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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産、ストロンチウム90の割合が想定外の10%超え―福島産は安全?―

 厚生労働省が発表したMB方式によるストロンチウム90の検査結果によると、福島・会津の果物からセシウム含有量の10%を超えるストロンチウム90が見つかりました(1)。フクシマ産のストロンチウム検査は殆ど実施されていませんが、これについて国は「基準値ではセシウムと他の核種との比率を用いて、<中略>すべてを含めても被ばく線量がに設定しています。」と主張しています(3)。想定は10%のようです(4)。想定を超えるストロンチウム90が福島産から見つかったので基準を見直さなければ「フクシマ産」は「安全」とは言えなくなりました。
 福島第一原発からは、セシウムの他にストロンチウム90に由来する全ベータ(5)の環境中への漏えいが続いています。以下に福島第一原発構内の排水路の一つのK排水路中の汚染水の放射性物質濃度を示します。
法令限度超えのストロンチウム90由来の全ベータが流れる福島第一原発排水路
  ※(6)を集計
 図―1 福島第一原発K排水路の汚染水の放射性物質濃度

 セシウムも出ていますが、それよりも全ベータの濃度が高くなっています。この排水路は「海」に繋がってますので(6)、そのまま環境中に放出されます。ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルです(7)。一方、全ベータの約半分はストロンチウム90ですので、全ベータが1リットル当たり60ベクレルを超えれば法令限度を超えた汚染水になります。図―1に示すようきこれを超える全ベータが度々見つかっています。今も福島第一からは法令限度を超えるストロンチウム90が環境中に垂れ流しされています。
 これでは福島産のストロンチウムが心配になります。ところが(=^・^=)の知る限り定期的に検査されているのは極わずかです。(=^・^=)が知る限りでは、東京電力が概ね3ヶ月に1回(3,6,9,12月)に発表している福島第一原発20km圏内のお魚のストロンチウム90の検査結果(8)と厚生労働省が半年に一回発表しているMB方式によるストロンチウム90の検査結果(9)のみです。
 (=^・^=)はでは心配なのですが、厚生労働省は
「Q1 セシウム以外の放射性物質は対象にしていないの?

A1 今回の新たな基準値では、福島原発事故で放出された放射性物質のうち、半減期が1年以上のすべての放射性核種※(セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム、ルテニウム106)を考慮しています セシウム以外は 測定に時間がかかるため、新たな基準値ではセシウムと他の核種の比率を用いて、すべてを含めても被ばく線量が1ミリシーベルトを超えないように設定しています。
※核種とは、元素の同位体を区別するための呼称です。核種のうち放射線を発するものを放射性核種といいます。」
と説明しています(3)。
 だたし「比率」といっていますが、具体的な数値やその根拠の記載がありません。そこで(=^・^=)なりに調べると
「暫定規制値には、放射性セシウム対放射性ストロンチウムが10対1で含まれていると仮定して、規制値を決めています。放射性ストロンチウムの比率は、1. でみたように数%であるため、この値は安全側に考慮した値となっています。」(4)
などの記載があります。ストロンチウム90のセシウムに対する割合は10%以下を想定して「基準値」は決められています。もしストロンチウム90のセシウムに対する割合が10%を超える事があれば基準値の前提が崩れるので、基準値を下回っているから「安全」とは言えなくなります。
 5月15日に厚生労働省はMB方式で測定した福島産の検査結果を発表しました。以下に結果を示します。
  表―1 MB方式による福島産のストロンチウム90の検査結果
  ※1(1)を引用
  ※2「野菜等」は「芋、豆、有色野菜を除くその他の野菜・漬物・きのこ・海藻」
  10%を超えたストロンチウム(対セシウム)
  
  会津産の「豆」のストロンチウム90濃度のセシウム濃度に対する割合は13%で、「基準」策定時に想定した10%を超えました。基準の前提が崩れたので基準を見直さない限り、現行の「基準」を満たしたからと言っても「安全」とは言えなくなります。
 なを、福島県の地域分けをする言葉で浜通り、中通り、会津なる物がありますので以下に地図を示します。
福島県の地域分け
  ※1(10)(11)にて作成
  ※2 放射線量(11)の数値データを2015年5月1日時点に補正
  ※3 補正方法は(12)による。
  図―2 浜通り、中通り、会津

 MB方式は
  ①食品を以下の13群に分ける
 (1群)米、(2群)雑穀・芋、(3群)砂糖・菓子、(4群)油脂、(5群)豆、(6群)果実、(7群)有色野菜、(8群)その他の野菜・漬物・きのこ・海藻、(9群)嗜好飲料、(10 群)魚介、(11 群)肉・卵、(12 群)乳、(13 群)調味料、
  ②各調査対象地域のスーパーマーケット等で市販された食品を購入する。なお、購入に当たっては、可能な限り地元産品あるいは近隣産品等となるよう配慮する。
  ③各食品群毎にごちゃまぜにして13の試料を作り、セシウムを測定する。
  ④セシウムの値が高い(Ex1キログラム当たり0.53ベクレル)ものを選びストロンチウム90の検査する
との手順になります(1)。
 以下に東京電力が福島第一原発20km圏内のお魚の測定結果から集計したセシウム137とストロンチウム90の相関を示します。

  セシウム相関がないお魚のストロンチウム90
  ※1(13)を転載
  ※2 元データは(8)
  図―3 福島第一原発20km圏内のお魚のセシウム137とストロンチウム90の相関

 セシウム濃度が高いからと言ってストロンチウム90濃度が高いわけではありません。ある一定の地域を限ればセシウムが高いからといってもストロンチウム90が高いととは言えないと思います。MB方式のストロンチウム90の検査は無作為抽出(14)と見るべきです。平均を取ってみればストロンチウム90の傾向が分かると思います。
上昇する福島産のストロンチウム90濃度
  ※1(9)にて作成
  ※2 NDは検出限界未満を示す
  図―4 MB方式のストロンチウム90濃度(平均値)

 福島産のストロンチウム90は上昇傾向になります。以下にストロンチウム90のセシウムに対する割合(平均値)を示します。
上昇するセシウムに対するストロンチウム90の割合(福島産)
 ※1(9)にて作成
  ※2 検出限界未満は「0」として扱った。
  図―5 MB方式のストロンチウム90濃度(平均値)に対するセシウム(平均値)に対する割合  

 こちらはもっと上昇しています。今の基準を決めた2011年当時に想定した「基準値ではセシウムと他の核種との比率を用い」という前提(3)が崩れています。福島産で基準値を想定した時点の前提が崩れている以上は「基準値以下」だから「安全」とは言えません。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 国民の「安全」を守るべき安倍出戻り内閣なら(15)、福島産のストロンチウム90の調査を実施し基準値を見直すべきだと(=^・^=)は思います。このところの報道を見ると安倍出戻り内閣の政策目標は国民の「安全」でなく、美しい日本(16)や世界に冠たる日本といった崇高な国家目標であり、そのためには「わが軍」が(17)、戦地にいって戦死しても仕方がない(18)と考えてるとしか思えません。当然、「フクシマ復興」の為なら福島産の毒に当たり多少の犠牲者が出ても構わないと思っているはずです。
 (=^・^=)は安倍出戻り総理の崇高な国家目標の為にリスクを曝す気はありません。これは(=^・^=)だけではないみたいです。5月に入り福島でもキュウリの出荷が始まったようです(19)。福島県須賀川市は日本一のキュウリの産地です(20)。福島県は福島県産キュウリは「安全」だと主張います(21)。でも福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島県産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(22)をキャプチャー
 図-6 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

  当然の結果です。台湾が日本産食品の輸入を禁止したそうです。これについて「根拠がない」との報道もなされていますが(23)、(=^・^=)は十分に根拠があると思います。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)食品中の放射性ストロンチウム及びプルトニウムの測定結果(平成26年2・3月調査分) |報道発表資料|厚生労働省
(2)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(3)(2)中の「食品中の放射性物質の対策と現状について(概要)(PDF,別ウィンドウで開く)[1,858KB]」
(4)牛乳のストロンチウム測定について - 専門家が答える 暮らしの放射線Q&A
(5)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(6)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」を集計
(7)サンプリングによる監視|東京電力
(8)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中の「2013年12月⇒2013年12月4日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>PDF」、「2014年3月⇒ 2014年3月7日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(訂正版) 」、「2014年6,9,12、2015年3月⇒魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>平成2*年度第*四半期採取分」
(9)(2)中の「トピックス⇒(2015年05月15日掲載、2014年08月22日掲載、2014年05月23日掲載、2013年11月08日掲載)⇒食品中の放射性ストロンチウム及びプルトニウムの測定結果」
(10)気候 - 福島県ホームページ
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(13)めげ猫「タマ」の日記 セシウムだけの検査で安全?
(14)無作為抽出 - Wikipedia
(15)めげ猫「タマ」の日記 集団的自衛権、守るのは「韓国」?
(16)衆議院議員 安倍晋三 公式サイト
(17)平成27年1月1日 安倍内閣総理大臣 平成27年 年頭所感 | 平成27年 | 総理の演説・記者会見など | 記者会見 | 首相官邸ホームページ
(18)社説[「わが軍」「八紘一宇」]緊張欠く慢心発言次々 | 沖縄タイムス+プラス
(19)安保法案国会提出 - Miyanichi e-press
(20)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)ヨークベニマル/お店ガイド
(23)日本産食品輸入 台湾の規制強化に根拠はない : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
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  1. 2015/05/20(水) 19:39:30|
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