めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-増えていないところもある―

 福島県福島市の5月中の人口動態が同市のHPにアップされていました(1)。過去1年の数値で比較してみました。
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 3,122人
  原発事故前年の2010年(6月―翌年5月)    2,789人
で13%増です。偶然に起こる確率を計算したら70万分の1程度なのでおよそ偶然とは思えません。
 同じ福島県内でも南会津郡は5月中の人口動態の発表がないので4月までですが、福島県の発表を集計すると(2)
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 444人
  原発事故前年の2009年(6月―翌年5月)    445人
殆ど変化していません。
 福島県福島市、南会津郡は共に内陸にあり、津波被害はありません。
 放射能汚染の酷い福島市、よりマシな南会津郡
  ※1(3)のデータより作成
  ※2 半減期を考慮し、2015年6月1日時点に換算
  ※3 換算方法は(4)による。
 図―1 本記事で取り上げる福島県の市町村等


 以下に原発事故前年の福島県各市および南会津郡の農業生産額を示します。
農業が盛んな福島市、そうでもないいわき市
 ※(5)を転載
 図―2 福島県各市および南会津郡の農業生産額

 原発事故前年には福島県随一の農業生産額を達成していました。但し人口は約28万人と、福島県第3位ですので、農業が盛んな市です。
 農業は果樹中心となっています。
果樹栽培が盛んな福島市
 ※(6)を引用
 図―3 福島市の農業の構成

 ただ、福島原発事故により図―1に示す様に福島市内は放射能に汚染され福島産を正しく恐れる多くの方の買い控え主力のモモの価格が大幅に下落しました。
原発事故後下落した福島のモモ価格
 ※(7)を引用
 図―4 原発事故後に低迷した福島のモモの価格


このためでしょうか?2011年は農業出荷額の首位を郡山市に渡してしまいました(2)。それでも(=^・^=)は農業が盛んな市だと思います。ただし福島市の果物は原則露地栽培であり、福島原発事故によて放射能が木にあたったで、それなりの放射能汚染リスクがあると思います。
 チェルノブイリ事故が起こったウクライナでは(8)、福島市の主力農産物の果物は日本基準より厳しくなっています(9)(10)。
 福島市民は果物を良く食べるようで、モモの一人当たりの消費量はダントツの日本一だそうす(11)。
 南会津郡は図―1に示す様に福島県内では放射能汚染がマシな場所です。福島県の夏トマトの最大の産地ですので、主力の作物だと思います。
南会津がトップの福島県の夏トマトの出荷額
※(12)で作成
 図―5 福島県のトマト生産量(2006年)

 ハウス栽培なので(13)、仮に放射能が飛んで来ても畑に落ちるリスクも小さく、それ以前に福島県内では放射能汚染が相対的に少ない場所なので、南会津郡産のトマトは福島産農作物の中で最も放射能汚染リスクの小さいもののひとつです。

 福島県は県民健康管理調査・基本調査で福島県民の被ばく線量を調査しています(14)。これを集計すると福島市は福島原発後か4ヶ月でICRPが1年間の公衆の被ばく限度として定める1ミリシーベルトを超えて平均1.42ミリシーベルトの被ばくをしています。
福島県内でも高い福島市の被ばく線量、低い南会津郡

 ※(14)を集計
 図―6 福島県各市町村の平均被ばく線量(原発事故4ヶ月)

 図―6に示す通り、福島市は南会津郡にくらべべ被ばく線量が高くなっています。福島市は郡山市やいわき市に比べ放射能汚染が酷い地域です。
 以下に福島県郡山市の各年6月から翌年5月までの死者数を示します。
原発事故後に死者数が有意に増加している福島市
 ※(1)を集計
 図―7 福島市の各年6月から翌5月までの死者数の推移

過去1年の数値で比較すると
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 3,122人
  原発事故前年の2010年(6月―翌年5月)    2,789人
で13.3%増です。偶然に起こる確率を計算したら70万分の1程度なのでおよそ偶然とは思えません。
 南会津郡は5月中の人口動態の発表がないので4月までですが、福島県の発表を集計すると(2)
  原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月) 444人
  原発事故前年の2009年(6月―翌年5月)    445人
殆ど変化していません。
 放射能汚染が酷く、農産物の生産が盛んでウクライナより緩い基準の果物を多く食べる福島県福島市では死者数が有意に増え、放射能汚染が福島県内ではマシで放射能汚染リスクが小さいハウストマトの産地の南会津郡は増えていません。これは明確な事実です。
 従前の記事(15)で福島県いわき市と郡山市の死者数の増加を比較しました。そこで原発事故前年の2010年(6月―翌年5月)に対する原発事故4・5年目の2014年(6月―翌年5月)死者数の増加率と原発事故後4ヶ月の被ばく線量を纏めてみました。
放射線量が高いほど死者数が増えている福島
 ※1 南会津郡は4月まで
 ※2 本稿と(15)で作成
 図―8 原発事故前年の(6月―翌年5月)に対する原発事故4・5年目の(6月―翌年5月)死者数の増加率と原発事故後4ヶ月の被ばく線量
 被ばくが多い所ほど死者数が増えているように見えます。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島市では6月8日に福島市では観光農園の開園式が(16)、9日にはサクランボの主力品種「佐藤錦」の出荷が始まったそうです(17)。これから「サクランボ⇒モモ⇒ナシ・ブドウ⇒リンゴ」と続く福島の果物シーズンの始まりです(18)。福島の果物は概ね福島盆地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)に集中しています(19)。
 福島のサクランボは概ね福島市、伊達市、国見町に集中しています。ここは避難区域に隣接し、避難区域を除けば福島県内でも最も放射能汚染が酷い場所です(20)。検査されているか心配なので、福島県が提供する検索サイト(21)でサクランボの検査状況を調べてみました。
主産地が検査されていな福島のサクランボ
 ※1(16)を「果物⇒オウトウ(サクランボ)」で検索
 ※2 6月11日15時時点
 ※3 半減期を考慮し、(3)のデータを2015年6月1日時点に換算
 ※4 換算方法は(5)による。
 ※5 サクランボのマーク1個が1件の検査
 図―9 福島産サクランボの検査状況

 生産量の大半を占め、放射能汚染の酷い福島市、伊達市、国見町の検査結果がありません。その代わり放射能汚染がサクランボの主産地よりましな会津地方は多く検査しています。福島県は既にサクランボの安全宣言を出しています(22)。主産地でもない放射能汚染が比較的マシな場所を検査してここも福島だから、福島産は検査されていて安全だとも主張するのでしょうか?
 死者数が増えていて、検査されていないサクランボが出荷される福島市って不気味です。これでは福島の方は不安になると思います。すでに記載した通り福島市でサクランボの出荷が始まりました。でも福島県南会津郡南会津町のスーパーのチラシには福島産サクランボはありません。
他県産はあっても福島産サクランボが無い福島県南会津郡のスーパーのチラシ
※(23)を引用
 図―10 福島産サクランボが無い福島県南会津郡のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南会津郡の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(24)によります。

表―1 偶然に起こる確率の計算結果
有意差検定表
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)推計人口 - 福島市ホームページ
(2)福島県の推計人口(平成27年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島市死者数13%増(対原発事故前)(2014年5月ー15年4月)-でもいわき市は別―
(6)統計データ
(7)ふくしま復興のあゆみ第11版の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。 - 福島県ホームページ中の「・ 第11版 平成27年 4月21日発行 (訂正版)[PDFファイル/8.2MB]
       ※ 内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(平成27年6月9日)
        修正箇所 P11 観光客中心の宿泊施設における実宿泊者数(人泊)推移  H26年12月の「-2.4%」を「-14.5%」に修正」
(8)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(9)ウクライナの食品の放射能基準 - Wikipedia
(10)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(11)福島市の「納豆」「もも」「ラー メン」の消費額は日本一
(12)統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
(13)南郷トマト・収穫編(南会津町) | ふくしま 新発売。
(14)第19回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成27年5月18日開催) - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は12.1%増―いわき市の倍以上―
(16)「果物王国」味わおう 福島で観光農園開園式 | おでかけ | 福島民報
(17)輝く「佐藤錦」 果物シーズン到来、福島でサクランボ出荷(福島民友トピックス)
(18)福島 果物狩り | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(19)福島盆地 - Wikipedia
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島市で観光果樹園開園―今年も検査されていません!
(21)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
(24)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について

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  1. 2015/06/11(木) 19:38:05|
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  1. 2015/06/12(金) 14:27:30 |
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