めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県飯舘村、2017年4月に学校再開、大丈夫?

 福島原発事故で全村避難している村で2017年4月からの学校を再開をきめたそうです(1)。(=^・^=)なりに計算すると再開後1年で5ミリシーベルト以上の被ばくをしそうです。村長は「村の将来のために学校を再開しなければならない」と訴えたそうですが(1)、学校って村(行政機関)の将来のためでなく、子供達の将来のためにあるのではないですかね?
 福島県飯舘村は福島県北部の山村です。
楢葉町に比べても放射線量が高い飯舘村
 ※(2)の数値データを元に(3)に示す手法で2017年4月1日時点に換算
 図―1 福島県飯舘村と楢葉町

 福島原発事故によって、村は放射能に汚染され避難区域になりましたが、避難がほぼ完了したのが原発事故後3ヶ月過ぎた2011年6月22日です(2)。福島原発事故から逃げ遅れた村です。このためでしょうか、飯舘村民はそれなりの被ばくをしました。以下に原発事故後4ヶ月の福島県内各市町村の平均の被ばく線量を示します。
被ばく線量福島一だった飯舘村
 ※1(4)を集計
 ※2 集計期間は2011年3月11日から7月11日
 図―2 福島県各市町村民の平均被ばく線量(上位5市町村)

 飯舘村の被ばく線量は約4ミリシーベルトで、他の市や町に比べ高く、ダントツの一位です。
 以下に各年の飯舘村の赤ちゃん誕生数を示します。
4ミリシーベルトで出生性比に狂いが生じた飯舘村
※(5)を集計
 図―3 福島県飯舘村の赤ちゃん誕生数

 通常は男の子が多く生まれるのですが(6)、2012年の飯舘村の赤ちゃん誕生数を見ると、男の赤ちゃんは女の子の半分しか生まれていません。統計的に明確な差があります(6)(7)。
 以下の理由により被ばくの影響が強く疑われます。
  ①妊娠期間280日(7)を考慮すると福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるのは2011年12月頃からであり、年別に統計をとれば2012年から現れる。
  ②その後は回復している。避難によって被ばく線量が少なくなり回復したと考えるのが妥当です。
 この現象が図―3に示すように4ミリシーベルト程度の被爆で起こっています。これは4ミリシーベルトの被ばくで男の子と女の子の比率が狂う可能性を示しています。放射線影響研究所は広島・長崎で遺伝的な影響が生じないとする根拠に赤ちゃんの男女の比率に異常がなかったことを上げています(8)。ところが福島県飯舘村では起こったので、飯舘村での遺伝的影響を考えるべきと思います。すくなくとも4ミリシーベルト以上の被ばくで遺伝的影響のリスクを負うのは間違いないと思います。
 以下に2017年4月1日に帰還したとして1年間の被ばく線量の予測を示します。
戻ったら年5ミリシーベルト以上被爆する飯舘村
 ※1 放射線量は(3)のデータより(4)に示す方法で計算
 ※2 被ばく線量は(10)が示す計算式を準用
 図―4 帰還後1年出の被ばく線量

 殆どの場所で年5ミリシーベルトを超えます。2017年4月に学校を再開することは、子供やその父母に遺伝的影響のリスクを負わせることになります。
村長は「村の将来のために学校を再開しなければならない」と訴えたそうですが(1)、学校って村(行政機関)の将来のためでなく、子供達の将来のためにあるのではないですかね? 

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 同じく福島県楢葉町も2017年4月に学校を町内で再開するそうです(11)。これでも不安はありますが(12)、飯舘村よりはマシだと思います。福島県の行政をみていると行政の都合が住民の安全より優先している気がします。福島県の今年の果物の「安全宣言」は放射能汚染が酷い主産地の検査を実施前に概ね出しています(13)。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県いわき市のフラガール皆さんは、まさに福島復興のけん引役です(14)。彼女たちは福島県いわき市産のお米のPRをしています(15)。福島県いわき市産米の全袋検査数は約16万袋になりました(16)。福島県は福島産米は美味しくて「安全」だと主張しています(17)。福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 ※(18)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)飯舘の幼稚園、小中学校 29年4月村内で再開 | 県内ニュース | 福島民報
(2)飯舘村 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(4)第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について - 福島県ホームページ
(5)福島県の推計人口(平成27年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(6)出生性比
(7)めげ猫「タマ」の日記 6月も女の子しか生まれない・福島県飯館村
(8)妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」と週数の数え方 [出産準備] All About
(9)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)楢葉町、小中校再開17年4月 検討委 | 河北新報オンライン 2015/08/0
(12)めげ猫「タマ」の日記 楢葉町の避難指示解除―未来は暗い―
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島県は西洋ナシの「安全宣言」―汚染の酷い主産地は検査していません―
(14)復興けん引、フラガール誕生50年 都内で記念公演へ  :日本経済新聞
(15)いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト
(16)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(17)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(18)平尼子店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2015/10/09(金) 19:41:14|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

行政はどんなに小さな単位だろうとも、自分達が生き残ることしか考えない。
今年のノーベル文学賞を受賞した、ベラルーシの作家でジャーナリストの、スベトラーナ・アレクシエービッチ氏の言葉にも現れている。「最初はチェルノブイリに勝つことができると思われていた。ところが、それが無意味な試みだとわかると、口を閉ざしてしまったのす。自分たちが知らないもの、人類が知らないものから身を守ることはむずかしい。」
  1. 2015/10/09(金) 23:31:55 |
  2. URL |
  3. 武尊43 #mWyI0ZzU
  4. [ 編集 ]

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