めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―2週連続、けが人・死人―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、1月4週(1月18日から24日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.2週連続、けが人・死人
 先週は
  ①1月13日午前9時45分頃、福島第一2号機原子炉建屋1階の除染作業をしていた下請けさんの頭に、、吊り上げ作業中の鉛板が当たりケガ
  ②1月15日午後0時20分頃、福島第一のタンクエリアで下請けさんが汚染水タンク雨水抑制対策工事中にグラインダーで左手をケガ
なんて事故が起こりました。
今週も確り事故が起こっています。しかも死亡です。
  ①1月19日に下請けさんが福島第一の空の汚染水タンクの中に転落し、翌日の20日未明に死亡しました(2)。
  ②1月20日に下請けさんが福島第二の機器を点検中に、機器が動き出し頭を挟まれ死亡しました(2)。
2週連続で、けが人、死人です。まだ1月なのに4人(死亡2名、負傷2名)です。今週の死者については(=^・^=)の過去の記事(2)を見てください。

2.作業が止まる
1月19日、20日の連続死亡事故を受け、福島第一原発では安全点検を実施するために、殆どの作業が停止したそうです(3)(4)。
 廃炉作業が止まってしまった福島第一
  ※(5)をキャプチャー
  図―1 1月23日に福島第一の作業が殆ど止まった事を伝える福島のローカルTV局(FTV)
 
一連の事故について東電は「作業員の習熟度を高めることが今後の課題」と主張しているようですが、(=^・^=)は構造的な問題のような気がします。
  以下に福島第一原発で働く人数を示します。
下請けさんは増えても東電社員様は増えない福島第一原発
 ※(6)を転載
 図―2 福島第一原発で働く人数

 下請けさんは大幅に増えていますが、安全も含め全体をコントロールする東電社員様は増えていません。これでは「安全管理」などできません。
 今日(1月24日)時点で作業が再開したとのニュースを(=^・^=)は知りせん。
再開の目途がない福島第一廃炉作業
 ※(5)をキャプチャー
 図―3  作業再開の目途が立っていないことを伝える福島のローカルTV(FTV)

 「安全点検」で作業が遅れるので、リカバリーの為の突貫工事になって、また大事故にならないといいのですが。東電には、汚染水は漏らしても下請けさんの「安全」は守る覚悟が必要だと思います。
 
3.汚染処理は遅れます
福島第一原発では、メルトダウンを起こした原子炉から汲み上げた汚染水を、
  ①セシウム吸着装置で、汚染水とセシウムを分離(セシウムの荒どり)
  ②淡水化装置で原子炉に注水する「淡水」を取り出し、原子炉へ注水
  ③残りの水は汚染水タンクに一時保管
  ④多核種除去設備(ALPS:試運転中)で、固体化できる放射性物質を汚染水から分離
  ⑤汚染水をタンクに保管
で処理する計画をたてています(2)。
brg140322a.gif
  ※(8)を転載
  図―3 福島第一原発の汚染水処理の流れ 

東電ではセシウムだけを荒どりした汚染水を「濃縮塩水」、その後に多核種除去設備(ALPS)で処理した汚染水を「処理水」と呼んでいるようです。以下に福島第一原発内の汚染水量を示します。
なかなか減らない濃縮塩水
 ※1(9)を集計
  ※2 未処理水は原子炉・タービン建屋、貯蔵用の建屋にある汚染水でセシウムの荒どりが終わっていない汚染水
  ※3 濃縮塩水には濃縮水を含む
  ※4 処理水にはSR処理水を含む
  図―4 福島第一原発内の汚染水量

 特に「濃縮塩水」はセシウムが荒どりされただけで、ストロンチウム等の多くの放射性物質が放置されたままです。これでは危険なので「東電」は今年3月末までに多核種除去設備(ALPS)で処理し、よりましな汚染水と放射性物質のカス(東電は廃棄物とよんでいるみたいです(9))に分けることを安倍出戻り総理と約束していたそうです。でも、1月24日にできない旨を明らかにしました(10)(11)(12)。
汚染処理は遅れるとの報道
 ※(14)をキャプチャー
  図―5 濃縮塩水の年度内処理の断念を伝える福島のローカルTV(FCT)

 できない約束をする東電も問題ですが、できない約束をさせる安倍出戻り総理はもっと問題だと思います。これで東電が無理をして、しわ寄せが下請けさんにって死亡事故なんて構図を(=^・^=)は想像します。
 この件について東電は5月中には完了すると主張していますが(10)(12)、できるんですかね?


4.ポリタンクから水が漏れて「警報」
 1月19日午後3時頃、5・6号機北側のポリタンクから誤って「水」が漏れました。そしたら近くの淡水化装置(RO)の漏えい検知器が動作したそうです。もれた後の水からは、1リットル当たりで
  110ベクレル
の全ベータが見つかったそうです(15)。福島第一って水が漏れると放射性物質が直ぐに浸み込むみたいです。雨が降ったらどうなるんですかね?


<余談>
 福島県の地方紙の福島民報は下請けんさの死(2)と原子力規制委のサブドレイン認可(16)を受けてでしょうが、1月23日の社説(17)、で
 「東京電力福島第1原発建屋周辺の井戸「サブドレン」から汚染された地下水をくみ上げて浄化し、海に放出する計画は、汚染水の増加を抑えるのに欠かせない対策の一つだ。<中略>東電は計画の厳格な運用や安全性について説明を尽くし、地元の合意を得る必要がある。<中略> 汚染水対策は、廃炉作業を前に進めるために解決しなければならない喫緊の課題であることを忘れてはならない。」
と論じています。(=^・^=)は福島の抱えるリスクを減らす為に「サブドレイン計画」の早期実現を主張しているようにしか読めません。でもサブドレン計画は放射性物質が残ったままの汚染水を人為的に「海」に捨てる計画です(17)。(=^・^=)は現状の福島には「安全」とゆう選択はなく、「危険」を減らす選択しかないような気がします。

 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月1週)―汚染水タンクに謎の「にじみ」―
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(3)第一、第二原発で安全点検 労災事故相次ぎ作業中断 | 県内ニュース | 福島民報
(4)作業止め安全点検 東電、第1、2原発の労災死亡受け(福島民友ニュース)
(5)福島のニュース 福島テレビ(1月23日ひる放送) FTV8
(6)めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島原発十大トラブル2014
(7)汚染水の年度内処理を断念 東電社長が示す | 県内ニュース | 福島民報
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(3月3週)―汚染水対策の要のはずが 放射性物質取り除けず-
(9)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(10)汚染水の年度内処理断念 東電「5月中完了」に先送り(福島民友ニュース)
(11)汚染水の年度内処理を断念 東電社長が示す | 県内ニュース | 福島民報
(12)2015年1月23日汚染水全量処理について(PDF 146KB)
(13)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
(14)(13)中の1月23日分
(15)2015年1月20日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島第一サブドレイン汲み上げについて
(17)みんゆうNet -社説・福島民友新聞社-
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  1. 2015/01/24(土) 19:37:10|
  2. -
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