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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

出荷制限中の福島産ユズが売られていた―今年2回目―

 福島からの報道によると出荷制限中の福島市産ユズが販売されていました(1)。あわてたのでしょうか、福島県が検査したら基準値以下ですが確りセシウム入りです(2)。また三島町では検査前のアヅキも販売されていました(4)。今年1月に出荷制限中の福島産大豆を福島県田村市に本社があるシミズストアが販売していたので(6)、またです。福島県は福島産は検査されていて「安全」だと主張していますが(7)、出荷制限中や検査前の物が売られるようではこのような主張は成立しません。
 福島には原発事故によって多量の放射性物質が降り注ぎ(8)、今も広い範囲で国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。
事故から4年8ヶ月経っても汚染地帯が広がる福島県
 ※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(12)による
 図―1 福島県福島市と三島町

 事故から4年8ヶ月以上も経過しましたが、福島は今も放射性物質汚染地帯です。
 原発事故によって降り注いだ放射性物質は福島の農作物を汚染しました。福島産ユズからは、現在の基準値(13)の7倍にもなり1キログラム当たり760ベクレルと680ベクレルのセシウムが見つかっています(14)。このため多くの福島産が出荷制限され現在も続いています(15)。その中に福島市産ユズがあります。
 ところが出荷制限中の福島市産ユズは福島市内のスーパーで売られていました(1)。販売したのは福島県では大手のスーパーチェーンのリオンドールです(1)(16)。
出荷制限中の福島産が売られていたことを報じるFCT
 ※(17)をキャプチャー
 図―2 出荷制限中のユズが販売されていたことを報じる福島のローカルTV局(FCT)

このスーパーチェーンは福島県外にも店舗展開をしています(18)。厚生労働省の発表を見ると(18)福島市産ユズは原発事故以降の4年8ヶ月で2回しか検査されておらず結果は既に記載したように基準値の7倍程度で、極めてリスキーな食品です。福島県はあわてて検査したようです。基準値以下ですが、検査件数はたった1件でしかもセシウム入りです(3)。出荷制限中の福島産の販売が確認されたのは、今年1月に福島県田村市に本社があるシミズストアが出荷制限中の本宮市産の大豆を販売していたので(6)、またです。福島県は出荷制限中の食品の流通を止めることができません。
 以下に福島県楢葉町産のウドのセシウム濃度を示します。
突然に上昇し基準超になることもある福島産
 ※1(19)を集計
 ※2 NDは検出限界未満
 図―3 福島県楢葉町産ウドの検査結果

 図に示す通り、福島産の中には基準値以下の結果が続いても突然に上昇し基準値超えを起こす物があります。福島産の安全を担保するには継続的な検査は絶対に必要です。ところが検査前に出荷されることがあるそうです(20)。
検査前の物が売られていたと報じるFCT
 ※(20)をキャプチャー
 図―4 検査前の福島産が相次いで販売されていると報じる福島のローカルTV局(FCT)

 福島県三島町(旧宮下村と旧西方村)のアヅキも検査をせずに販売されていたそうです(4)。福島県は検査したのですが、検査数は旧宮下村と旧西方村産がそれぞれたった1件です。その代り大豆を検査しましたが、基準値以下ですが6件中3件からセシウムが見つかっています。
 福島県は福島産は検査されていて「安全」だと主張しているようですが(7)、出荷制限中の物や検査前の物が販売されるいうではこのような主張は成立しません。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
(=^・^=)には気になる事があります。以下に今回、出荷制限中のユズが販売された福島市の各年3-10月の死者数を示します。
原発事故後に増え続ける福島市の死者数
 ※(21)を転載
 図―5 福島市の死者数

 原発事故後このような事が偶然に起こる確率を計算したら1.5%なので、偶然とは思えません(21)。福島市では鼻血は知りませんが葬式(死者数)は増えています。このような事は8割の方が福島産米を避けている相馬や南相馬市では起きていません(22)。これでは福島の方は不安になると思います。
 福島県は福島産米のCMを流しています(23)。福島県郡山市のお米は「あさか舞」と言いて安全でおいしいそうです(24)。福島県郡山市産米の全袋検査数は120万件を超え(25)、福島県随一です。福島は実りの秋、そして新米の季節です。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには米を含め福島産がありません。
県外産はあっても福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図ー6 福島産が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)出荷停止の福島市産ユズ販売 食品基準値以下か:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/140941.pdf)
(3)(2)中の「【野菜・果実】⇒平成27年11月18日公表:果実(H27.11.18採取分) [PDFファイル/140KB]」
(4)三島・みしま宿では検査前のアズキなど289袋販売:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(5)(2)中の「【穀類】⇒平成27年11月17日公表:大豆、小豆(H27.11.16-17採取分) [PDFファイル/64KB](http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/140671.pdf)
(6)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年1月)―出荷制限しても販売される福島産ー
(7)検査体制について | ふくしま 新発売。
(8)福島第一原発事故による放射性物質の拡散 - Wikipedia
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(14)食品中の放射性物質の検査結果について(第171報) |報道発表資料|厚生労働省中の「福島県での緊急時モニタリングの結果(野菜類、穀類)(PDF:136KB) 」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001n8hn-att/2r9852000001n8lx.pdf)
(15)食品中の放射性物質の検査結果について(第956報) |報道発表資料|厚生労働省中の「PDF 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:647KB) 」(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000091487_20.pdf)
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島のスーパーのチラシ戦略
(17)ニュース|福島中央テレビ
(18)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年11月18日(水)放送」
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島市の死者数8.3%増(対2010年3-10月)、会津は別
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数は10.2%増(対2010年3-10月)、でも相馬・南相馬市は別
(23)TVCM(ふくしまプライド。「お米 15秒」篇) | ふくしま 新発売。
(24)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(25)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月18日に閲覧
(26)イトーヨーカドー 郡山店
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  1. 2015/11/19(木) 19:52:39|
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