食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
①検査数1,525件中6件の基準値超え(全体の0.4%)
②平均は、1キログラム当たり2.4ベクレル、最大420ベクレル(群馬県産サクラシメジ:流通品)。
③基準超の食品が群馬、千葉、山梨で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年9月3週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.410ベクレルの群馬産セシウム汚染キノコが市場に流出、10日間発表しません
市場で販売されている群馬県産の食品4点から、基準値(6)を超えるセシウムが見つかりました。値は1キログラム当たりで
①サクラシメジ 420ベクレル 検査日9月15日
②フウセンタケ 240ベクレル 検査日9月15日
③シシタケ 180ベクレル 検査日9月15日
④マイタケ粉末 120ベクレル 検査日9月16日
です。概ね9月15日に見つかっていたのですが、発表は10日後の9月25日です(3)。勿論、出荷制限もありません。
群馬県の報道発表を見ると(7)①のマイタケ粉末については発表されており(8)、自主回収の告知もありますが(9)、①~③はなにもありません。安倍出戻り内閣はセシウム汚染食品が売られているのに、国民に知らせることを流通を止めることもなにもしません。福島産でも同じ事は起こり得ると思います。
以下に群馬県産のキノコのセシウム検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―2 群馬県産キノコのセシウム検査結果
群馬県産キノコからは基準値を超えるセシウムが度々見つかっています。しかし群馬県は2012年9月を最後に3年間検査をしていません。その後も群馬県外検査で流通品からは基準超えのセシウムが見つかっています。群馬県は危険な基準値超えのセシウム汚染食品を垂れ流しています。
以下に基準値超えを起こしたマイタケ粉末のパッケージを示します。

※(9)を引用
図―3 基準超えを起こしたマイタケ粉末のパッケージ
心当たりの方は参考にしてください。
2.福島産ピーマンはセシウム入り
京都市の検査で福島産ピーマンからセシウムが見つかりました(10)。以下に福島産ピーマンのセシウム濃度を示します。

※1(1)のうちゲルマによる精密検査を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―4 福島産ピーマンのセシウム検査結果
ゲルマによる精密検査について纏めると福島原発事故以降に福島県は435回検査してセシウムがみつかったのはたった1回です。一方、福島県外で検査すると21回検査して3回見つかっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約500億分1です。およそ偶然とは思えません。福島県の検査は他所より低くです。福島産は他所より低くでる検査で安全とされています。
以下に偶然に起こる確率の計算結果をしめします。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(11)による。

3.白河市産のクリは再上昇
福島県白河市は福島県内陸の南部にある市です。白河市はみちのくの玄関口を主張していますが(12)、(=^・^=)は通過点だと思います。

※放射線量は(13)の数値データを(14)に示す方法で9月1日に換算
図―5 福島県白河市
原発事故から4年半以上が経過しましたが、広い範囲で国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(15)を超えています。以下に白河市産クリのセシウム濃度を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―6 福島県白河市産クリのセシウム検査結果
いったんはセシウム濃度は下がったのですが、その後は再上昇に転じました。1キログラム当たりの最大値で見ると
2013年 検出限界未満
2014年 17ベクレル
2015年 29ベクレル
です。福島産の中には1度セシウム濃度が下がっても再上昇する物もあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
・基準超えのセシウム汚染食品が売られても、放置する安倍出戻り内閣
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
これでは福島の方は不安だと思います。
福島県福島市はブドウ狩りのシーズンです(16)。福島県はブドウも含め「福島産」は安全だと主張しています(17)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産がありません。

※(18)を引用
図―7 福島産が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第948報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2週)―茨城のススギは9割でセシウム入り、福島は全数ND―(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
群馬県 - 報道提供資料(8)
群馬県 - 【9月17日】「舞茸茶」の自主回収について(衛生食品課、林業振興課)(9)
最新情報|田園プラザかわば(10)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:1,232KB)⇒No2990」
(11)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(12)
白河市の特性 みちのくの玄関 白河市(13)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(15)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(16)
福島 梨・ぶどう狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま(17)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(18)
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2015/09/25(金) 19:47:39|
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| コメント:1
情報ありがとうございます。毎日の生活に役立っています。まったく報道されませんね。この国の今後はどうなるのでしょうか?とりあえず現実を知るべきと思い見させていただいています。助かっています。福島のじょせんんした袋の流出もほとんど報道されませんね …
- 2015/09/26(土) 21:35:56 |
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- ぶぶ #-
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