めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(9月2週)―港湾内7地点で過去最高―

福島第一原発汚染水の9月1週(9月7日から12日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています
 ①外洋からトリチウム等の放射性物質
 ②港湾内7地点から地点から過去最高のセシウム
 ③地下水バイパス井戸2カ所から過去最高のトリチウム
 ④護岸付近の井戸からは今週も過去最高の放射性物質
 ⑤福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
 
1.外洋からトリチウム等の放射性物質
 外洋からトリチウム等の放射性物質が見つかっています。 
事故から4年半たっても放射性物質が見つかる福島原発沖の外洋
  ※1 (4)(5)(6)(7)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

 このうち、海水ではありませんが排水路C-2-1地点の1リットル当たり
  全ベータ 150ベクレル
は過去最高です。原発事故から4年半経っても外洋からは相変わらずセシウム、トリチウム等の放射性物質が見つかっています。この中で(=^・^=)が気になったのは5,6号機放水口北側です。以下に濃度を示します。
 事故から4年半経っても下がらい福島原発沖外洋の放射性物質濃度
 ※1(5)集計
 ※2NDは検出限界未満を示す
 図―2 福島原発沖外洋、「南放水口付近」の放射性物質濃度

 (=^・^=)には下がっているように見えません。

2.港湾内7地点から地点から過去最高のセシウム
  以下に港湾内各場所の放射性物質濃度を示します。
 7地点で過去最高を記録した港湾内の放射性物資濃度
 ※1 (5)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
 図―3 福島第一原発港湾内の放射性物質濃度

 このうち港湾口を除く7地点で過去最高のセシウム濃度を記録しました(9)(10)(11)。以下に港湾中央の放射性物質濃度をしめします。
急上昇した港湾内4地点のセシウム濃度
 ※1(5)集計
 ※2NDは検出限界未満を示す
 ※3凡例では「港湾内」を省略
 図―4 港湾内4地点の放射性物質濃度

 突然の上昇です。4地点ともなので、港湾内全体に汚染が広がっています。図―3に示す通り「港湾」は港湾口で「外洋」と繋がっています。やがては「外洋」に出て行くと思います。

3.地下水バイパス井戸2カ所から過去最高のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(12)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(13)(14)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(14)。以下に放射性物質濃度を示します。
事故から4年半経っても高い濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパスと山側
 ※1 (13)(14)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

 このうち地下水位バイパス井戸のトリチウムのうち1リットル当たりで
   No3井戸    330ベクレル(15)
   No10井戸 2,100ベクレル(第三者機関の測定値)(16)
は過去最高です。以下にNo3井戸のトリチウム濃度を示します。
事故から4年半経っても過去最高を記録する地下水バイパス井戸のトリチウム
※(13)を集計
 図―6 地下水バイパスNo3井戸のトリチウム濃度

 図に示す通り1直線に上昇しています。こらからが心配です。
 もう一つ心配なのがE-10井戸の全ベータです。以下に示します。
 上昇したままのE-1井戸の全ベータ
 ※(14)にて作成
 図―7 E-10井戸の全ベータ濃度

このうちE-10井戸の全ベータ濃度は1リットル当たりで
   8月27日    820ベクレル
   8月28日 40、000ベクレル
と、8月27日から28日に掛けて50倍近く跳ね上がりました。このような跳ね上がりは過去にもあったのですが、直ぐに低下しています。しかし今回は低下することなく、その後も高い状態が続いています。

 
4.護岸付近の井戸からは今週も過去最高の放射性物質   
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
高い濃度の放射性物質が見つかる福島第一の海岸
 ※1 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※2 集計期間内の最大値
 図―8 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 このうち1リットル当たりでNo1井戸の全ベータ4,700ベクレル(11)とNo2-3井戸のトリチウム4、700ベクレル(10)は過去最高(新記録)です。以下にNo2-3井戸のトリチウム濃度を示します。
 過去最高を記録したNo2-3井戸のトリチウム
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 図―9 No2-3井戸のトリチウム濃度

 6月位から上昇を示し今も上昇中です。

5.福島第一原発の排水路からは法令限度を超えた汚染水は「海」へ
 福島第一原発構内にには幾つもの排水路があります。
福島第一原発排水路
 ※(17)を転載
 図―10 福島第一原発内の排水路

 当然ながら福島第一構内は放射性物質で汚染されており、排水路に流れ込みます。全ベータ濃度のおよそ半分がストロンチウム90で(8)、ストロンチウム90の法令限度は1リットル当たり30ベクレルですので(2)、全ベータでみれば1リットル当たり60ベクレルになります。セシウム137の法令限度は1リットル当たり90ベクレルです。以下に汚染水が流れ出たK排水路の放射性物質濃度を示します。
法令限度を大幅に超えた汚染水が流れたK排水路
※(18)を集計
 図―11 K排水路の放射性物質濃度

9月9日には法令限度大きく超える1リットル当たりで
  セシウム137 550ベクレル
  全ベータ    970ベクレル
の放射性物質が見つかっています。
 この排水路の排水先は元々は「外洋」でしたが、汚染水漏れが発覚した後に途中に「揚水機」を設置して、汲み上げ「港湾内」に汚染水を流れるようにしました(19)。それでも時々は「揚水機」の能力を超えて外洋に直接汚染水が流れる事態が発生しています(20)。そこで汚染水を汲みあげる「堰」のかさ上げし、対策を取ったのですが(21)効果がは無かったようです。
 福島のローカルTV局のFTVが伝えるところによると、7度目の汚染雨水漏れを起こしたそうです(22)(23)。
7度目の汚染雨水漏れを報じるFTV
※(24)をキャプチャー
 図―12 K排水路からの「7度目の汚染雨水漏れ」と報じる福島のローカルTV局(FTV)。

以下に流れ出す様子を示します。
外洋に向かって直接流れる福島第一汚染雨水
※(24)をキャプチャー
 図―13 堰から溢れだし「外洋」に向かう汚染雨水

 そして9月11日にもまた「堰」を溢れ出し外洋に流れ出しました(25)。8度目の汚染雨水流出です。 


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 汚染水漏れではありませんが、報道等によると環境省は9月11日、東京電力福島第1原発事故で出た除染廃棄物の保管袋82個が、台風18号の影響による豪雨で、福島県飯舘村の水田から流出したと発表したそうです(23)。
雨で流された除染廃棄物
※(24)をキャプチャ
 図―14 豪雨で流された除染廃棄物

 原発事故から4年半経過しても福島第一からの汚染水漏れは続いています。それでも福島からの報道によると、東電の福島第一原発の廃炉の責任者の増田尚宏氏は9月11日に、静岡市で開かれた日本原子力学会秋の大会で講演し福島第1原発の状況について
 「汚染水の処理には一定のめどがついた。これからは汚染水よりも、本当の廃炉に入る。(格納容器内の)デブリ(溶融燃料)の取り出しなどだ」
との考えを示したそうです(25)。それでも福島の方は不安だと思います。
 福島県は福島産トマトのCMを流しているそうです(26)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(27)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
県外産はあっても福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
※(28)を引用
 図―15 福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(9月1週)―外洋からトリチウム等の放射性物質―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を8月30日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)2015年8月14日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 255KB)PDF
(7)015年9月11日福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付近)(PDF 116KB)PDF
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)2015年9月8日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 291KB
(10)2015年9月10日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 428KB)
(11)2015年9月11日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 559KB)PDF
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(13)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(14)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(15)2015年9月12日福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 76.5KB)
(16)2015年9月9日福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF 120KB)
(17)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(18)(3)中の「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果 」
(19)"2015年9月9日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 22.6KB)PDF
(20)福島のニュース 福島テレビ(9月9日ひる放送) FTV8
(21)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所K排水路雨水の外洋側への一部排水について(9月9日)
(22)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第218報)|東京電力
(23)除染袋 川に流出 飯舘 | 県内ニュース | 福島民報
(24)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年9月11日(金)放送」
(25)「汚染水処理、一定のめど」 廃炉推進カンパニー・増田氏(福島民友ニュース)
(26)TVCM(ふくしまプライド。「あかつき 30秒」篇) | ふくしま 新発売。
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(28)ザ・ビッグ 福島大森店のチラシ・特売情報 [クックパッド] スーパーの情報とレシピで賢く節約!

排水路からの汚染雨水流出問題は福島の方も心配なようで、福島県の地方紙の福島民報の9月13日の一面トップは「汚染雨水」問題でした。
汚染雨水問題を1面トップで報じる福島民報9月13日の朝刊
※(A1)を9月13日に閲覧
図-A1 汚染雨水問題を1面トップで報じる福島県の地方紙・福島民報の9月13日朝刊
また除染廃棄物が雨で流された件ですが、その後の報道によると
「環境省は12日、流出数が240袋に増え、113袋を回収したと発表した。このうち2袋は南相馬市原町区深野で見つかり、袋が破損し中身が漏れ出ていた。」(A2)とのことです。過半数の127袋は未回収のようです。
-参考にしたサイト様-
(A1)福島民報
(A2)「大型除染袋」流出240袋に 飯舘、2袋破損し中身漏れる(福島民友ニュース)
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  1. 2015/09/12(土) 20:41:02|
  2. -
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