「コントロールされている」とか強弁した国策(7)の犠牲者だと思います。同じ20日に「イスラム国」とみられるグループが、72時間以内に身代金2億ドル(約235億円)を支払わなければ「日本人2人を殺害する」と警告するビデオ声明をインターネット上で発表しました。これに対し安倍出戻り総理は訪問先のイスラエルで記者会見し「直ちに解放するよう強く要求する」と述べるなど、素早い動きをしています(だだし最後は見殺しにすると思います)。
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 ※(9)を抜粋
 図―1 イスラム国による殺害予告と下請けさん二人の死亡を伝える1月21日付の福島県の地方紙の1面(福島民報)。

イスラム国の殺害予告は大きなニュースにたっており、安倍出戻り内閣も動いてるようです(8)。同じ二人の命でも、福島原発の下請けさんには無関心なようです。1月21日時点で(=^・^=)がニュースを検索する限り、安倍出戻り内閣の具体的な対応は見つかっていません。以下に事故の概要を記載します。

1.福島第一原発タンク転落事故
 1月19日に下請けさん(広野町、釣幸雄さん(55))が空の汚染水タンクの中に転落し、翌日の20日未明に無くなりました(1)(2)(3)(10)(11)。
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  ※(12)を引用
 図-2 下請けさんが転落したタンク


東電発表資料(1)(2)(3)や会見を聞くと(10)、事故の概要は以下の通りです。
 1月19日
午前9時前後
  汚染水タンク(雨水受けタンク)が完成し、検査の為に被災した方とちは別の下請けさん2人が、タンクを明るくするために、タンク上部の天板を開けることになっていましたが、天板を開けないまま休憩に入りました(10)。その後、東電社員様1名と下請けさん2名がタンクの中に入ったところ、天板が閉まったままで、中が暗かったので、下請けさんの1人(釣幸雄さん)が、一人でタンクの上に登り重さ52キログラムのマンホールの蓋を開けようとしました(3)(10)。
午前9時6分
 下請けさんが、マンホールの蓋と共に天井(高さ10m)から底に転落しました(3)。
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 ※(12)を引用
 図―3 下請けさんが転落したタンクの底

その後に福島第一原発内の緊急医療室に運ばれましたが、この時は意識があったそうです。その後に病院に運ばれ治療をうけました。
 1月20日 午前1時22分 治療の甲斐なく絶命されました。

以下に下請けさんが落下したとマンホール部分を示します。
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  ※(12)を引用
 図―4 下請けんが蓋とともに落ちたマンホール

 この事故には(=^・^=)には3つの「謎」がります。
 ①なぜマンホールの蓋を空ける人にお願いに行かなかったのか?
  マンホールの蓋は二人で空けることになっていました(10)。それを一人で空けるのは危険です。本来はマンホールの蓋を開ける人が来るまで待つか、空けるようにお願いしなくてはいけないと思います。
 ②なぜ一人で行ったか
  1人とゆうには大変に危険です。なにかあって倒れてもだれも気づかず放置される危険があります。福島第一原発ように危険がいっぱいの場所では、単独行動はあってはならない事です。
 ③なぜ、東電社員様は止めなかったのか
  下請けさんの安全を最優先で考えるべき東電社員様なら、下請けさんが一人で、しかも落下する可能性もあるタンクの天井へ行こうとしたら、これを制止するのが当然の義務です。
 ④なぜ「安全帯」を使わなかったのか?
  「安全帯」とは高所作業をおこなう時の落下防止ようの道具で、一方をどこか堅牢なとこり引っ掛け、一方の身体に取り付け、万一にも高い所で足を踏み外しても地上に落下しないようにするものです(13)。
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 ※(13)を引用
 図ー5 安全帯を使っての作業の様子

 高い所で作業する時は必ず使わなければならないもです(13)。でも、会見を聞いていると使った痕跡がないそうです(10)(14)。
 本人が死亡しているので、どこまで事実が解明できるは分かりませんが、これを説明できる仮説は一つしかない気がします。「あせり」です。福島第一は日々、汚染水が増えています。
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※(15)にて作成
 図―6 増え続ける福島第一原発汚染水量

 この他にも、凍土壁、海側遮水壁、多核種除去設備など(16)沢山の事があります。東電は工事を早めるために下請けさんを増やしているそうです(17)。
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 ※(17)をキャプチャー
 図―7 「工事を早める」と報じる福島のローカル放送(FCT)

1月21日に原子力規制委員会が開かれました。そのなかで、福島第一の汚染水を海に流す計画が議題になりました。
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 ※(18)を抜粋
 図―8 福島第一原発汚染水を海に流すとする原子力規制委員会の資料

そしたら、傍聴席から
 「海洋放出は認められません。」
とヤジがとんできました。そしたら規制委委員長が
 「人が死んでもか」
とつぶやいていました(19)。このやり取りが福島第一の現実を示していると思います。
 蛇足ですが、下請けさんの事故死と福島の海の汚染とどっちがいいかといえば、福島の海の汚染の方がましだと(=^・^=)は思います。でも、(=^・^=)の街の海の汚染と福島の下請けさんの事故死と問われたら、東電と国の責任でどっちもなくせと叫ぶと思います。


2.福島第二原発挟まれ事故
 1月20日午前9時30分ごろ、1、2号機廃棄物処理建屋で、機器の点検準備をしていたいわき市在住の下請けさんの新妻勇さん(48)が、機具を固定していたボルトを緩めたところ、機具が動いて挟まれたとみられる。点検台と機具の間に頭を挟まれ無くなりました(4)(5)(20)(21)。
 以下に下請けさんが挟まれて事故死した器具を示します。
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 ※(22)に加筆
 図―9 下請けさんが挟まれて死んだ「器具」

図―9をみての通り、中央にシャフトのような物がありこれを中心に回転できるようになっているそうです(10)。事故当日はお椀にようなものは写真とは違い、横向きになっていたそうです。これをボルトで固定していました。これを縦向き(図―9の様にする)ために、固定ようのボルトを緩めたら、お椀のような物が動き出し、下請けさんの頭がはさまれ死亡したそうです。お椀のような物は鋼鉄製で、直径1メートルあるそです。この事故にもいくつかの謎があります。

 ①なぜ、仮固定してから固定用のボルトを緩めなかったか?
  固定ようのボルトを緩めれば「お椀のような物」は動くことが可能になります。万が一、作業中に動き出して挟まれれば、死亡事故でなくとも、ケガは避けられないと思います。下請けさんや一緒に作業されている方がその事に気づき作業を中止していれば、死亡事故はさけられました。この点について、福島の地元紙の福島民友は「安全対策としてクレーンを使って機具を支えるが、当時はクレーンが使われていなかった。」と報じていますが(22)、会見によれば、クレーンで吊って仮固定したあとボルトを緩めるのは、手順書には「明文化」されていなかったそうです。ただし、作業としては引き継がれたそうです。

 ②なぜ、手順書にクレーンで吊る事か「明文化」されていなかったか?
  東電はコストの削減を進めています。その中に「役務調達に係る費用」があります(23)。いいかればより安いコストで同じ作業をしてくれる下請けさん探して切り替える事だと思います。福島第二がコスト削減の対象になっているか分かりませんが、もし対象になっていれば欠陥手順書です。下請けさんが費用を見積もるなら、まず手順書をみてそこから必要な人員・時間を見積もるはずです。ボルトを緩める前にクレーンで吊って仮固定すると、他に二人、合計3人の人員が必要です。クレーンを操作する人とクレーンに「お椀のような物」を仮固定する人(玉掛け)が必要です(24)。玉掛けもクレーンの操作も「免許」や「特別教育」等が必要です(24)(25)。でもボルトを緩めるのに資格はいらないと思います。
 新しい下請け業者さんが、「手順書」従い費用を見積もれば大幅に安くなります。でもそれでは「安全」な作業ができない欠陥の手順書です。東電は会見(10)で、全てを手順書に書き込むと膨大になり逆に問題なようなことを言っていましたが(10)、実際の作業と大幅にコストの変わる手順書は問題だと思います。

 ③なぜ、下請けさんはクレーンで吊る事を知らなかったのか
  死亡した下請けさんが、クレーンで吊って仮固定しなかければならない事を知っていれば、必要な人員がいなければ作業を中止することも可能だったと思います。でも下請けさんは作業をしてしまい事故死しました。東電は昔(5~10年前)に同じ作業の経験があると会見で言っていました(10)。

 この作業もどこかに無理があったと思います。これは下請けさんの問題でなく東電の問題だと思います。

<余談>
 この他に柏崎刈羽原子力発電所では下請けさんが、1月19日には点検作業中に写真を撮影していた関連企業の作業員が約3・5メートルの高さから落下し、太ももなどを骨折しました(10)(25)。
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 ※(25)を引用
 図―10 写真撮影で転落事故が起きた事故現場

 図―10に示すように簡単には転落しそうにありません。東電は「転落」したと発表しましたが、どのように転落したかはあまり詳しい説明はありませんでした。(=^・^=)には余程の素人にしか思えません。写真撮影なのでファインダーをのぞき込んだまま「移動」し、「空隙」にはまって転落をしたことも考えられますが、ファインダーをのぞきこんだまま移動すれば周りが見えなくなり落っこちる可能性がありますが、写真撮影を何度か経験したかたならそんな事はしないと思います。柏崎刈羽の事故は非常に技量の低い下請けさんを投入した「東電」の問題だと(=^・^=)は思います。
 1月19日、20日のたった2日間で、福島第一、第二、柏崎刈羽と死者2名と重症者1名を出してしまいました。東電はかなり「無理」をしてると思います。そのしわ寄せが下請けさんにいって、事故が多発する構図が出来上がってしっまた感じです。
 1月21日の原子力規制委員長の会見を聞いていたら、
「(東電は)現実的に見ていく必要がある」
との発言をしていました(28)。ノンリスクでは廃炉はできないような言い方でした。でも安倍出戻り総理は福島を「風評被害」と称し(29)、その無理が下請けさんにいいったと思います。亡くなられた下請けさんは「国策」の犠牲者です。でもなにも動きません。
 蛇足ですが、イスラム国に拘束された方については色々と「ふり」はするでしょうが、最後は見殺しだと思います。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)2015年1月19日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(2)2015年1月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2015年1月20日福島第一原子力発電所 雨水受けタンク天板部からの元請社員の転落による死亡について(PDF 336KB)
(4)2015年01月20日福島第二原子力発電所1、2号機廃棄物処理建屋(管理区域)における協力企業作業員の死亡について
(5)2015年01月20日福島第二原子力発電所1、2号機廃棄物処理建屋(管理区域)における協力企業作業員の死亡について
(6)2015年01月19日2号機 IPBシャフト室(非管理区域)におけるけが人の発生についてPDF
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-
(8)2邦人殺害を警告、身代金要求 | 国内外ニュース | 福島民報
(9)福島民報を2015年1月21日に閲覧
(10)【原発敷地内の人身災害に関して】東京電力 臨時記者会見 生中継 - 2015/01/20 15:00開始 - ニコニコ生放送
(11)タンク点検中に作業員が転落し骨折の重傷 福島第1原発(福島民友ニュース)
(12)東京電力 写真・動画集| 雨水受けタンク天板部からの元請社員の墜落について
(13)安全帯 - Wikipedia
(14)第1・第2原発で連日、死亡事故 東電「手順確認不十分」(福島民友ニュース)
(15)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(16)汚染水対策|東京電力
(17)ニュース|福島中央テレビ
(18)第51回 原子力規制委員会|会議|原子力規制委員会中の「資料2東京電力株式会社福島第一原子力発電所の中期的リスクの低減目標マップ(平成27年1月版)(案)について【PDF:195KB】」
(19)平成26年度 第51回原子力規制委員会 (平成27年1月21日) NRAJapan
(20)第一、第二原発で作業員2人死亡 労災事故急増 | 県内ニュース | 福島民報
(21)第1・第2原発で連日、死亡事故 東電「手順確認不十分」(福島民友ニュース)
(22)東京電力 写真・動画集| 福島第二原子力発電所1、2号機廃棄物処理建屋(管理区域)における協力企業作業員の死亡について
(23)【コスト削減】資材・役務調達に係る費用|東京電力
(24)玉掛け - Wikipedia
(25)クレーン運転士 - Wikipedia
(26)2015年01月19日2号機 IPBシャフト室(非管理区域)におけるけが人の発生についてPDF
(27)原子力規制委員会 定例記者会見 (平成27年1月21日) NRAJapan
(28)原子力規制委員会 定例記者会見 (平成27年1月21日) NRAJapan
(29)時事ドットコム:風評被害払拭へ全力=安倍首相、内堀福島知事と会談
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  1. 2015/01/21(水) 19:49:17|
  2. -
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