めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(2月4週)―「港湾中央」で過去最高の全ベータ―

 福島第一原発汚染水の2月4週(2月22日から3月2日)の状況を纏めてました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①港湾内から過去最高の全ベータ
 ②地下水バイパス井戸から「過去最高」のトリチウム
 ③海岸付近の井戸から過去最高濃度の放射性物質
 
1.港湾内から過去最高の全ベータ
今週も先週に続き、外洋から放射性物質が見つかっています。
港湾中央の全ベータが新記録を出した福島第一の傍の海
  ※1  (4)(5)(6)にて作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
  ※5 「赤字」は過去最高を示す。
  図―1 海と排水路の汚染状況

 ①5,6号機放水口北側(2月25日採取)(4)(5)
   全ベータ 12ベクレル
 ②南放水口(2月25日採取)(4)(5)
   全ベータ 14ベクレル
 ③港湾中央(2月28日採取)(5)
   セシウム  7.7ベクレル
   全ベータ  64ベクレル(過去最高)
 ⑤港湾口(2月9日採取)(5)
   トリチウム 2.9
 ④排水路C-2-1地点(2月18日採取)(6)
   セシウム 2.9ベクレル
   全ベータ 17ベクレル
 先週に、港湾内の排水路を最大で1リットル当たり7,230ベクレルの全ベータに汚染された汚染水が見つかりました。1部は海に漏れ出たようです(8)。そこで気になるのが排水路の出口がある港湾内の汚染水濃度です。以下に港湾中央の汚染水濃度を示します。
 急上昇し最高記録をだした港湾中央の全ベータ
  ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満を示します。
 図―2 港湾中央の放射性物質濃度

 2月27日に突然に上がりだし「過去最高」を記録しました。また港湾口からも全ベータが見つかっています。そのうち外洋に流れ出し、福島の海やお魚を汚染します。

2.地下水バイパス井戸から「過去最高」のリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(8)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。さらに、地下水バイパスより山側(上流)の井戸から高濃度の放射性物質が見つかっています。
最高記録をだした地下水バイパス井戸のトリチウム
 ※1 (9)(10)(11)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 ※4 「赤字」は過去最高を示す。。
 図―3 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度
 
 地下水バイパスには12本の井戸がありますが、このうち2本(No9,10)で過去最高濃度のトリチウムが見つかりました。この中で最も気になるのがNo10井戸です。以下にNo10井戸のトリチウム濃度の推移を示します。
 最高記録を更新した地下水バイパスNo10井戸のトリチウム
 ※(10)を集計
 図―4 No10井戸のトリチウム濃度推移

急上昇しています。この井戸から汲み上げられた汚染水もそのまま福島の海に流されます。
 そして 地下水バイパスから放流されたトリチウムの総量を濃度×排出量の合計で計算したら約3、700億ベクレルを超えました。
3700億ベクレル超の地下水バイパストリチウム累積排出量
 ※(10)(11)(12)を集計
 図―5 地下水バイパスの累積のトリチウム放出量

3.海岸付近の井戸からも高濃度汚染水
東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。
 高濃度の汚染水が見つかる海岸付近
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 海岸付近の放射性物質濃度

この中で(=^・^=)が心配なのはNo2-3井戸のトリチウム濃度です。この井戸は海岸に近く、地下水と海水が行き来しています(8)。海水の汚染を拾うこともあると思います。以下にNo2-7井戸の全ベータ濃度の推移を示します。
排水路から高濃度の汚染水が見つかったあと突然上昇したNo2-7井戸の全ベータ濃度
※(5)集計
 図ー7 No2-7井戸の全ベータ濃度推移

排水路から高濃度の汚染水が見つかった後の最初の測定から急上昇し、今の所は下がる気配がありません。


<余談>
 福島第一原発の汚染水を見ているとセシウムより全ベータやトリチウムが多くなっています。トリチウムの安全性については、いろいろと議論があるようです(12)。厚生労働省は「放射性セシウム以外の核種(ストロンチウム90、プルトニウム、ルテニウム106)は<略>、移⾏経路ごとに各放射性核種の移⾏濃度を解析し、産物・年齢区分に応じた放射性セシウムの寄与率を算出し、合計して1mSvを超えないように放射性セシウムの基準値を設定する。」との理由で検査の必要がないそうです(13)。だったら、解析過程や元となるデータを示し欲しいと思います。でもそのようなデータを(=^・^=)は知りません。これでは福島の方も心配だと思います。
 福島県もイチゴの栽培が盛んだそうです(14)。特にいわき市は福島県第2位のイチゴの産地です(15)。福島のイチゴは「甘さと食べごたえのある食感を兼ね備えた、果肉の赤色が鮮やか」ものだそうです(14)。福島県は福島産のイチゴは「安全」だとも主張しています(16)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(17)を抜粋
 図―8 福島産イチゴが載っていない福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(2月3週)―「過去最高」濃度が沢山―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を2月21日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング⇒南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月4週)―高濃度の汚染水漏れは1年間隠します―
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(9)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」
(10)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(11)一時貯留タンクの運用状況|東京電力
(12)報道関係各位一斉メール|東京電力中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク(Gr*)からの排水について 」
(12)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(13)品中の放射性物質の 新たな基準値について
(14)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島県の危険な広報
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)好間店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2015/03/02(月) 19:44:58|
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