9月23日の読売新聞一面に「汚染土仮置き場 一部返還 南相馬 来春 契約延長できず」との見出しで、南相馬市の除染廃棄物の仮置き場の借地の延長がせきず、地主さんに返さなくてはならなくなったとの記事が出ていました。同様の記事を読売は早朝にネット配信しています(1)。福島の地方二紙の電子版で本件を報じたのは同日の夕刻です(2)(3)。どちらも内容は共同通信と同じなので(4)、共同電の引用だと思います。本件は読売のスクープだと思います。なぜ読売がスクープできたかと言えば関係者(南相馬市職員または貸主)が読売にリークしたからだと思います。そこには中間貯蔵施設の遅れに対する焦りを(=^・^=)は感じます。
福島は福島原発事故でばら撒かれた放射性物質で汚染され原発事故から4年半経過した今も、広い地域で国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えています。

※放射線量は(6)の数値データを(7)に示す方法で9月1日に換算
図―1 福島県南相馬市
それでも福島にばら撒かれた放射性物質を集めて保管する「除染」が実施されています(8)。除染でた廃棄物は仮置き場に3年程度保管した後に、中間貯蔵施設に移動することになっています(9)。

※Google Earthにて作成
図―2 南相馬市仮置き場
以下に福島県の住宅除染の実績をしめします。

※(10)より作成
図―3 福島の住宅除染の実績
3年前の2012年9月位から本格化しています。除染が3年目なら仮置き場も3年目です。中間貯蔵施設に運び出す時期に来ています。ところが中間貯蔵施設の整備が進んでいません(11)。福島の方はイライラしているようです(12)(13)。中間貯蔵施設の早期の整備と除染ゴミの中間貯蔵施設への早期搬入の実現は福島の最重要課題であり総意のような気がします。
9月23日の読売新聞一面に「汚染土仮置き場 一部返還 南相馬 来春 契約延長できず」との見出しで、南相馬市の除染廃棄物の仮置き場の借地の延長がせきず、地主さんに返さなくてはならなくなったとの記事が出ていました。

図―4 9月23日の読売新聞一面
同様の記事を読売は早朝にネット配信しています(1)。福島の地方二紙の電子版で本件を報じたのは同日の夕刻です(2)(3)。どちらも内容は共同通信と同じなので(4)、共同電の引用だと思います。本件は読売のスクープだと思います。なぜ読売がスクープできたかと言えば関係者(南相馬市職員または貸主)が読売にリークしたからだと思います。
なぜ福島県地方二紙(14)(15)でなく「読売新聞」が選ばれたのかに、リークされた方の意図がある気がします。福島の仮置き場が3年が経て「限度」にきていることを「全国」に知らせようとした気がします。そして国にもっと積極的に行動してほしいと!
読売新聞と関係の深い福島中央テレビ(FCT)に借地の延長を拒否した方が出ていました。

※(16)をキャプチャー
図―5 仮置き場の借地の延長を拒否した貸主
読売新聞が記事を書く前に貸主さんとも接触していたのかもしれません。南相馬市職員または貸主がリークと書きましたが、両者が協力してリークしたのかもしれません。福島の方は中間貯蔵施設を切望しているようです。
もう一方の当事者の南相馬市長は地元TV局(FTV)のインタビューに「最初から約束したしたことだから」と話していました(17)。

※(17)をキャプチャー
図-6 仮置き場について話す南相馬市長
他の仮置き場は今の所は当初の約束を守らず使い続ける方向とのことです(18)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
本件で一番の「悪」は最初の約束を守らない安倍出戻り内閣です。何故、仮置き場の保管期限を3年としたか(=^・^=)なりに想像してみました。お役人は2から3年でポストが変わるようです。不倫疑惑を起こした審議官に来歴を見ると
1998年 - ジェトロニューヨークセンター次長
2001年 - 経済産業省通商政策局米州課長
2003年 - 原子力安全・保安院企画調整課長
2006年 - 大臣官房総務課長
2007年 - 資源エネルギー庁電力・ガス事業部長
2009年7月 - 通商政策局審議官
2011年3月13日 - この日より連日、原子力安全・保安院担当として東京電力福島第一原子力発電所事故についての記者会見に臨む
2011年7月15日 - 通商政策局審議官を解かれ官房付に
2011年11月18日 - 環境省水・大気環境局福島除染推進チーム次長(併任)
2013年6月28日 - 経済産業省を辞職
(18)、2から3年でポストが変わっています。3年と約束すれば期限が来たときは別のポストに移っているので責任を追及されることがありません。今回の件は日本の役人の無責任体質を暴露した気がします。こんな役人が事故対応の当たっていては福島の方は不安だと思います。
福島はブドウ狩りのシーズンのようです(19)。福島のブドウは「甘みが強く、濃厚で美味なんだ」そうです(20)。福島県は福島産ブドウを含め「安全」だと主張しています(21)。福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産はありません。

※(22)を引用
図―7 福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
南相馬の汚染土仮置き場、一部返還 読売新聞(2)
南相馬市が汚染土仮置き場返還へ | 国内外ニュース | 福島民報(3)
南相馬市が汚染土仮置き場返還へ 代替地確保進める :主要:福島民友新聞社 みんゆうNet(4)
南相馬市が汚染土仮置き場返還へ 代替地確保進める - 47NEWS(よんななニュース)(5)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(8)
除染情報サイト:環境省(9)
仮置場について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省(10)
除染情報サイト:環境省(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島中間貯蔵施設受け入れ1周年―前に進まず―(12)
【中間貯蔵施設整備】政府が前面に立て(9月10日) | 県内ニュース | 福島民報(13)
【9月17日付社説】中間貯蔵施設/本格稼働へ早く道筋つけよ:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(14)
福島民友 - Wikipedia(15)
福島民報 - Wikipedia(16)
ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年9月23日(水)放送」
(17)
福島のニュース 福島テレビ(9月24日ひる放送) FTV8(18)
西山英彦 - Wikipedia(19)
福島 梨・ぶどう狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま(20)
『心』が伝わるぶどう作り(伊達市) | ふくしま 新発売。(21)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(22)
店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
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- 2015/09/24(木) 19:48:45|
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