福島県のひらた中央病院が、福島産米を避けていないか否かのアンケート結果を発表しました(1)。一方で、福島県は月毎の死者数を発表しています(2)。そこで福島産米を拒否している方が半分以下の郡山市、三春町について死者数を合計すると
原発事故前年 (2010年3-10月)2,027 人
原発事故後5年目(2015年3-10月)2,206 人
で約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.6%でした。一方で、福島産米を避けると半分以上の方が回答した相馬・南相馬市の死者数を合計すると
原発事故前年 (2010年3-10月)806 人
原発事故後5年目(2015年3-10月)792 人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
福島産の安全性については色々と議論があると思います。概ね安倍出戻り内閣(3)、福島県(4)や東京電力(5)は福島産は安全とし福島を避ける行為を「風評被害」と主張しています。でもこの方達は福島原発事故前は原発は「安全」といっていたような気がします(6)(7)(8)。この方達は過去に「原発は安全」と嘘を言っているので信用して良いか心配です。そこで、本当に安全なのか(=^・^=)なりに調べてみたくなりました。
(=^・^=)の考えた方法は極めて単純で、福島米を拒否しているところと拒否していないところを比較して拒否している所としていない所に差がれば、福島産米は安全とは言えない、差が無ければ「安全」です。
福島県のひらた中央病院のHP(2)に福島県産米を避けていますかとのアンケート調査結果が載っていました。以下に概要を示します。
表―1 「福島産米を避けていますか?」のアンケート結果

以下に各市や町の位置を示します。

※1(9)の数値データを元に(10)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(11)による
図―1 郡山市・三春町、いわき市、相馬市・南相馬市
図に示す通り原発事故から4年8ヶ月過ぎた今も福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(12)を超えた地域が広く広がっています。福島産が本当に安全なのか心配になります。図に示す通り郡山市と三春町、相馬市と南相馬市は隣接しておりこのグループについて死者数を比較してみました。
表―1に示す通り郡山市も三春町も福島産米を避ける割合が半数以下です。死者数を見ると
原発事故前年 (2010年3-10月)2,027 人
原発事故後5年目(2015年3-10月)2,206 人
で約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.6%でした。
一方で福島産米を避ける割合が8割近い相馬・南相馬市について集計すると
原発事故前年 (2010年3-10月)806 人
原発事故後5年目(2015年3-10月)792 人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
福島産米避けていない郡山市・三春町では葬式(死者数)が増えていますが、避けている相馬・南相馬市では増えていません。これは明確な事実です。
以下にいわき市も含めた死者数を示します。
表―2 各市や町の死者数(各年3-10月)
※(2)を集計

いわき市も含め死者数(葬式)の増加率と福島産米を避ける割合から以下のグラフができました。

※表ー1,2の値より作成
図ー2 福島産を避ける割合と死者数の増加率
以下に郡山市・三春町について偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表ー3 偶然に起こる確率の計算結果(郡山市、三春町)
※計算方法は(13)による。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
このようなデータが出てきては福島の方は不安だと思います。福島市のモモの出荷量は11,500トンで全国2位の出荷量ですが、リンゴの出荷量はモモより多く14,700トンです(14)。福島市にとってリンゴもモモも大事な果物です。福島ではリンゴの新品種も開発されたそうです(15)。福島のリンゴは今がシーズンです(16)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(17)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産はありません。

※(18)を引用
図―3 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ(2)
福島県の推計人口(平成27年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(3)
安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ(4)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ(5)
風評被害対策について - 東京電力(6)
安倍晋三 - Wikipedia(7)
福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ(8)
福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力(9)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(10)
めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―(11)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(12)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(13)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(14)
統計データ(16)
県産リンゴ希望の実り 20年越し新品種開発 県果樹研究所 | ホッとニュース | 福島民報(17)
食べ頃カレンダー(18)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(19)
ヨークベニマル/お店ガイド
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- 2015/11/25(水) 19:54:33|
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