めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(9月2週)―下請けさんの死亡が今年6人目―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、9月2週(9月8日から14日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.下請けさんの死亡が今年6人目
 9月9日午後12時45分頃、入退域管理棟2階のトイレで、下請けさんが意識不明の状態で見つかり、救急車で病院に運ばれました。15時10分に搬送先の病院にて死亡が確認されたの事です(2)(3)。これで今年に入って(=^・^=)の集計で6名の下請けさんが亡くなっています。以下に今年の入ってからの下請けさんの「死亡」事案を示します。

 ①1月19日に下請けさんが6島第一の空の汚染水タンクの中に転落し、翌日の20日未明に死亡しました(4)。
 ②1月20日、下請けさんが福島第二の機器を点検中に、機器が動き出し頭を挟まれ死亡しました(5)。
 ③8月1日 下請けさんが帰宅途中に東電事務所で死亡(原因が発表されていません)(6)。
 ④8月8日 下請けさんがタンクの蓋に頭を挟まれ、死亡(6)
 ⑤8月21日、下請けんさんが福島第一構内の1号機タービン建屋大物搬入口付近で、意識を失い、搬送先の病院で死亡を確認(7)
 ⑥9月9日午後12時45分頃、入退域管理棟2階のトイレで、下請けさんが意識不明の状態で見つかり、救急車で病院に運ばたが死亡
 この他に死亡にには至りませんが下請けさんがらみのトラブルが9件あります。
 なお東電社員様のトラブルを(=^・^=)は知りません。東電社員様は無事なようです。東電の会見を聞いていたのですが(8)、東電は今回の下請けさんの死因も明らかにしていません。福島からの報道によると防護服の回収作業をしていたそうなので(9)、防護服に付着した「放射性物質」にやられたなんて事はないですよね!
 下請けさんの「安全」も守れない東電が原子力の「安全」をまもれるのですかね?

2.タンク堰から汚染水が漏れる
 福島第一原発は日々、汚染水が発生しこれを汲みあげタンクに保管しています(10)。過去にタンクからの汚染水漏れを起こしており、汚染水漏れが起こっても流れ出ないようにタンクの周りに「堰」を設けています(11)。今週はタンクの堰から3回の汚染水漏れをおこしました。以下に汚染水漏れを起こしたタンク堰の位置を示します。
堰からの汚染水漏れ箇所

 ※ Google Mapと(12)(13)(14)(15)にて作成
 図―1 堰からの汚染水漏れが見つかった場所

 ①9月9日午前10時40分頃に東電社員様がタンクパトロール中にH5タンクエリア(図ー1①)に設置された内堰の北東側の継ぎ目から汚染雨水が漏えいしてのを見つけました(13)(2)。以下に汚染雨水漏れの様子を示します。
堰からの汚染水漏れその1
 ※(16)を引用
 図―2 9月9日の午前の汚染水漏れの様子

 漏れ出る前の雨水からは1リットル当たりで
   34ベクレル
 の全ベータが見つかったそうです(3)。

 ②9月9日17時38分頃に下請けさんがタンクパトロール中にC東エリアA1タンクに接続している配管と内堰との貫通部およびC西エリアB1タンクに接続している配管と内堰との貫通部から汚染雨水が漏れ出ているのを見つけました(14)(3)。
堰からの汚染水漏れ2
※(17)を引用
 図―3 9月9日午後の汚染雨水漏えい場所

 もれでた汚染水からは1リットル当たりで
  セシウム137:1.1 ベクレル
  全ベータ  :44  ベクレル
の放射性物質が見つかったそうです(3)。

 ③9月11日12時10分頃に下請けさんがH4北タンクエリア(図ー1③)の堰から汚染雨水が漏れているのを見つけました(15)。
堰からの汚染水漏れ3
 ※(18)を引用
 図―4 9月11日の汚染雨水漏えい場所

 漏れ出した汚染水からは1リットル当たりで
  セシウム137: 5 ベクレル
  全ベータ  :1200 ベクレル
の放射性物質が見つかったそうです(19)。
 翌日の9月12日午前11時30分頃にも、現場パトロールを行っていた東電社員様が、9月11日に漏えいが確認された箇所から約10m離れた場所の堰より、汚染水が漏れているのが見つかったそうです(20)。
 東電の発表を見ると「堰」を乗り越えて汚染水が漏れたのでなく、「堰」の隙間から汚染水が漏れた感じです。なんか堰が劣化し隙間ができた感じです。原発事故から4年半で、事故処理の為に作った設備の劣化が進んでいるようです。これからも新たなトラブルがいろいろ出そうです。



3.福島第一汚染水 80万立方メートル到達
 東京電力の9月11日の報道発表(21)を集計したら、福島第一原発の汚染水の総量は80,3417立方メートルに達し80万立方メートルに到達しました。
 福島第一原発では日々、汚染水が増えています。
 日々増え続け80万立方メートルを超えた汚染水
  ※(22)を集計
 図―5 日々増え続ける福島第一汚染水

 増えた汚染水は汲みあげて汚染水タンクに保管しています(10)(11)。東京電力によれば福島第一の汚染水タンクは101万立方メートルまでありますが、このうち約20万立方メートルは既に殆ど存在しない「濃縮塩水」(21)(23)向けで、実質は80万立方メートルです。今は一部が原子炉やタービン建屋に置いているので、タンクから溢れてはいませんが、今後は汚染水をすべて汲み上げて汚染水タンクに保管することが不可能になりました。

4.サブドレン放流開始―初日は4億ベクレルのトリチウム
 9月14日に福島第一原発の原子炉やダービン建屋の側の井戸から汚染された地下水を汲み上げ海に流す「サブドレン」(24)の汚染水放流が始まりました(25)。
 ※(26)をキャプチャー
 図―6 サブドレン汲み上げ水の放流を報じる福島のローカルTV局(FCT)

 放流初日の汚染水のトリチウム濃度は東電測定で1リットル当たり460ベクレル(27)で、放水量は850立方メートル(28)なので、これを乗じて約4億ベクレルのトリチウムが海に流された事になります。9月14日にも別のサブドレン汲み上げ汚染水の放射性物質の分析結果が発表になったので(29)、まもなく次の放流があります(25)。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 東電の福島第一原発の廃炉の責任者の増田尚宏氏は9月11日に、静岡市で開かれた日本原子力学会秋の大会で講演し福島第1原発の状況について
 「汚染水の処理には一定のめどがついた。これからは汚染水よりも、本当の廃炉に入る。(格納容器内の)デブリ(溶融燃料)の取り出しなどだ」
との考えを示したそうです(30)。でも9月11日もタンク周りの「堰」からは汚染水が漏れ出し、排水路からは汚染雨水が溢れ出しました(31)。トラブル続きの福島原発、福島の方は不安だと思います。
福島県田村地域のピーマンは生産量・販売量ともに第1位と代表の野菜です。たむらのピーマンは、緑が濃く、果肉が厚いのが特徴で、やわらかく甘いと定評でだそうです(32)。福島はピーマンの季節です(33)。福島県は福島産ピーマンは「安全」だと主張しています。でも福島県田村市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
他県産はあっても福島産ピーマンが無い福島県田村市のスーパーのチラシ
 ※(34)を引用
 図―6 福島産ピーマンが無い福島県田村市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月1週)ー下請けさんが宙吊-
(2)2015年9月9日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2015年9月10日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(4)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月3週)-ロボット回収諦めた-
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月2週)―下請けさんがWで死亡―
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―下請けさんが死亡、8月3人目―
(8)【9月10日】東京電力 記者会見 - 2015/09/10 17:30開始 - ニコニコ生放送
(9)
(10)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島第一汚染水増加は日々300トン、実は490トン―
(10)第1原発トイレで60代作業員意識失う、搬送先で死亡確認(福島民友ニュース)
(11)廃炉・汚染水対策ポータルサイト(METI/経済産業省)
(12)第36回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料4 汚染水タンクの堰の運用について【PDF:1MB】」
(13)2015年9月9日H5北エリア堰からの堰内雨水漏えいについて(PDF 1.08MB)
(14)http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150910_03-j.pdf" target="_blank" title="2015年9月10日Cタンクエリア内堰の配管貫通部からの雨水の外堰内への漏えいについて(PDF 660KB
(15)2015年9月11日福島第一原子力発電所H4北タンクエリアの内堰から外堰への雨水の漏えいについて(PDF 417KB
(16)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所H5タンクエリア内堰雨水の漏洩について
(17)東京電力 写真・動画集| Cタンクエリア内堰の配管貫通部からの雨水の外堰内への漏えいについて
(18)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所H4北タンクエリアの内堰から外堰への雨水の漏えいについて
(19)福島第一原子力発電所H4北タンクエリアにおける内堰からの雨水漏えいについて(続報)|東京電力
(20)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力
(21)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第218報)|東京電力
(22)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(23)福島第一原子力発電所1~4号機における滞留水貯留タンク増設計画の原子力規制委員会への報告について(平成26年10月時点)|東京電力
(24)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(25)福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力
(26)福島のニュース 福島テレビ(9月14日ひる放送) FTV8
(27)2015年9月11日サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクの分析結果(PDF 14.2KB)
(28)2015年9月14日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 22.5KB)
(29)2015年9月14日福島第一原子力発電所 サブドレン・地下水ドレン浄化水の分析結果(PDF 14.3KB)
(30)「汚染水処理、一定のめど」 廃炉推進カンパニー・増田氏(福島民友ニュース)
(31)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(9月2週)―港湾内7地点で過去最高―
(32)農業協同組合 JAたむら 福島県田村 [農産物情報]
(33)福島県産夏野菜シリーズ/東京青果株式会社
(34)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/131KB]」
(35)ヨークベニマル/お店ガイド
スポンサーサイト
  1. 2015/09/14(月) 19:45:17|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2週)―茨城のススギは9割でセシウム入り、福島は全数ND― | ホーム | 福島県郡山市の死者数は10%増(対2010年3-8月)、でもいわきは別>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/1559-32f33861
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)