福島県の人口動態(1)を見たら、福島原発事故で全村避難が続く福島県葛尾村(2)では原発事故から5年目となる2015年3月以降に男の子が一人も生まれていません。この間に女の子は6人生まれているので偶然に起こる確率は64(2
6)の1の1.6%でおよそ偶然とは思えません。
福島県葛尾村は福島県の阿武隈高地の中にある山村です(3)。今は全村が避難区域になっていますが(2)、福島島原発事故前は人口約1,500人に対し5070頭の肉用牛が飼育されており(4)、非常に畜産が盛んだった村です。
※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で10月1日時点に換算

※2 避難区域は(2)による。
図―1 福島県葛尾村
福島県原発事故で当初設定されて区域は福島第一原発から20km圏内の警戒区域と、放射線量が高く年20ミリシーベルト以上の被ばくの恐れがある計画区域(7)がありますが、葛尾村の大部分は計画的避難区域です。計画的避難区域が設定されたのが、原発事故から1ヶ月以上も過ぎた2011年4月22日ですので、避難指示が遅れた村でもあります。
(=^・^=)は以前に葛尾村では女の子しか生まれない旨の記事を書きましたが(8)、その後が気になったので赤ちゃんの葛尾村の男女別の赤ちゃんの誕生数を纏めてみました。

※(1)を集計
図―2 福島県葛尾村の赤ちゃんの誕生数
2014年1月以降に男の赤ちゃんが生まれなくなり殆どが女の子です。2014年1月以降に女の子は14人生まれましたが、男の子は僅か2人です。このような事が偶然におこる確率を計算したら0.3%でした。およそ偶然とは思えません。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(9)。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(10)を転載
図―3 福島県葛尾村の綺麗な女性
でも他に影響がないか心配です。福島県県民健康管理調査によれば
「原発事故に由来する放射線被ばくが、いつか健康に影響を及ぼすのではないかと心配
している(福島)県民、あるいは子孫にその影響が及ぶことを懸念している(福島)県民が、依然とし
て少なくない現状」
があるそうです(11)。
放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(12)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の
二世調査の結果から
「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(13)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(14)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
②自然死産の増加が認められない
ことを上げています。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。

※(15)を転載
図―4 福島県の自然死産率の推移
福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に増加しています。赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
このようなデータが出てくると福島の方は不安だと思います。福島県はいま福島産米のテレビCMを流しています(16)。福島は新米の季節のようです。福島県郡山市のお米の全袋検査数は73万件を超え福島県随一です(17)。福島県郡山市のお米は「あさか舞」といって郡山市は「安全」で「美味しい」そうです(18)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(19)を引用
図―5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(3)
葛尾村 - Wikipedia(4)
福島県葛尾村(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(7)
計画的避難区域(ケイカクテキヒナンクイキ)とは - コトバンク(8)
めげ猫「タマ」の日記 9月も女の子しか生まれない・福島県葛尾村(9)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(10)
めげ猫「タマ」の日記 7月も女の子しか生まれない・福島県葛尾村(11)
第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間とりまとめ(案) [PDFファイル/265KB]」
(12)
放射線の健康への影響は積算線量が決める(13)
放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報(14)
隔世遺伝 - Wikipedia(15)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所(16)
TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。(17)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(18)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市(19)
イトーヨーカドー 郡山店
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- 2015/10/26(月) 19:45:56|
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