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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県二本松市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でも増えてない所もある―

 福島県の人口動態が同市のHPにアップされていました(1)。それを見ると
  2015年4月中の死者数 62人
  2010年4月中の死者数 55人
で、13%程増えていました。だた統計誤差が多きので、過去1年の数値で比較してみました。
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年4月) 765人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年4月)    677人
で13%増です。偶然に起こる確率を計算したら2%なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内で南会津郡では
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年3月) 488人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年3月)    484人
で殆ど変りません。
 (=^・^=)なりに違いを調べたら、福島第一原発事故後4ヶ月の被ばく線量を福島県は調査しています(3)。それを(=^・^=)なりに集計すると調査対象者の推定の平均で
  二本松市 1.67ミリシーベルト
  南会津郡 0.51ミリシーベルト
でした。
 福島県二本松市は福島県中部にある市で、避難地域に隣接しています。福島原発事故によってそれなりの放射能が飛んできたのですが、避難区域になることはありませんでした(4)。一方、南会津郡は福島県の南西の外れにあり、放射性物質の飛散は福島県内の中では少ないほうです。実際に「除染」の対象地域はありません(5)。
放射能汚染の酷い福島県二本松市
 ※1(6)のデータより作成
  ※2 半減期を考慮し、2015年5月1日時点に換算
  ※3 換算方法は(7)による。
 図―1 福島県二本松市および本記事で取り上げる地域

 以下に福島県の各市・地域の農業生産額を示します。
農業生産額福島県一位の郡山市
 ※(8)を転載
 図―2 福島県各市、地域の農業生産額

 二本松市の農業生産額は福島県第3位ですが、上位4市中の郡山市、福島市、いわき市は人口30万人規模の福島県では大きな市ですが、二本松市の人口は約5万6000人(1)で決して大きな市ではありません。それでも30万規模の市に比べても遜色のない農業線差額があるので、非常に農業が盛んな市です。
 以下に福島県各市の観光客入込数を示します。
 最低ランクの福島県田村市の観光客入込数
 ※(9)を転載
 図―3 福島県各市の観光客入込数

 福島県では5位ですが、上位4市(会津若松市の人口は約12万人)に比べ人口が少ないので、観光も盛んな市だと思います。特に毎年10月から11月に開催される菊人形展は日本三大菊人形に数えられ、二本松市の大きな観光事業のひとつです(10)。二本松市には二本松市の観光をPRするキャンペーンクルー「菊むすめ」がいるそうです(11)(12)。
 二本松市でもう一つ忘れてならないのが放射能汚染です。以下に福島第一原発事故後4ヶ月の被ばく線量の平均値を示します。
避難区域を除くともっとも酷い二本松市民の被ばく線量
 ※(3)を集計
 図ー4 福島第一原発事故後4ヶ月(2011年7月11日から7月10)の平均の被ばく線量

二本松市は飯舘村に次いで第二位ですが、飯舘村は村は避難地域になり(4)、ほぼ全村民が避難したので(13)、避難地域ならない市町村の中で放射能汚染が最も酷い市です。
 福島県二本松市は農業・観光そして放射能の市です。市民の健康が気になる所です。以下に各年5月から1年間(翌年4月)の死者数を示します。
原発事故後に死者数が増えたままの二本松市
 ※(1)を集計
 図―5 各年5月から1年間(翌年4月)までの死者数

福島第一原発事故があった2011年以降に増加し、4が経ったいまも元にどっていません。過去1年の数値で比較してみると
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年4月) 765人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年4月)    677人
で13%増です。偶然に起こる確率を計算したら2%なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内で南会津郡では
  原発事故4・5年目の2014年(5月―翌年3月) 488人
  原発事故前年の2010年(5月―翌年3月)    484人
で殆ど変りません。
 (=^・^=)は郡山市や福島市でも死者数が増えているが、いわき市ではそれ程でもないとの記事を書きました(8)(14)。以下に各市の原発事故後4ヶ月の平均の被ばく線量と死者数の増加率を示します。
被ばく線量が高いと増える死者数
 ※本稿および(3)(14)にて作成
 図―6 原発事故後4ヶ月の平均被ばく線量と原発事故前(2009年5月から10年4月)に対する原発事故4年目)(2014年5月から15年4月)死者数の増加率

 なんか放射線量が高い程、死者数が増えている気がします。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 こんなデータが出て来ると福島の方も不安だと思います。6月も近くなり福島でもキュウリやトマトのシーズンです。二本松市のキュウリはあざやかな色とみずみずしい食感特徴だそうです。トマトは果肉が厚く、糖度の高くさわやかな味だそうです(15)。福島県は福島産のキュウリもトマトも「安全」だと主張しています(16)。でも福島県南会津郡南会津町のスーパーのチラシには福島県産キュウリもトマトもありません。
他県産はあっても福島産キュウリもトマトも無い福島県南会津郡のスーパーのチラシ

 ※(17)を引用
 図―7 福島産キュウリもトマトも無い福島県南会津郡南会津町のスーパーのチラシ


当然の結果だと思います。
 全くの蛇足ですが、福島市の主婦に阿部彩さんという方がいらっしゃるそうです(12)。福島の女性は隣の茨城や宮城の比べても綺麗ですが、彼女も非常に綺麗です。
 brg140523d.gif 
 ※(18)を転載
 図―5 2014ミスピーチ(福島産果物のキャンペーンクルー)に選ばれたミセスの阿部彩さん。

昨年(2014年)にはミセスでありながらミスピーチを務め、福島産果物の拡販に努力されました(19)。今年は二本松市の観光キャンペーンクルーの「菊むすめ」を務めるそうです(12)。福島復興の為に頑張っています。でも(=^・^=)は彼女の呼びかけに答えることはありません。(=^・^=)は福島県南会津郡の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。無論、フクシマに行くこともありません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法な(=^・^=)の過去の記事(20)によります。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
有意差検定表

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(2)第19回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成27年5月18日開催) - 福島県ホームページ
(3)(2)中の「 資料1 県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/1022KB]pdfアイコン」
(4)区域見直し等について - 福島県ホームページ中の「避難指示区域の推移」
(5)除染実施区域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(6)東日本大震災関連情報 放射線モニタリング測定結果等 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 」
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数12%増(対原発事故前)、でも増えていないところもある。
(9)めげ猫「タマ」の日記 田村市10周年、未来は暗い
(10)二本松市 - Wikipedia
(11)二本松観光協会/二本松の観光情報
(12)菊むすめ決まる 阿部さんら5人選出 二本松で審査会 | 県内ニュース | 福島民報
(13)飯舘村 - Wikipedia
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でもいわき市は別―
(15)特産物 - JAみちのく安達-食と農を結ぶJAづくり 福島県二本松市・本宮市・大玉村の農業協同組合
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)ヨークベニマル/お店ガイド
(18)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月4週)―福島マダラはセシウム見つからず、でも茨城・宮城は別ー
(19)めげ猫「タマ」の日記 今年(2014年)に活躍した福島県の十人の女性
(20)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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  1. 2015/05/25(月) 19:43:59|
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