めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(10月4週)―外洋からは相変わらずストロンチウム90等の放射性物質―

 福島第一原発汚染水の10月3週(10月20日から25日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、過去最高濃度(新記録)の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋からは相変わらずストロンチウム90等の放射性物質
 ②港湾内海水から過去最高の全ベータ
 ③地下水バイパス井戸や山側井戸からは高濃度の放射性物質
 ④海岸付近の井戸から過去最高濃度の放射性物質
 ⑤第三者機関とより低い東電のサブドレイン測定結果

1.外洋からは相変わらずの放射性物質
 原発事故から4年7ヶ月を超えましたが、外洋からは相変わらずストロンチウム90等の放射性物質が見つかっています。
原発事故から4年7ヶ月過ぎてもストロンチウム90などの放射性物質が見つかる福島原発沖外洋
※1 (4)(5)(6)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
※5  ストロンチウム90は9月7日採取の海水
 図―1 福島第一原発近傍外洋の放射性物質濃度

以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度を示します。
なかなか下がらない福島第一沖外洋の放射性物質濃度
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度

 あいかわらずトリチウム等の放射性物質が見つかっています。東電は色々と対策を講じているようですが(8)、効果が見えません。

2.港湾内海水から過去最高の全ベータ
港湾内からはもっと高濃度の汚染水が見つかっています。
高濃度の放射性物質が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (5)(9)で作成
  ※2  数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値 
  ※4  SR90はストロンチウム90を示し、採取日は9月 
 図―3 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 このうち3,4号機取水口間の全ベータ濃度の1リットル当たりそれぞれ1500ベクレルは過去最高です。
 東京電力は福島第1原発の港湾内に壁を造り、汚染地下水の海への流出を防ぐ「海側遮水壁」の工事を進めています(10)。まもなく完成です(11)。工事が進んでいるので、汚染水の流れが悪くなり、全体の汚染水濃度が下がっていいはずです。以下に港湾口の2014年と15年9,10月の全ベータ濃度を示します。
去年より高い港湾口の全ベータ濃度
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―4 港湾口の全ベータ濃度

 2014年はこの時期では全数が検出限界未満でしたが、今年は全ベータが度々見つかっています。今の所は「海側遮水壁」の効果は見えません。

3.地下水バイパス井戸や山側井戸からは高濃度の放射性物質
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(12)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(13)(14)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(14)。以下に放射性物質濃度を示します。
高濃度の放射性物質が見つかる地下水バイパスと山側井戸
 ※1 (13)(14)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―5 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度 

この中で(=^・^=)が気になっているのはE-10井戸の全ベータです。 
全ベータが突然に表れたE-10井戸
 ※1(13)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―6 E-10井戸の放射性物質濃度

 これまで全ベータが検出されることはあまりなかったのですが、最近は度々見つかるようになり、今週も確り見つかりました。福島第一原発内では放射性物質の拡散が確実に進んでいるようです。


4.海岸付近の井戸から過去最高濃度の放射性物質
 東京電力は福島第一原発の海岸付近やタービン建屋周りの井戸の地下水の放射性物質濃度を調べています(5)。以下にそこでの放射性物質濃度を示します。
他に比べ低く出る東電のサブドレン測定結果
 図―9 サブドレンのトリチウムの測定結果

  濃度は東京電力と他の機関(東電は第三者機関と呼ぶ)で二重に測定されています。東電の測定が低く出ています。これでは測定に不信感を持つ方もでそうです。
 東京電力はサブドレイン放流水の放水量も公表しています(17)。そこで濃度×放水量の累積でどれだけのトリチウムが放出されたか集計しました。
約45億ベクレルとなった福島第一サブドレンのトリチウム累積排出量
※(16)を集計
 ※1(16)(17)を集計
 ※2 10月24日放出分まで
 図―10 サブドレンのトリチウム累積放出量

 約45億ベクレルになりました。放出が始まったのが9月14日ですから(17)、およそ1日1億ベクレルのトリチウムがサブドレンを通じて福島の海に流されています。これからも続きます。


<余談>

図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 福島の方は不安だと思います。まして福島では
 ①福島産米を避けているところでは葬式(死者数)が減っているのに、避けてない場所では増えています(18)。
 ②女の子が男の子より多く生まれている逆転現象(19)
等の現象が起きています。それでも福島県は福島産は安全であり、福島産を避ける行為は「風評被害」と主張しています(20)。でも福島県民の受け止めは違うようです。福島県郡山市産米の全袋検査数は72万件を超え、福島県随一です(21)。郡山市のお米は「あさか舞」といって美味しくて安全だと郡山市は主張しています(22)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―11 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(10月3週)―港湾内海水から過去最高の全ベータ―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を8月30日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(9)(3)中の「1~4号機タービン建屋東側および港湾のモニタリング」
(10)海側遮水壁|東京電力
(11)「海側遮水壁」週明け完成へ 当初計画から1年遅れ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(13)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(14)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(15)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(16)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(17)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(18)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていきいき健康生活―福島産米を避けた場所では葬式が減ったー
(19)めげ猫「タマ」の日記 3ヶ月連続で女の子が多く生まれる福島県
(20)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(21)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(22)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(23)2015年10月25日(日)〜10月28日(水)までの鎌倉屋折込チラシ

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  1. 2015/10/25(日) 19:43:23|
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