めげ猫「タマ」の日記

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福島第一原発汚染水(8月3週)―外洋からストロンチウム90―

 福島第一原発汚染水の8月3週(8月10日から8月16日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋からストロンチウム90等の放射性物質
 ②地下水バイパス井戸からは過去最高のトリチウム
 ③護岸付近の井戸からは過去最高の全ベータ
 ④排水路からは法令限度を超える「汚染水」

1.外洋からストロンチウム90等の放射性物質
 外洋からストロンチウム90等の放射性物質が見つかっています。
 事故から4年半近くなっても放射性物質が見つかる福島第一沖が外洋
  ※1 (4)(5)(6)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
  ※5  北防波堤北側は7月13日時点(6)
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

 図―1に示すように港湾口で全ベータが見つかっているので、港湾口から外洋に放射性物質が流れだしています。以下に5,6号機放水口北側の推移を示します。
放射性物質濃度に下がる気配がない5,6号機放水口北側
 ※1(4)(5)で作成
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度

 原発事故からもうすぐ4年半ですが今も全ベータやストロンチウム90等の放射性物質が見つかり続けています。

2.地下水バイパス井戸からは過去最高のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(8)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(9)(10)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(10)。以下に放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパス井戸や山側井戸
 ※1 (9)(10)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―3 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

 このうちNo9井戸のトリチウム濃度は過去最高(新記録)となりました。
上昇が続き過去最高を更新する地下水バイパスNo10井戸のトリチウム
  ※(10)にて作成
 図-4 地下水バイパスNo9井戸のトリチウム濃度の推移

 今年3月位から上昇傾向が継続しています。これからも上昇すると思います。この井戸から汲み上げられた地下水はその後に福島の海に流されます(8)。またG-2井戸のトリチウムは8月13日の1リットル当たり170ベクレルから14日は2400ベクレルと1日で14倍も跳ね上がっています(9)。


3.護岸付近の井戸からは過去最高の全ベータ
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高濃度の汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
 ※1(5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 ※4 SR90はストロンチウム90、採取日は7月2日
 図―5 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

このうち、No1の全ベータ(1リットル当たり3、200ベクレル)とストロンチウム90(1リットル当たり1,800ベクレル)は過去最高で、No3のトリチウム(1リットル当たり9,200ベクレル)はタイ記録です。No1井戸の全ベータとストロンチウム90濃度の推移を以下に示します。
上昇が続き過去最高を更新するNo1井戸
 ※(5)を集計
 図―6 No1の井戸の全ベータとストロンチウム90濃度

 図に示す通りストロンチウム90濃度と全ベータ濃度がほほ同じです。全ベータはベータ線(光速に近い電子)(11)の合計ですが、ストロンチウム90が存在すれば、ストロンチウム90から変化した同量のイットリウム90があるのが通常です(12)。図―5に示す通り全ベータとストロンチウム90濃度がほぼ同じであり、全ベータの大部分はストロンチウム90で、イットリウム90は殆ど存在しません。この現象を説明するには「汚染地下水」の高速の流れしかないと思います。イットリウム90が高速に流れておりNo1井戸には滞留しないとの考えです。流れたイットリウム90が何処へ行くかといえば、福島の海です。

4.排水路から法令限度を超える全ベータ
 福島第一原発構内にには幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(13)を転載
 図―7 福島第一原発内の排水路

 当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(7)、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルですので(2)、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。以下に汚染水が流れ出たK排水路の放射性物質濃度を示します。 
法令限度を超えた全ベータが流れる福島第一の排水路
 ※(14)を集計
 図―8 K排水路の放射性物質濃度

8月15日には法令限度を超える
  1リットル当たりで120ベクレル
の全ベータが見つかっています。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください
 もうすぐ原発事故から4年半になります。福島第一原発からの汚染水の海洋流出は止まる気配がありません。これでは福島の方は心配だと思います。
 8月に入り福島県いわき市もトマトの季節です。いわき市のトマトは美味しいそうです(15)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(16)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―9 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(8月2週)―海岸付近の井戸から過去最高の全ベータ―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を8月16日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)2015年8月14日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 255KB)PDF
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(9)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(10)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(11)ベータ粒子 - Wikipedia
(12)放射平衡と系列崩壊――エクセルでシミュレーションとα崩壊β崩壊の数を求める問題 : 目指そう放射線主任
(13)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(14)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果 」
(15)とまとランドいわき ~美味しく安全な農産物を食卓へ~
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)平尼子店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2015/08/16(日) 19:57:55|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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福島1原発の核爆破の破局的結果

福島1原発の3発のミニ核爆弾による2011.3.14の爆破は、米・イスラエル帝国主義連合の巨大犯罪の結果だった:
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/93.html
その結果、宇宙情報によれば、今なお全国へ飛散している放射性物質の内部被爆量が臨界点を越えて、近く、毎月数百万人が死亡し、合計数千万人の日本人が死亡するに至ると。

  1. 2015/08/25(火) 07:03:59 |
  2. URL |
  3. 前田 進 #46OuBn.A
  4. [ 編集 ]

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