福島県は県内各地に放射線量測定点(モニタリングポスト)を設置し値を公表しています(1)。その値とモニタリングポスト周辺の放射線量を比較したら、モニタリングポストは放射線量の低い場所に設置されています。
福島のNPO法人のNPO法人シャローム災害支援センターが福島市内の公園の放射線量を公表しました(2)。福島県は公園にもモニタリングポストを設置し放射線量を公表しています(1)。そこでこの両者を比較してみました。以下に「福島市ふれあいパーク」のモニタリングポストとの比較を示します。

※(3)(4)にて作成
図―1 モニタリングポストの値と面的測定の比較
モニタリングポストの値もその直近の値も毎時0.18マイクロシーベルトで一致していますが、周囲は毎時0.2マイクロシーベルトを超え、高い所では倍近い毎時0.34マイクロシーベルの放射線量があります。
福島県はモニタリグポストの計測値を面的に広げ公表しています(1)。以下にその結果を示します。

※(1)より作成
図―2 福島県が公表する福島県内の放射線量分布(2015年7月9日)
原子力規制委は航空機を利用し福島県内等の放射線量を面的に測定しています(5)。この値から福島県の発表と同じ色分けの分布図を作成しました。

※1(5)の値を(6)に示す方法により7月9日に換算
※2 凡例は図―2に同じ
図―3 航空機モニタリング結果から作成した福島県内の放射線量分布
図―2に示す福島県の公表結果では、大部分が毎時0.25マイクロシーベルト以下ですが、航空機モニタリングのデータでは国道4号および東北新幹線を中心に広範な範囲で毎時0.25マイクロシーベルトの地域が存在します。
このような事が発生する理由は図―1に示すように福島県のモニタリングポストは線量の低い場所に置かれているためです。それでも福島県は人為的に低い放射線量が測定されるようにされたモニタンぐポスト(7)の測定値を引用し、「放射線量が下がった」と主張しています(8)。

※(8)を引用
図―4 放射線量が下がったと主張する「福島県」
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
このような事は「空間線量」だけではありません。福島県福島市は福島県最大のモモの産地です(9)。図―3に示すように福島県福島市は福島県内でもセシウム汚染の酷い場所です。7月1日から福島市でもモモの出荷が始まりました(10)。福島県が運営する福島産のセシウム検査結果の検査サイトで(11)、福島市産のモモの検査結果を調べてみました。検査結果が出て来ません。それでも福島県は福島産モモは、検査されており「安全」だと主張しています(12)。
これでは福島の方も心配だと思います。福島のモモはバランスが取れた美味しいモモだそうです(13)。でも福島県福島市のスーパーのチラシに福島産モモはありません。

※(14)を引用
図―5 福島産のモモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県放射能測定マップ(2)
NPO法人シャローム 災害支援センター 福島放射線測定情報サイト(3)
福島市ふれあいパーク | NPO法人シャローム 災害支援センター 福島放射線測定情報サイト(4)
福島ふれあいパークの測定値 ≪ 各地の定時測定 ≪ 福島県放射能測定マップ(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島市の放射線量激減―測定器をいじっただけ―(8)
ふくしま復興のあゆみ第11版の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。 - 福島県ホームページ中の「・ 第11版 平成27年 4月21日発行 (訂正版)[PDFファイル/8.2MB]」
(9)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月5週)―福島主産地で桃の収穫始まる・検査結果はありませんー(10)
「はつひめ」出荷始まりました - ブログ(11)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。(12)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(13)
バランスのとれたおいしさ!ふくしまのモモ! | ふくしま 新発売。(14)
イトーヨーカドー 福島店
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- 2015/07/09(木) 19:56:52|
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