福島県福島市の9月中の人口動態が発表になりました(1)。1-9月の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年) 2,106名
原発事故4・5年目(2015年)2,378名
で13%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約2万分の1なので、偶然とは思えません。
同じ福島県内でも会津地方の1-8月の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年) 2,680名
原発事故4・5年目(2015年)2,794名
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
福島県福島市では鼻血は知りませんが(2)、葬式(死者数)は確実に増えています。
福島県福島市は福島県内陸の北部にある市です。

※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で10月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による。
※3 会津地方は(6)にいる。
図―1 福島県福島市と会津地方
図に示す通り福島市は原発事故から4年7ヶ月経っても国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を広い地域で超えています。ICRPが勧告する年間の公衆被ばく限度の年間1ミリシーベルト(8)を原発事故後の僅か4ヶ月で大部分の方が超えました。

※(9)を元に作成
図―2 原発事故後の4ヶ月(2011年3月11日~7月10日)で1ミリシーベルト以上被ばくした人の割合
福島市は福島県内でも農業等の1次産業が盛んな市です。

※(6)を元に作成
図―3 福島県の農業出荷額(上位5市)
福島市の農業は果樹栽培を中心とした農業で、福島産セシウム入り果物(10)をPRするミスピーチなども活躍しています。

※(7)を引用、加筆
図-4 福島市の農業の構成
以下に福島市の各年1-9月の死者数を示し増します。

※(1)より作成
図―5 福島市の死者数(各年1-9月)
原発事故後に増加し、
原発事故前年(2010年) 2,106名
原発事故4・5年目(2015年)2,378名
で13%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約2万分の1なので、偶然とは思えません。
福島県会津地方は図―1に示すように現時点は大部分が除染基準の毎時0.23マイクロシーベルト(7)を下回り、図―2に示す通り原発事故後4ヶ月で1ミリシーベルト以上の被ばくをした方は、それ程には多くありません。福島市に比べれば放射能汚染がマシな地域だと思います。現時点(10月15日)では8月までの統計しか発表されていないので(13)1-8月の死者数を集計すると
原発事故前年(2010年) 2,680名
原発事故4・5年目(2015年)2,794名
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
福島県福島市では鼻血は知りませんが(2)、葬式(死者数)は確実に増えています。でも、放射能汚染が福島市よりマシな会津地方ではこのような事は起こっていません。これは明確な事実です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
福島県県庁所在地の福島市(6)で葬式が増えるようでは、福島の方は不安だと思います。まして福島産は他より低くでる検査で「安全」とされ出荷されます(14)。
原発事故で今も避難区域となっており、かつてはダッシュ村があった福島県浪江町(15)でも稲刈りが始まったそうです(16)。福島県はTOKIOや福島県喜多方市の農家の方が出演するお米のCMを昨日(10月14日)から流し始めたそうです(17)。

※(17)をキャプチャー
図―6 福島県喜多方市の農家が出演する福島産米CM
福島は新米の季節です。福島県は福島産米は美味しくて安全だと主張しています(18)。図―3に示すように福島県喜多方市も農業が盛んな市です。福島県喜多方市産のお米の全袋検査数は喜多方市の人口約5万人(9)の3倍以上の17万袋に達しました(19)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産はありません。

※(20)を引用
図―7 福島産が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果

※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)による。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
推計人口 - 福島市ホームページ(2)
神戸新聞NEXT|医療ニュース|福島の鼻血「内部被ばくか ...2014/07/14(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(5)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
福島県 - Wikipedia(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(8)
1mSv、100mSvの被ばく - 専門家が答える 暮らしの放射線Q&A(9)
第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について - 福島県ホームページ(10)
めげ猫「タマ」の日記 今年(2015年)も、福島産果樹はセシウム入り(11)
ミスピーチキャンペーンクルーについて(12)
統計データ(13)
福島県の推計人口(平成27年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(14)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月2週)―茨城では720ベクレルのセシウム汚染食品が売られている―(15)
販売用コメ収穫 原発事故後初農業再生へ期待 浪江の酒田地区 | 県内ニュース | 福島民報(16)
DASH村 - Wikipedia(17)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ(18)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。(19)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(20)
ヨークベニマル/お店ガイド(21)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
スポンサーサイト
- 2015/10/15(木) 19:43:38|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1