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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月1週)―山形産豆菓子からセシウムー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月1週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1,272件中1件の基準値超え(全体の0.1%)
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大105ベクレル(福島産イシガレイ)。
  ③基準超の食品が福島だけで見つかっています。
福島産は今週も基準超え
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年2月1週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.山形産豆菓子からセシウム
 今日(2月3日)は節分、福島県各地でも豆まきが行われると思います(7)(8)。どうせ豆をまくなら放射能の心配が少ない福島県外産がいいに決まっています。でも福島産でなくても安心できないみたいです。山形県産の豆菓子から基準値以下ですが1キログラム当たり5ベクレルのセシウムが見つかりました(9)。この値は山形産の大豆では出ないと思うので、どこか放射能汚染の酷い場所の大豆を仕入れ加工したと思います。福島の大豆の管理は無茶苦茶です。
 ①2014年6月に福島産大豆粕から基準値を超える1キログラム当たり110ベクレルのセシウムが見つかりました(10)。
 ②2015年1月に出荷制限されているはずの福島県本宮市(旧和木沢村)の大豆が販売されていました(11)。
山形産の豆菓子なら大丈夫と思って買った方も多いと思います。でもセシウム入りでした。検査は1月27日に終ったのですが、安倍出戻り内閣が発表したのは節分前日の2月2日です。節分の前日に発表されても、既に買っている方が大半です。(=^・^=)は「国産=福島産」と理解し買い物をするつもりです。

2.喜多方の豆菓子は検査しても郡山の豆菓子を検査しない福島県
 福島県は県民健康管理調査基本調査で福島県民の原発事故後4ヶ月(2011年3月11日から7月10日)の被ばく線量を調査しています(12)。これを元に平均の被ばく線量を集計すると
  1位 飯舘村  3.59ミリシーベルト
  2位 二本松市 1.47ミリシーベルト
  ・
  9位 郡山市  1.17ミリシーベルト
  ・
 46位 喜多方市 0.51ミリシーベルト
になります。飯舘村は避難区域なので(13)原発事故後も人が住み続け生産活動が行われた市町村では二本松市が最悪です。以下に各市の位置を示します。
この記事で取り上げる福島県各地
 ※(14)にて作成
 図―2 本記事に出て来る地域

 (=^・^=)が調べた限りでは、二本松市、郡山市、喜多方市には豆菓子(大豆)のメーカーがあります(15)(16)(17)。今日は節分なので確り検査されているか心配です。そこで今年の福島県産豆菓子の検査数を数えてみました。
  二本松市 1件
  郡山市  無し
  喜多方市 4件
です。放射能汚染の酷い二本松市はたった1件ですが、福島県内では放射能汚染のマシな喜多方市は4件です。郡山市は検査なしです。福島県の豆菓子は、放射能汚染の酷い場所の検査が避けられています。福島産からは基準超のセシウムが見つからなくなり、福島産は安全で福島産を避ける行為を「風評被害」と非難する方がいるようですが(18)、福島県の検査を見れば的外れな主張だと思います。


3.突然上昇した相馬地方のイシガレイ
 福島県の相馬地方は相馬市、南相馬市、相馬郡(新地町、飯舘村)で構成される区域で福島県沿岸部の北側にあります。相馬馬追いが有名みたいです(19)。そこのイシガレイのセシウム濃度が急上昇しました。
突然上がる相馬のイシガレイのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付が採取日
 図―3 相馬地方のイシガレイのセシウム濃度

 昨年4月以降、概ね基準値の半分以下の値で推移してのですが、突然の上昇し基準越えです。福島産は基準値以下が続いても突然のセシウム濃度上昇が起こり基準値を超えてしまうことがあります。

<余談>
 ・セシウム汚染食品の管理がいい加減な福島産
 ・放射能汚染の酷い場所の検査は避けられる福島産
 ・突然にセシウム濃度が上昇する福島産
これでは「福島産 食べて応援 あの世行き」です(20)。福島の方も注意していると思います。福島県郡山市は福島県随一のお米の産地です(21)。福島県郡山市のお米は「ツヤ、香り、味、粘り、柔らかさ等、美味しさの条件をすべて備えた大変美味しいお米」だそうです(22)。しかも、全袋検査によって確り検査されているので「安全」です(23)(24)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島米はありません(25)。
他県産はあっても福島産米がない福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(25)を抜粋
 図―4 福島米が載っていない福島県郡山市のスーパーのチラシ

 福島県郡山市の消費者が選んだのは、福島県外産のようです。


 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第915報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)―双葉のイシガレイは全数ND、でも北茨城市は最大19ベクレルー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)節分 - Wikipedia
(8)健康や地域の復興を祈願 相馬神社 :: 福島県内ニュース :: KFB福島放送
(9)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:859KB) ⇒No1932」
(10)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―福島県産「大豆粕」基準超!でも出荷制限なしー
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年1月)―出荷制限しても販売される福島産ー
(12)基本調査について - 福島県ホームページ中の「・これまでに行った推計結果(第15回検討委員会資料) [PDFファイル/490KB]」
(13)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(14)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会
(15)会社概要 - <きな粉・惣菜豆・豆菓子・和菓子> 有限会社 井上商店
(16)有限会社 まめや|ふくしま6次化実践者応援サイト|福島県中小企業団体中央会 新生ふくしま食産業チャレンジ応援事業
(17)豆のお菓子の専門店 会津喜多方「おくや」
(18)みんゆうNet -社説・福島民友新聞社-
(19)福島県相馬地方広域観光ホームページ
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き
(21)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)―双葉のイシガレイは全数ND、でも北茨城市は最大19ベクレルー
(22)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(23)JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)ネット通販サイト
(24)めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査
(25)AEON | 店舗情報 | イオン郡山フェスタ店
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  1. 2015/02/03(火) 19:55:36|
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