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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県郡山市の死者数は12.1%増―いわき市の倍以上―

福島県郡山市のHPに4月中の人口動態がアップされていました(1)。これを見たら
  2015年5月中の死者数 266人
  2010年5月中の死者数 231人
で、15%程増えていました。だた統計誤差が大きいので、過去1年の数値で比較してみました。
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 2,669人
  原発事故前年の2009年(6月―翌年5月)    2、380人
で12.1%増です。偶然に起こる確率を計算したら2万分の1なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内でもいわき市は、市の発表を集計すると(2)
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 3、475人
  原発事故前年の2009年(6月―翌年5月)    3、291人
で半分の5.6%増で収まっています。
 福島県郡山市は福島県の中央部に市で、いわき市は福島県南西部に位置する地域です。郡山市は内陸にあり津波被害はありません。
放射能汚染が酷い郡山市とややマシないわき市

  ※1(3)のデータより作成
  ※2 半減期を考慮し、2015年6月1日時点に換算
  ※3 換算方法は(4)による。
 図―1 福島県郡山市といわき市

 以下に福島県各市および南会津郡の農業生産額を示します。
農業生産額福島県一位の郡山市
 ※(5)を転載
 図―2 福島県各市および南会津郡の農業生産額

郡山市の農業生産額は福島県随一です。いわき市の農業生産額は約61億円と郡山市の3分の2程度ですが、人口は郡山市もいわき市も人口は32万人台ですので(1)(2)郡山市はいわき市に比べ農業が盛んな市です。
 農業形態も大きく違います。以下に福島県各市の福島県産米の全袋検査数を示します。
米の生産が多い郡山市、少ないいわき市
 ※(6)を集計
 図―3 福島県産米全袋検査数(上位6市)

 郡山市の全袋検査数は150万袋で福島県随一ですが、いわき市は57万袋で郡山市の4割以下です。
 以下に福島県各市町の牛の飼育頭数を示します。
牛の多い郡山市、少ないいわき市
※(7)を集計
 図―4 福島県内の牛の飼育頭数(上位6市町村)

 郡山市の牛の飼育頭数約9万頭で福島県随一です。いわき市は郡山市の3分の1以下の3万頭弱です。郡山市の農業はいわき市に比して米と牛の生産が盛んな市です。
 郡山市で盛んな米も牛も過去に問題を起こしています。米は福島県が検査して「安全宣言」を出したのですが(8)、その後に福島県産米からは次々と暫定基準値超えが見つかったには記憶に残る所です(9)。福島産牛肉も福島県の検査では基準越えが無いのに、福島県外で基準値を大幅に超える福島産牛肉が見つかった(10)のも記憶に残るところです。以下に福島産牛肉の検査結果を示します。
福島県外検査に比べ大幅に低い福島県の牛肉の検査結果
 ※(11)を集計
 図―5 福島産牛肉のセシウム検査結果

 福島県の検査に比べ福島県外の検査がきわめて高い値になっています。福島汚染牛問題が生じた最大の原因は福島県の検査が他より低く出る奇妙な現象によるものだと思いますが、この点の説明はいっさいなされていないと思います。
 福島県郡山市はいわき市に比べ、農業が盛んな市です。特に問題を起こした福島産米や福島産牛肉の生産が盛んです。
 福島県は県民健康管理調査・基本調査で福島県民の被ばく線量を調査しています(12)。これを集計すると福島県郡山市では福島原発後か4ヶ月でICRPが1年間の公衆の被ばく限度として定める1ミリシーベルトを超えて平均1.29ミリシーベルトの被ばくをしています。
いわき市に比べ高い郡山市の被ばく線量
 ※(12)を集計
 図―6 福島県各市町村の平均被ばく線量(原発事故4ヶ月)

 図―6に示す通り、郡山市はいわき市比べ被ばく線量が高くなっています。郡山市はいわき市に比べ放射能汚染が酷い地域です。
 以下に福島県郡山市の各年6月から翌年5月までの死者数を示します。
原発事故後に増えた郡山市の死者数
 ※(1)を集計
 図―7 各年5月からの福島県郡山市の死者数

以下に福島県いわき市の各年6月から翌年5月までの死者数を示します。
震災被害を除けば原発事故後もそれ程には増えていないいわき市の死者数
 ※(2)を集計
 図―8 各年5月からの福島県いわき市の死者数

過去1年の数値で比較すると福島県郡山市の死者数は
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 2,669人
  原発事故前年の2009年(6月―翌年5月)    2、380人
で12.1%増です。偶然に起こる確率を計算したら2万分の1なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内でもいわき市は、市の発表を集計すると(2)
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 3、475人
  原発事故前年の2009年(6月―翌年5月)    3、291人
で半分の5.6%増で収まっています。
 放射能汚染が酷く、米や牛肉などの問題を起こした農産物の生産が盛んな福島県郡山市では死者数が有意に増え、放射能汚染が福島県内ではマシであまり農業が盛んでないいわき市では郡山市程には増えていません。これは明確な事実です。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 こんなデータが出てくると福島の方は不安になると思います。福島県の地方紙の福島民友は6月10日付の社説の書き出しは
「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から、あすで4年3カ月になるが、本県への風評は根強く残る。」
でした(13)。明確な根拠も無く福島産を避ける行為を「風評」と非難しているようです。一方、もう一つの地方紙の福島民報は同日に社説で「東京電力福島第一原発事故によって自然環境が破壊、汚染された本県にとって」と論じています(14)。こちらが正しいと思います。
福島県ではサクランボの出荷が始まりました(15)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産サクランボがありません。
他県産はあっても福島産サクランボが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(16)を引用
 図ー9 福島産サクランボがない福島県いわき市のスーパーのチラシ
 
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(17)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
有意差検定表

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)郡山市の現住人口/郡山市
(2)地区別世帯数・男女別人口|いわき市
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数12%増(対原発事故前)、でも増えていないところもある。
(6)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(7)届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス中の「 ・市区町村別の牛の種別の飼養施設数(平成26年9月末時点) 」
(8)asahi.com(朝日新聞社):福島知事、県産米「安全宣言」 二本松産一部は買い上げ - 東日本大震災
(9)食品中の放射性物質の検査結果について(第280報) |報道発表資料|厚生労働省中の「1 福島県の米の検査結果
    ※暫定規制値超過
     ・福島県福島市(旧福島市)産玄米(Cs:1,540 Bq/kg)
検査結果(PDF:51KB) 」
(10)京都市:放射性物質に汚染された稲わらを食べた可能性のある牛の肉の流通調査結果等について
(11)報道発表資料 |厚生労働省
(12)第19回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成27年5月18日開催) - 福島県ホームページ
(13)みんゆうNet -社説・福島民友新聞社-
(14)【国立自然史博物館】誘致実現へ関心、理解を(6月10日) | 県内ニュース | 福島民報
(15)輝く「佐藤錦」 果物シーズン到来、福島でサクランボ出荷(福島民友トピックス)
(16)イトーヨーカドー 平店
(17)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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  1. 2015/06/10(水) 19:42:13|
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