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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

とうなった?福島ゲノム調査

 2012年8月に当時の細野豪志環境相は、東京電力福島第1原発事故の被ばくによる遺伝子への影響を調べるため、来年度から福島県民を対象に「全ゲノム(遺伝情報)解析調査」に着手する考えを明らかにした(1)。予算化もされたようです(2)。(=^・^=)もこの結果には注目しています。それから3年たって、調査が進められているのとの情報を見たことがありません。(=^・^=)は福島には遺伝的な影響を示す兆候があり、万が一にも「異常」ありとのデータが出たら困るので調査を止めているようにしか思えません。
 福島には
 「原発事故に由来する放射線被ばくが、<中略>子孫にその影響が及ぶことを懸念している県民が、依然として少なくない現状」
があるそうです(3)。これに対し福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザー・高村昇さんは
  「 広島・長崎の原爆被爆者が被爆後に妊娠し、生まれてきた世代は「被爆二世」と呼ばれています。それぞれの被爆地で被爆二世の方々に健康影響が出ていないかということは大きな問題であり、現在に至るまで長期間にわたる調査が行われてきました。
 調査の結果、現時点で被爆二世について、特にがんやそれ以外の疾患が増加しているということは認められていません。また、内部被ばくが問題となったチェルノブイリでも原発事故から25年が経過した現時点で、事故後に生まれた世代について健康影響は認められていません。」
と説明されています(4)。
 ただ遺伝には孫の代(3世)に現れる「隔世遺伝」があります(5)。このような遺伝は「2世調査」では分かりません。
 こうした不安を解消するためでしょうか?2012年8月に当時の細野豪志環境相は、東京電力福島第1原発事故の被ばくによる遺伝子レベルでの影響の状況を明らかにする福島ゲノム調査を来年度(2013年度)から福島県民を対象に着手する考えを明らかにした(1)。計画によれば2013年より5年間で親子500組の遺伝子を解析し異常の有無を調べるものです(2)
期間の半分が過ぎた福島ゲノム調査
 ※(2)を抜粋
 図―1 福島ゲノム調査の工程表

 調査開始予定から2年半がたち折り返し時点にきているので、中間報告くらいは発表されても良いようですが(=^・^=)が調べた限りそのような情報はありません。なんかいつのまにか忘れらえた感じです。
 この間にも福島ではおかしな事がいろいろと起こっています。蝶の一種のヤマトシジミ(6)やモミの木(7)で異常が見つかっています。福島第一原発に近い福島県内の太平洋沿岸三十キロの範囲で、巻き貝の一種「イボニシ」が東日本大震災後、姿を消したという報道もあります(8)。
放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(9)。通常は女の子に比べて男の子が少し多く生まれます(10)。でも福島では近々の3ヶ月は女の子が多く生まれる奇妙な現象が起こっています(11)。
3か月連続で女の子が多く生まれる福島県
 ※(11)を転載
 図―2 福島の赤ちゃん誕生数

 妊娠期間280日を考えると(12)、福島原発事故以降に懐妊した赤ちゃんは2011年12月くらいから生まれます。そして2013年から福島県自然死産率は1.5倍に上昇しました(13)。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(13)を転載
 図―3 福島県の自然死産率の推移

 福島県のマスコミはセシウムが見つからい事は報道しても、セシウムが見つかったことは報道しません(14)。福島県を代表する夏野菜にキュウリがあります。福島のキュウリは露地栽培が主流ですが、主産地をみると露地栽培に比べ放射能汚染リスクの少ない施設栽培キュウリを中心に検査しています(15)。福島の放射能汚染を隠したい方がいるようです。このような方にとっては放射線の遺伝的影響の調査などはあってはならない気がします。仮に悪い結果が出たとしても対策をとればより「安全」な福島が実現できるのですが・・・

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
前の原子力規制委員長代理の島崎邦彦氏は2014年9月18日の退任会見で、津波想定につて圧力があったともとれる発言をしています(16)。福島の「安全」につても同じ事が起こっているような気がします。これでは、福島の方は不安だと思います。
 福島では大学生が稲刈り体験をしたそうです(17)。福島県は新米の季節です。福島県郡山市産米の全袋検査数は14万袋を超えました。
郡山市がトップの福島全袋検査数
 ※(18)を集計
 図―4 福島県産米の全袋検査数(上位5市)

 福島県郡山市のお米は「あさか舞」といって美味しくて安全だそうです(19)。福島県は福島産は安全だと主張しています(20)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
※(21)を引用
 図―5 福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島で「ゲノム解析」 被ばく調査で環境相表明 - 47NEWS(よんななニュース)
(2)PDF](新)福島におけるゲノム解析による放射線遺伝影響調査(福)
(3)第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間とりまとめ(案) [PDFファイル/265KB]」
(4)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(5)隔世遺伝 - Wikipedia
(6)大瀧研究室 | フクシマプロジェクト
(7)放射線量が特に高い地域でモミの形態変化を調査 | 放射線医学総合研究所(放医研)
(8)東京新聞:消えた「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロ:福島原発事故(TOKYO Web)
(9)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(10)出生性比
(11)めげ猫「タマ」の日記 3ヶ月連続で女の子が多く生まれる福島県
(12)妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」 - All About(オールアバウト)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島マスコミの放射能汚染隠し
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島・須賀川市はキュウリ祭り―検査はたった1件―
(16)めげ猫「タマ」の日記 原子力ムラは津波想定を低くしていた?―島崎委員退任会見―
(17)福大生が小高で稲刈り手伝う ふくしま未来学実践学習 | 県内ニュース | 福島民報
(18)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を10月1日に閲覧
(19)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(20)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(21)イトーヨーカドー 郡山店
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  1. 2015/10/05(月) 19:44:41|
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