3月6日の19時台のNHKを見ていたら、放射能汚染ゴミについて国は「普通のゴミと同じように安全に処理できる」と放送していました。これでは放射能汚染ゴミも普通のゴミも同じように処理できそうです。でも国は放射能汚染ゴミについて取扱いを別に定めており(1)(2)普通の「ゴミ」としては扱えません。

※NHKの3月6日19時台の番組をキャプチャー
図ー1 放射能汚染ゴミも普通のゴミと同じと嘘報道するNHK
放射能汚染ゴミの扱いは実に分かり難く規定されています。(=^・^=)なりに整理すると、1キログラム当たりの値で4区分となっているようです。
①セシウム137が100ベクレル以下:クリアランス制度により放射能汚染物としては扱う必要が無い物(3)。
②空間放射線量が毎時0.23シーベルト以上(除染の対象地域)から出たゴミ⇒特定廃棄物(2)(4)。
③②中のセシウム(134と137の合計)が8000ベクレル以下―廃棄物処理法に基づき「放射能汚染物」として処理が義務づけ(1)(2)。
④②中のセシウム(134と137の合計)が8000ベクレル以上―指定廃棄物として「国」が引き取って処理
⑤④中のセシウム(134と137の合計)が10万ベクレル以上 ―指定廃棄物として「国」が引き取って処理、ただし遮蔽型の処分場で処理(1)。
ですので、放射能汚染物として取り扱う必要がないのはセシウム137が1キログラム当たり100ベクレル以下のもので、1キログラム当たりのセシウムが8000ベクレル以下でも、除染対象地域のゴミは「放射能汚染物」として取り扱う事が求められており「普通のゴミと同じように」と言うわけには行きません。でもNHKは「放射能汚染ゴミも普通のゴミと同じと」とNHKは嘘報道をしています。
当該の番組でNHKは宮城県白石市の放射能汚染ゴミを取り上げています。

※NHKの3月6日19時台の番組をキャプチャー
図ー2 白石の「放射能汚染ゴミ」を取り上げるNHK
宮城県白石市は「除染」の対象地域です(5)。

※(5)を抜粋
図―3 除染対象地域(宮城県)
立派な「放射能汚染ゴミ」です。
<余談>
この放送を見ていた(=^・^=)の印象ですが、放射能汚染ゴミでも1キログラム当たり8000ベクレル以下の物は市町村が処理責任があるのに処理していないとの印象を強く与える内容です。放射能汚染ゴミの最終責任は原発事故を起こした東電にあります。その責任を曖昧にして「市町村」に押し付ける東電救済放送です。
安倍出戻り内閣は「食べて応援 東京電力」キャンペーンを実施しています(5)(6)。そしてNHKは東電救済のPRを放送しました。NHKは報道機関でなく安倍のプロパガンダ機関です。(=^・^=)は安倍のPRの為にNHKから「受信料」と称して「カツアゲ」されています。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
指定廃棄物について|放射性物質汚染廃棄物とは|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省(2)
環境省_「廃棄物関係ガイドライン」(事故由来放射性物質により汚染された廃棄物の処理等に関するガイドライン)の公表について(お知らせ)(3)
日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -(4)
除染関係 Q&A - 環境省(5)
除染実施区域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省(6)
農林水産省/「食べて応援しよう!」(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
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- 2015/03/07(土) 19:44:27|
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