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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月5週)―茨城のスズキは5.7ベクレル、福島は4.4ベクレルー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月5週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(4)。
  ①検査数1125件中4件の基準値超え(全体の0.4%)
  ②平均は、1キログラム当たり3ベクレル、最大200ベクレル(福島産ヤマメ)。
  ③基準超の食品が福島、栃木、群馬で見つかっています。
3月5週も見つかる基準超え食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年3月5週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.茨城のスズキは5.7ベクレル、福島は4.4ベクレルー
 茨城県ひたちなか市沖のスズキから1キログラム当たり9ベクレルのセシウムが見つかりました(3)。そこで今年(2015年)に捕獲されたスズキのセシウム濃度を厚生労働省の発表(1)を元に集計してみました。1キログラム当たりの値で
  茨城県(茨城県検査)
    平均  5.7ベクレル 最大55ベクレル
    検査数 55 うち39件でセシウム見つかる
  福島県(福島県検査)
    平均  4.4ベクレル 最大47ベクレル
    検査数 47 うち9件でセシウム見つかる
となりました。茨城県の検査の方が平均値も最大値を高くなっています。また大部分でセシウムが見つかっています。一方、福島県の検査でセシウムが見つかるのは全体の2割以下です。
 検査結果を集計する限り、茨城県産スズキの方がセシウム汚染が酷いようですが、常識的に考えて福島産の方が高いはずです。
 仙台湾は、東北地方の太平洋に面した、宮城県石巻市の牡鹿半島黒崎と福島県相馬市鵜ノ尾崎の間の湾です(6)。福島県相馬地方は、福島県沿岸部の北部に位置し、相馬市・南相馬市・新地町・飯舘村の4市町村で構成しています(7)。当然仙台湾と接しています。
仙台湾の隣接する福島県相馬地方
 ※(9)(10)(11)にて作成
 図―2 仙台湾と福島県相馬地方

そこで仙台湾(宮城県検査)と福島県相馬地方(福島県検査)のスズキについても同様の集計をしてみました。1キログラム当たりで
  仙台湾(宮城県検査)
   平均 3.8ベクレル 最大10ベクレル
   検査数 10 うち7件でセシウム見つかる
福島県相馬地方(福島県検査)
   平均 1.1ベクレル 最大11ベクレル
   検査数 11 うち2件でセシウム見つかる
平均でみると福島県が検査した相馬地方のスズキのセシウム濃度が低くなっており、宮城県の検査では全体の7割からセシウムが見つかっているのに福島県の検査でセシウムが見つかったのとは2割以下です。福島県の検査は宮城県と比べても低くでます。
 福島県の検査結果は茨城県や宮城県に比べ低く出てので、実際より値が低くでるデタラメな検査です。

2.出荷制限を解除したら検査をしない福島県
 福島県楢葉町は福島県沿岸部にある町で(図ー2参照)、大部分が今も避難区域に指定されています(9)。福島県の農業は地域差があり楢葉町が属する沿岸部(浜通り)は野菜の栽培が盛んです(12)。2月19日に楢葉町産の野菜の出荷制限が解除されました(13)。その後も検査されているか心配です。以下に福島県楢葉町産野菜の検査件数を示します。
突然検査が無くなった福島県楢葉町の野菜の検査
 ※(1)を集計
 図―3 福島県楢葉町産野菜の月別検査件数

 今年に入り検査が全くされていません。出荷が始まったら検査をしなければ基準外は出ません。このような方法は他にも適応されたと思います。飯舘村も楢葉町と同じく全域が避難区域になっていますが、昨年8月からイチゴ栽培が再開されました(14)。厚生労働省の発表(1)を見ると検査は出荷開始直前の7月末に1回だけでした。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他より低く出るデタラメな検査で「安全」とされる福島産
 ・遠い昔の検査で「安全」とされる福島産
これでは福島の方は大変に不安だと思います。福島県いわき市では「Iwaki Laiki」なる米が販売されているそうです(15)。なんでもいわき市のコシヒカリにつけた名前です。「好評発売中」だそうです(16)。福島県いわき市は子供に食べさせても「安全」と主張しています(17)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには「福島産米」はありません。
他県産はあっても福島産米の無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―4 福島産米がない福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第923報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月3週)―茨城のキツネメバルは57ベクレル、福島・いわきは24ベクレルー
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)仙台湾 - Wikipedia
(8)構成市町村 | 相馬地方広域市町村圏組合
(9)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(11)気象庁 | 海水温・海流のデータ 旬平均海流
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島県について
(13)原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省
(14)飯舘村の真っ赤ないちごをご紹介します(飯舘村) | ふくしま 新発売。
(15)「Iwaki Laiki」をスパリゾートハワイアンズが販売開始 | 共同通信PRワイヤー
(16)いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市観光情報サイト
(17)学校校給食における「いわき産米」の使用について
(18)好間店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2015/03/31(火) 19:44:41|
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