福島からの報道によると、旧緊急時避難準備区域への住民帰還の促進を目的に町や村が整備を進めている商業施設の完成が大幅に遅れるそうです(1)(2)。たとえば広野町に設置が計画されているイオンでは
今年4月時点: 夏までに開店(3)
今年10月時点:来年2月か3月(1)
と半年遅れです。
福島原発事故で福島第一原発から30km以内の地域は緊急時避難準備区域指定されました。緊急時避難準備区域といっても「自力避難が困難な子供、妊婦、要介護者、入院患者らについては区域へ立ち入らないよう要請した。このため区域内の保育所、幼稚園、小中学校、高校は休園・休校となり、子供といっしょに避難する家族などが多く」(4)、事実上は避難区域です。
福島県川俣町は福島県北部に位置する山村です(3)。

福島県川俣町は福島県北部に位置する山村です(3)。
※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で10月1日時点に換算
※2 避難区域は(7)による
図―1 旧緊急時避難準備区域
2011年9月30日に解除されたのですが、帰還は進んでいません。図に示す通り広野町と川内村はほぼ全域が緊急時避難準備区域でしたが、広野町に2015年9月末時点で帰還された方は5136人中2329人(全体の約45%)(8)、川内村に帰還された方は7月1日時点で2719人中の1618人(全体の59%)です(9)。
帰還が進まない理由はいろいろとあるようです(10)。図-1に示すように川内村も広野町も除染は終ったのですが(11)、放射線量は大部分で国が除染を必要する毎時0.23マイクロシーベルトを超えたままです。福島第一原発はトラブル続きです(12)。近くに近づきたくない方もいるようです(10)。
そして生活が不便とゆうのもあります(10)。ほぼ全域が緊急時避難準備区域であった広野町と川内村では公設民営の商業施設の計画を進めています。
川内村の商業施設は当初は今年3月末までに完成させる予定のようでした(13)。しかし入札がおこなれたのが今年の5月です(14)。ところが施行管理を受注した業者さんが辞退し、完成は来年2月に以降になるそうです(2)。
広野町の商業施設は今年4月に計画が発表され(15)、夏までに完成予定でした(3)。以下にショッピングセンターの位置をしめします。

※(15)とGoogle Mapにて作成
図―2 広野町のショッピングセンター位置
駅からもそれ程には離れておらず、福島第一に通じる国道6号にめんしています。すぐそばに今年の4月に開校したふたば未来学園(高校)があります(16)。詳しく調べたわけではありませんが、この高校は緊急時避難区域や避難区域のなった場所にある唯一の高校だと思います。避難区域の解除が進み住民が帰還すれば高校生を受けいれる大事な高校です。普通の高校の周りならあるはずの、放課後に高校生が群れれるところが今は無いので、その役割もあると思います。
メインテナントはイオンですが、イオンは
「イートインスペースも設置し、地域住民の方々の憩いの場、帰町された方々や、学生、復興工事に携わる方々など、お買物だけでなく広野町に集うさまざまな人々が楽しめるショッピングセンターを目指します。」
とも広報しています。
今年の夏には開業する予定でしたが
「8、9月の大雨の影響で施設の基礎工事に約1カ月の遅れが出たほか、除染や復興事業に伴う作業員や資材の不足の影響」
により開店が今年2月にずれ込むとのニュースが流れてきました(1)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
福島の復興は思い通りには行かないようです。福島原発事故の被害が深刻でやらなかればならないことが多すぎて、資材や人手がまいなわないようです。これでは福島の方は不安だと思います。まして福島では
①県北地域を中心にで葬式(死者数)が増える(17)
②全村が避難した葛尾村では女の子しか生まれない(18)
等の現象が起きています。それでも福島県は福島産は安全であり、福島産を避ける行為は「風評被害」と主張しています(19)。でも福島県民の受け止めは違うようです。
福島県広野町ではふるさと納税で3万円以上寄付した人に対する町内産コシヒカリの発送が10月23日から始まったそうです(20)。(=^・^=)が知る限り広野町から最も近いチェーン展開するスーパーはいわき市四倉に有るお店だと思います。いわき市は「Iwaki Laiki」なるブランド米があるそうです(21)。でもそこのスーパーのチラシには載ってません。

※(22)を引用
図―3 地元産米が無い福島県いわきのスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市や広野町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
営業開始は16年2月以降 広野・商業施設、大雨で工事遅れ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(2)
川内村複合商業施設完成時期 来年2月末にずれ込む | 県内ニュース | 福島民報(3)
復興・帰町促進動き加速 イオン広野出店へ覚書 | 河北新報2015/04/25(4)
緊急時避難準備区域(キンキュウジヒナンジュンビクイキ)とは ..(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
広野町(9)
7.川内村の状況 - 福島県ホームページ(10)
第4部 精神的損害(27) 広野対象外に疑問 生活再建費支給望む | 東日本大震災 | 福島民報(11)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(12)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月4週)―サブドレイン効果がなかなか見えず―(13)
川内村 | ふくしま復興応援隊(14)
委託第5 7号 川内村複合商業施設新築工事監理業務委託に ...(15)
イオンリテール/福島県双葉郡広野町に今夏出店 | 流通ニュース(16)
福島県立ふたば未来学園高等学校 - Wikipedia(17)
めげ猫「タマ」の日記 福島県県北地域の死者数は9%増、会津は0(対2010年3-9月)(18)
めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない全村避難の福島県葛尾村(19)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ(20)
コシヒカリ発送 広野町ふるさと納税者へ | 県内ニュース | 福島民報(21)
いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト(22)
四倉店 | マルト - 店舗情報
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- 2015/10/30(金) 19:40:30|
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| コメント:1
広野町のJビレッジ近くに凄く良い鉱泉旅館が有ったんだけど、今はどうしてるかなぁ、、。
国道挟んで反対側では息子さん夫婦が民宿もやってたんだよね。あの家の子供なんて未だきっと小中学生だった、と思うんだけど、、。
もう二度と行ける事も無いなァ(悲)
- 2015/10/30(金) 21:45:39 |
- URL |
- 武尊43 #mWyI0ZzU
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