めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(8月2週)―海岸付近の井戸から過去最高の全ベータ―

福島第一原発汚染水の8月2週(8月3日から8月9日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋の複数個所からストロンチウム90等の放射性物質
 ②地下水バイパスや周辺井戸からは高濃度の放射性物質
 ③護岸付近の井戸からは過去最高の全ベータ

1.外洋の複数個所からストロンチウム90等の放射
 外洋の複数個所からストロンチウム90等の放射性物質が見つかっています。
事故から4年以上たっても放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
 ※1 (4)(5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
  ※5  ストロンチウム90は7月6日時点
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

 図―1に示すように港湾口で全ベータが見つかっているので、港湾口から外洋に放射性物質が流れだしています。(=^・^=)は南放水口北側が気になります。以下に推移を示します。
放射性物質濃度が下がる気配がない南放水口付近の海水
 ※1(4)(5)で作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 南放水口北側の放射性物質濃度

 原発事故から4年以上経過した今も全ベータやストロンチウム90等の放射性物質が見つかり続けています。

2.地下水バイパスや周辺井戸からは高濃度の放射性物質
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(7)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(8)(9)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(19)。以下に放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパス井戸と山側井戸
 ※1 (8)(9)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―3 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

3.護岸付近の井戸からは過去最高の全ベータ
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
過去最高濃度の放射性物質が見つかる福島第一の海岸の井戸
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―4 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

このうち、No1の全ベータ濃度(1リットル当たり2、900ベクレル)とNo3のトリチウム(1リットル当たり9,200ベクレル)は過去最高濃度(新記録)です。No1井戸の放射性物質濃度の推移を以下に示します。
全ベータの上昇が止まらないNo3井戸
 ※(5)を集計
 図―5 No3井戸の放射性物質濃度

 セシウムはあまり増えていませんがストロンチウム90由来の全ベータ濃度は上昇しています。図―1に示す通り、外洋からはストロンチウム90は見つかっていますがセシウムは見つかっていません。それでも厚生労働省は、福島産はセシウムのみの検査で「安全」が確認できると主張しています(10)。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 もうすぐ原発事故から4年5ヶ月になります。福島第一原発からの汚染水の海洋流出は止まる気配がありません。これでは福島産が心配です。
 福島の地方紙の一つの福島民報は安倍出戻り総理の言動は「ご都合主義が目立つ」との寄稿文を配信していました(11)。ご都合主義の彼なら原発再稼働や東電救済の為にも「ご都合主義」を発揮しそうです(12)(13)。こんな方が福島を避けるのは「風評被害」だと主張しても(14)、福島の方は不安になるだけだと思います。
 福島を代表する夏野菜の一つにピーマンがあります。福島のピーマンは今がシーズンです(15)。福島県二本松市は福島県第3位のピーマンの産地です。
田村・小野・二本松が大部分を占める福島のピーマン生産
 ※(16)を転載
 図―6 福島県のピーマンの生産量(2007年)

 田村市・三春町・二本松市が主要な産地です。以下に位置を示します。
セシウム汚染の酷い福島のピーマン産地
 ※1(16)を転載
 ※2 2015年6月1日時点に換算
 図―7 福島県内のピーマンの主産地

 図―7に示すように二本松市、田村市と三春町は互いに接しておりこの2市1町で福島のピーマンの生産地帯を形成してるとも取れます。福島県二本松市のピーマンは太陽の光をいっぱいうけて育った、ビタミンが豊富だそうです(17)。福島県は福島産ピーマンは「安全」だと主張しています(18)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
他県産はあっても福島産ピーマンが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※1(16)を転載
 ※2 2015年6月1日時点に換算
 図―7 福島県内のピーマンの主産地

 図―7に示すように二本松市、田村市と三春町は互いに接しておりこの2市1町で福島のピーマンの生産地帯を形成してるとも取れます。福島県二本松市のピーマンは太陽の光をいっぱいうけて育った、ビタミンが豊富だそうです(17)。福島県は福島産ピーマンは「安全」だと主張しています(18)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
 ※(19)を引用
 図―8 福島産ピーマンが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(8月1週)―地下水バイパスで過去最高のトリチウム―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を8月9日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(8)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(9)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(10)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(11)ご都合主義目立つ首相言動(8月9日) | 県内ニュース | 福島民報
(12)【被爆70年】広島と3・11 福島の教訓風化させぬ 中国新聞
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
(14)ミスピーチ表敬に首相、風評被害「払拭に協力」 2015年07月30日 19時50分 読売新聞 - ‎2015年7月30日
(15)福島県産夏野菜シリーズ/東京青果株式会社
(16)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月4週)―福島のスズキは全数ND、茨城は僅か13%がNDー
(17)ピーマン - JAみちのく安達-食と農を結ぶJAづくり 福島県二本松市・本宮市・大玉村の農業協同組合
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/131KB]」
(19)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
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  1. 2015/08/09(日) 19:44:33|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

原発事故以前から、病気を患う人々は多く存在していました。
放射能汚染のみを気にしていても、安全とは言えません。
今が食生活を見直すチャンスです。
"葬られた「第二のマクガバン報告」"という本は健康の本の中で、
一番おすすめの本です。図書館で借りて読んでみてください。
とてもすばらしい本で驚愕の事実が書いてあります。
そして何を食べて生きるべきか、ご自身の食生活を見直してください。
http://ghope.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
  1. 2015/08/09(日) 21:20:59 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

匿名様
コメントありがとうございます。下名の考えを記載します。
Q原発事故以前から、病気を患う人々は多く存在していました。
放射能汚染のみを気にしていても、安全とは言えません。
A福島原発事故以降には放射能とゆうリスク要因が増えたのは明確な事実だと思います。新しいリスク要因に対し厳正に対応した産地は信用できますが、そのようなデータが確認できない産地は他も不安になります。あと、比較が大切だと思います。福島県いわきと福島盆地の比較だと思います。いわきは震災で大変な被害を受けましたが、セシウム汚染はマシです。福島盆地は逆です。福島盆地で異常があるかいわきで異常があるか、どちらも異常がないかで判断が分かれると思います。ご参考までに
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1520.html


  1. 2015/08/09(日) 22:22:17 |
  2. URL |
  3. mekenekotama #-
  4. [ 編集 ]

放射能汚染の影響を意識することは重要だと思います。
それに加えて、その食品自体がもつ特性を知ることも必要です。
”葬られた「第二のマクガバン報告」”は、
原発事故後に「これから一体何を食べればいいのか」と不安に思う中で見つけた本です。
その頃いろいろな健康本を読みましたが、結果的にこの本が一番参考になりました。
栄養学の教授による本で、多くの実験結果が掲載されています。
よろしければ一度図書館で読んでみてください。
  1. 2015/08/09(日) 23:34:09 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

過去最高

今年の夏も猛暑日日数記録が更新されたらしく、福島の事故現場の状況も更新し続けるような気がします。
忘れられて行くのではなく、逆に驚き続ける意味は高いと思います。
お続け下さることを願います。
  1. 2015/08/10(月) 12:51:16 |
  2. URL |
  3. old comber #-
  4. [ 編集 ]

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