原子力損害賠償・廃炉支援機構(以下NDFと略す)が電力各社から集めている分担金が累計で5,000億を超えました。電力会社にはそんなお金はないので、(=^・^=)も支払う電気代です。
東京電力の発表によると2015年4月3日時点の福島第一原発事故に伴う賠償支払い額が47,998億円になりました(1)。

※(1)を集計
図―1 東京電力の賠償支払い額(累積)
東京電力にはそのようなお金がないので、NDFがお金を借り入れて東京電力を支援することになっています。借りたお金は返さなくてはいけないので
①沖縄電力を除く全国の電力会社がお金を負担する(一般負担金)
②東京電力がお金を負担する(特別負担金)
③NDFが所有する東電株を売却し、返済に充てる
等の(案)があります(2)(3)。
このうち2014年度の分担金が3月31日に発表になっていました(4)。以下に水位を示します。

※1(4)にて作成
※2 凡例中の「一般」は一般負担金を「特別」は特別負担金を示す。
図―2 NDFに対する電力会社の負担金額
一般の電力会社が負担する「一般負担金」の総額が約5,083億円になりました。電力会社にはそのようなお金は無いので、(=^・^=)も支払う電気代から回っています。福島原発事故後に電力会社は次々に電気料金の値上げをしました(たととえば(5))。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
特別負担金も含め電力会社が負担した総額は約6,000億です。一方、NDFが東電につぎ込んだお金は約6兆円(原発賠償支援約5兆、東電の株式購入1兆)です(3)(4)。まったく足りません。(=^・^=)は安倍出戻り内閣は誰がどのように負担するか明記すべきと思います。でもそんな事をしたら原発に対する反感は高まり大好きな原発の再稼働はできなくるので徹底的にスルーすると思います。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
賠償金のお支払い状況|東京電力(2)
(資金調達用)平成27年4月版 - 原子力損害賠償・廃炉等支(3)
原子力損害賠償・廃炉等支援機構 - Wikipedia(4)
原子力損害賠償・廃炉等支援機構(5)
電気料金の値上げの概要 |東北電力
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- 2015/04/10(金) 19:47:23|
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