めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(10月5週)―下請けんさがケガ、16件目(2015年)―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、10月5週(10月25日から31日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.下請けんさがケガ、16件目(2015年)
 10月29日午後0時48分頃、福島第一構内で、固体廃棄物貯蔵庫の設置工事をしている下請けさんが、鋼矢板に右手の指を挟みケガをして救急車で運ばれました(2)(3)。治るのに3ヶ月かかるそうです(3)。
 本件で今年に入り福島第一、第二の下請けさんのトラブルは16件、6件では下請けさんが亡くなりました。
 ①1月13日、下請さんが福島第一原発で除染作業をしていたらの頭に、吊り上げ作業中の鉛板が当たり「頭部打撲」、救急車で運ばれました(4)。
 ②1月15日、下請へさんが福島第一原発で汚染水タンク雨水抑制対策工事をしていたら、グラインダーで左手をケガを負い、救急車で運れ、全治2ヶ月のケガ(5)。
 ③1月19日に下請けさんが6島第一の空の汚染水タンクの中に転落し、翌日の20日未明に死亡しました(5)。
 ④1月20日、下請けさんが福島第二の機器を点検中に、機器が動き出し頭を挟まれ死亡しました(6)。
この後で「安全総点検」の為に作業が止まりました(7)。
 ⑤3月 2日、福島第一の化学分析棟で、下請けさん(男性)が作業中につまずいて転び、手首を骨折(5)。
 ⑥4月13日、下請けさんが福島第一で草刈り中にケガをし、ドクターヘリで病院に運ばれ、、入院(5)。
 ⑦4月13日、下請けさんの男性が手足の痺れを訴え、救急車で病院に(5)
 ⑧6月16日、福島第一の多核種除去設備建屋内で、下請けさんが作業中につまずいて転倒し全治3ヶ月のケガ(8)。
 ⑨6月27日、福島第一原発で雨水カバー他設置工事を行っていた下請けさんが指を骨折(9)
 ⑩7月27日午後に福島第一構内で汚染水タンク雨水抑制対策工事にしていた下請けさん(男性)が熱中症(10)
 ⑪8月1日 下請けさんが帰宅途中に東電事務所で死亡(原因が発表されていません)(11)。
 ⑫8月8日 下請けさんがタンクの蓋に頭を挟まれ、死亡(11)
 ⑬8月21日、下請けんさんが福島第一構内の1号機タービン建屋大物搬入口付近で、意識を失い、搬送先の病院で死亡を確認(12)
 ⑭9月 2日、下請けさんが汚染水タンクの梯子を上っていて落下し、宙吊になりケガ(13)
 ⑮9月9日午後12時45分頃、入退域管理棟2階のトイレで、下請けさんが意識不明の状態で見つかり、救急車で病院に運ばたが死亡(14)
 ⑯10月29日、福島第一構内で、固体廃棄物貯蔵庫の設置工事をしている下請けさんが、鋼矢板に右手の指を挟みケガ(本稿)。
 なお東電社員様のトラブルの発表を(=^・^=)は知りません。全員、無事なようです。下請けさんの「安全」も守れない東電が原子力の「安全」を守れるのですかね?

2.サブドレン2ヶ月、効果は見えなのに「効果あった!」と東電、国
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(15)。サブドレンの運用は9月3日から始まったので(16)ほぼ2ヶ月が経過しました。福島県の地方二紙はサブドレン運用前は原子炉やタービン建屋には一日当たり約300トンの地下水が流入しいたが、運用後の10月8日から同15日までの一日当たりの流入量は約130トンに減少したと報じていました(17)(18)。本当かなと思い サブドレンの運用は9月3日から始まったので(16)、9月3日以降の汚染水増加量を去年(2014年)と比較してみました。
サブドレン稼働後も減らない汚染水増加量
 ※(19)を集計
 図―1 福島第一の汚染水増加量

 サブドレンが稼働していない昨年より汚染水の増加が多くなっています。
 以下にタービン建屋周り(海側)の水位を示します。
サブドレン稼働で広がった地下水位差
※1(21)を抜粋・加筆
 ※2 色違いは測定場所の違い
 図―2 タービン建屋周り(海側)の水位

 サブドレンの運用開始後に地下水位が下がっている場所もありますが、緑のラインなどは殆ど下がっていません。以下に測定場所を示します。
地下水位観測点
 ※(21)を引用・加筆
 図―3 地下水位の観測点
 
 地下水位が下がっているので、逆流しないようにタービン建屋の水位を下げる必要があります。以下にタービン建屋の水位をしめします。
サブドレン稼働後に下げざるを得なくなったタービン建屋水位
 ※(19)を集計
 図ー4 タービン建屋の水位

 図に示す通り、タービン建屋の水位も下がっています。水の流量は水位でなく落差に依存します(22)。サブドレインの目的は地下水位を下げることでなく、地下水位のばらつきをできるだけ小さくし、全体としてタービン建屋と周囲の地下水位の落差を小さくし汚染水の増加を抑制することになります。単に地下水位が下がっただけでは効果が出ません。
 福島地方二紙のニュースの出所は東電や国のようです(17)(18)。福島でもハロウィンの仮装を楽しんだ方がいたようですが(23)、 東電や国は「偽装」をしたようです。

3.今年の「熱中症」は15人
 福島第一の夏の名物に「熱中症」があります。過酷な労働環境の中で根絶は難しいようです。今年(2015年)の「熱中症」は15人と発表がありました(24)。

4.汚染水漏れの原因は「溶接不良」
 先週に福島第一の「淡水化装置」から汚染水が漏れ出した旨の記事を書きました(1)。原因について「溶け込み不足」すなわち溶接不良(25)との発表がありました(21)。以下に汚染水漏れをおこした部分の断面を示します。
亀裂が入り汚染水漏れを起こした淡水化装置の部品
 図―5 汚染水漏れ部分断面(拡大)

 中央にスジのようなものがあるのがわかるでしょうか?東電の説明によると、溶接不良部分から傷が広がり破断して汚染水漏れにいあったそうです(21)。これについて東電は
 「当該装置は海外で一般産業向けに製造されていたものを、震災直後に緊急に調達(平成23年4月発注)し据え付けたもの。」
と言い訳をしていますが(21)、すると他にも「緊急に調達」した物がありそうなので、同じようなトラブルはこれかも起きそうです。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 トラブル続きの福島第一原発、福島の方は不安だと思います。まして福島では
 ①県北地域を中心にで葬式(死者数)が増える(26)
 ②全村が避難した葛尾村では女の子しか生まれない(27)
等の現象が起きています。それでも福島県は福島産は安全であり、福島産を避ける行為は「風評被害」と主張しています(28)。千葉県の留学生の皆さんが福島県を訪れ、福島県産米の安全性を確認したそうです(29)。
 でも福島の方の受け止めは違うようです。福島県棚倉町は人口約1万5000人程の街ですが(30)、同町産米の全袋検査数は人口の10倍近い14万件を超えました(31)。福島県棚倉町も新米のシーズンです。でも。福島県棚倉町のスーパーのチラシには米を含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(32)を引用
 図―6 福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(10月4週)―サブドレイン効果がなかなか見えず―
(2)"2015年10月29日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(3)2015年10月31日福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】
(4)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月3週)―安全決起大会したら下請けさんがケガ―
(5)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月3週)-ロボット回収諦めた-
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(7)中長期ロードマップ|東京電力中の「2015年7月30日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第20回事務局会議)⇒【資料3-1】汚染水対策スケジュール(9.55MB)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(6月3週)―下請けさんがケガ―
(9)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発―2週連続で下請けさんがケガ―
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―下請けさんは熱中症―
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月2週)―下請けさんがWで死亡―
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―下請けさんが死亡、8月3人目―
(13)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月1週)ー下請けさんが宙吊-
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月2週)―下請けさんの死亡が今年6人目―
(15)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(16)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(17)地下水流入量減少か 第一原発サブドレン | 県内ニュース | 福島民報
(18)地下水流入170トン減 第1原発・サブドレン計画効果:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(19)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(20)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2015年10月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第23回事務局会議)」
(21)(20)中の「【資料3-1】汚染水対策(5.10MB)」
(22)水力発電所の出力と有効落差の関係
(23)駅周辺“仮装空間”に 郡山でハロウィーンパーティー | 県内ニュース | 福島民報
(24)(20)中の「【資料3-7】労働環境改善(2.34MB)PDF」
(25)溶接 完全溶け込みと不完全溶け込みについて | 技術の森 過去ログ | 挑戦する製造業のために/NCネットワーク
(26)めげ猫「タマ」の日記 福島県県北地域の死者数は9%増、会津は0(対2010年3-9月)
(27)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない全村避難の福島県葛尾村
(28)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(29)県産米の安全確認 千葉大大学院留学生 | 県内ニュース | 福島民報
(30)トップページ | 棚倉町公式ホームページ
(31)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を10月31日に閲覧
(32)エコス棚倉店チラシ情報
スポンサーサイト
  1. 2015/10/31(土) 19:48:24|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島第一汚染水(11月1週)―海側遮水壁の効果が見られず― | ホーム | 福島・公設スーパーは大幅遅れ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/1608-bf329b5b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)