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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

女の子が多く生まれる福島県川俣町(2015年3月)

 福島県が発表している2015年3月中の人口動態(1)を見たら、福島県川俣町で生まれた赤ちゃんは
  男の子 3人
  女の子 4人
女の子が多くなっています。川俣町に隣接する飯館村、浪江町など全域が避難区域になった村と隣接していますが、川俣町は一部は避難区域になり(2)避難区域から避難された方も含め大部分の方が福島原発事故後も町に残りました(3)
 以下に川俣町の男女別の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる川俣町

 ※(1)より集計
 図―1 福島県川俣町の赤ちゃん誕生数

2013年7月くらいから女の子の誕生数が男の子の誕生数を上回るようになりました。2013年7月から15年1月で集計すると
  男の子 41人
  女の子 68人
で女の子が多くなっています。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。偶然に起こる確率を計算したら1%ですのでおよそ偶然とは思えません。
放射能汚染の酷い川俣町
※(5)より作成
 図―2 福島県川俣町と南相馬市

 川俣町は避難区域を含みますので、人が住む場所としては放射性物質汚染がもっとも酷い所です。
 このような現象は川俣町だけではありません。避難区域の中で避難完了が福島原発事故後3ヶ月過ぎの6月22日となった福島県飯館村(6)では、原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれる2011年12月頃から男の赤ちゃんが少なくなっています。
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 ※(7)を転載
 図―3 福島県飯舘村の赤ちゃん誕生数

一方、同じく避難区域を抱える南相馬市ではこのような現象は起こっていません。
女の子も男の子も生まれる南相馬市
※(1)を集計
 図―4 福島県南相馬市の赤ちゃん誕生数

 南相馬市と川俣町の違いを調べたら、南相馬市は学校給食の食材の産地を公表していますが(8)、今年の結果を見ると福島産1件はありません(9)。それは白河市産のイチゴですが(10)、福島県のイチゴの主産地は川俣町に隣接する伊達市です(11)。そこは確り避けています。保護者の間に福島産に対する抵抗感が強いと思います。ご家庭でも保護者を含め、福島産は避けていると思います。
 川俣町産の米の2013年、14年の精密検査はありませんが2012年に8件の米が精密検査にかけられいます(12)。うち6件は基準値の1キログラム当たり100ベクレルを超えており、最大は平均で1キログラム当たり160ベクレルでした。川俣町も給食の食材の産地を公表していますが(13)、それを見ると過去に基準超えのセシウムが見つかった「地元産米」を平気で使っています。保護者の間に福島産に対する抵抗感が弱く、ご家庭でも保護者を含め、福島産は食べていると思います。
 ①1部が避難区域になっていて、福島産に対する抵抗感が弱い川俣町では、生まれてくる赤ちゃんの男女のバランスが狂っている。
 ②1部が避難区域になっていても、福島産に対する抵抗感が強い南相馬市では、生まれてくる赤ちゃんの男女のバランスは正常である。
これは事実です。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください
 男の子が生まれなくても、女の子が生まれれば問題ないと多くの方が考えると思います。まして、福島県の女性は隣の宮城や茨城の女性に比べても綺麗です。
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 ※(14)を転載
 図―5 「産めなくなったら・・」と質問する福島県の綺麗な女性

でも他に影響がないか心配です。放射線影響研究所は、放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一つとして、広島・長崎では赤ちゃんの男女の比率(出生性比)や自然死産率に異常が認められなかったことを挙げています(15)。通常は男の子の方が多く生まれます(4)。でも福島産に抵抗感の弱い福島県川俣町は逆転現象が起こっています。福島県全体でも自然死産率も福島では有意に上昇しています(16)。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(16)を転載
 図―6 福島県の自然死産率の推移

放射線による遺伝的欠陥が生じてないことの根拠の一部が崩れたのは間違いないと思いまいます。このような事があると「福島産 食べて応援、不幸な子供」なんて事になりそうです(17)。
 これでは福島の方も大変心配だと思います。福島県ではキュウリの出荷が始まりました(18)。アスパラガスもシーズン入りです(19)。でも福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産キュウリもアスパラガスをまりません。
他県産はあっても福島産キュウリやアスパラガスが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(20)をキャプチャー
 図―6 福島産キュウリもアスパラガスも載っていない福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 今、福島では大型観光キャペーンを実施しています(21)。宿の食事の原産地表示を(=^・^=)は見たことがないので、福島にいったら地元スーパーのチラシすら載らない「フクシマ産」を食べてしまう覚悟が必要だと思います。だったら、福島でなく沖縄がいいと思います(22)。
当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に偶然に起る確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(22)による。
有意差検定表
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)過去の避難指示等について(METI/経済産業省)
(3)福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報中の「平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(第1134報)」
(4)出生性比
(5)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 」
(6)飯舘村 - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない福島県川俣町
(8)学校給食食材放射能分析の取り組み - 南相馬市
(9)学校給食食材等放射能分析結果(平成27年1月) - 南相馬市
(10)(9)中の「学校給食食材等放射能分析結果 4月 第2週⇒学校給食食材等放射能分析結果 グループA [57KB pdfファイル]のNo14」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島県の危険な広報
(12)食品中の放射性物質の検査結果について(第528報) |報道発表資料|厚生労働省中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果
⇒No109~No117」
(13)学校給食 - 川俣町公式ホームページ
(14)めげ猫「タマ」の日記 6月も女の子しか生まれない・福島県飯館村
(15)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(17)めげ猫「タマ」の日記 食べて応援、不幸な子供
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月2週)―福島・須賀川市はキュウリの出荷開始、でも検査はありませんー
(19)アスパラ JA全農福島県 野菜 産地 栽培 出荷
(20)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
(21)ふくしまデスティネーションキャンペーン 2015.04.01(水)~6.30(火)開催
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島大型観光キャンペーン開幕―でも同じ行くなら「沖縄」の方が良い―
(23)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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  1. 2015/04/24(金) 19:51:51|
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