めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―福島12ベクレル、茨城39ベクレル、おかしなスズキの検査結果―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。12月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。
  ①検査数1,485件中1件の基準値超え(全体の0.1%)
  ②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大150ベクレル(岩手県産シカ)。
  ③基準超の食品が岩手県で見つかっています。
事故から4年9ヶ月経っても見つかるセシウム汚染食品

   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年12月2週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島12ベクレル、茨城39ベクレル、おかしなスズキの検査結果
 (=^・^=)は以前に福島・相馬のスズキの検査結果が宮城・亘理に比べ値が異様に低い旨の記事を書きました(7)。茨城県との比較が気になります。茨城、福島双方でスズキの検査結果が発表になったので11月以降に採れたスズキについて比較してみました。以下に結果を示します。
茨城より福島が低い、おかしなスズキの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 日付は採取日
 図ー2 福島と茨城のスズキのセシウム濃度

 検査結果をまとめると、1キログラム当たりの値で
  福島県が検査した福島産スズキ
   検査数 12、うちセシウム入り  1、平均1ベクレル、最大12ベクレル
  茨城県が検査した茨城産スズキ
   検査数 16、うちセシウム入り 11、平均5ベクレル、最大39ベクレル
で福島県が検査した福島産スズキは茨城県が検査した茨城産に比べ低い値になっています。汚染源がある福島産が低い値になるなどはおよそ考えにくい話です。偶然に起こる確率を計算したら1.6%なので偶然とも思えません。宮城と比較しても福島は値が低いので(7)、福島県の検査は他に比べ低く出る検査です。
 福島産は他所に比べ低く出る検査で安全とされています。
 以下に偶然に起こる確率の検査結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(8)によります。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
有意差検定表

2.福島、冬野菜の主産地の検査はたった1件
 12月に入り福島も冬野菜のシーズンになったと思います。福島を代表する冬野菜にニラや春菊があるそうです(9)。農林水産省の統計をみると(10)、福島県伊達市がどちらも生産量が福島県内では随一です。以下にニラの生産量を示します。
伊達市が最大の福島のニラの生産量
 ※(10)を集計
 図―3 福島県のニラの生産量

 以下に伊達市等の位置を示します。
セシウム汚染が酷い伊達市、伊達市よりはマシな新地町
 ※1(11)の数値データを元に(12)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(13)による
 図―4 福島県伊達市と新地町

 図に示す様に福島県伊達市は避難地域に隣接し、大部分で国が除染が必要だとする毎時0.23ミリシーベルトを超えており、福島県内でも避難地域を除けば汚染が酷い場所です。確り検査されているか心配です。そこで本年度の検査数を調べたら、ニラ、春菊とも1件でした。でも検査能力が無いわけではなさそうです。以下にニラの本年度の検査数を示します。
伊達は1件、新地は16件、ニラの検査数
 ※(1)集計
 ※2015年12月7日発表分まで
 図―5 福島産ニラの検査数(2015年度)

 図―3に示す様に新地町のニラの生産量は伊達市に比べ、だいぶ少なくなっています。一方で図ー4に示す通り新地町は福島県沿岸部の北にあり、伊達市に比べればセシウム汚染はだいぶマシになっています。
 図―5に示すようにニラの検査は、生産量が多く放射能汚染が酷い伊達市は1件ですが、伊達市に比べ生産量も汚染も少ない新地町は16件です。
 福島産は生産量が多くても汚染が酷い産地を避けた検査で「安全」とされます。このような例として伊達市産いちご(8)、福島市産リンゴ(4)等があることは過去に記事にした通りです。

3.相馬市のヒラメから74ベクレル、その前は12件連続ND
 以下に福島県相馬市産のスズキのセシウム濃度を示します。
急上昇した相馬市産ヒラメのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 日付は採取日
 図ー6 相馬市産ヒラメのセシウム濃度

 11月24日に採れたヒラメから1キログラム当たり74ベクレルのセシウムが見つかりました。その前は12件連続して検出限界未満でした。図―6に示すように突然の急上昇です。このような急上昇は旧大里村(現天栄村の一部)産大豆でも見られたことは過去に記事にした通りです(8)。
 福島産は検出限界未満が続いても突然にセシウム濃度が上昇することがあります。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 これでは福島の方は心配だと思います。まして、福島産野菜や米を避けているところでは、葬式(死者数)は増えていないのに、避けていない所では増えているなんて事実もあります(15)(16)。福島の方の不安はスーパーのチラシにも出ていると思います。
 本文に記載した通り、福島はニラ等の冬野菜のシーズンです。もっとも、福島県福島市のニラは一年中出荷されるそうです(17)。福島県は福島産ニラは「案z年」だと主張しています(18)。でも福島県福島市のスーパーのチラシにはニラも含め福島産青果物はありません。
他県産はあっても福島産青果物が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―7 福島産青果物が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第959報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月1週)―福島産サトイモから15ベクレル、福島県検査は68件全数ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月4週)―宮城・亘理のスズキは23ベクレル、福島・相馬は8件全数ND―
(8)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(9)栄養と美味しさ満点!ふくしまの冬野菜たち! | ふくしま 新発売。
(10)統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103中の「9-2 野菜(葉茎菜類) ⇒福島県」
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(13)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(14)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)めげ猫「タマ」の日記 「福島米」避けていないと所では葬式が9%増、避けた所は増えていない。―原発事故5年目―
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島・アスパラガスの価格差広がる・当然です。
(17)にら - 福島の野菜
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編」
(19)イオン福島店
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  1. 2015/12/08(火) 19:43:38|
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