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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―宮城・亘理は23、茨城は29、でも福島は12ベクレル、おかしなスズキの検査―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。12月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
  ①検査数1、504件中1件の基準値超え(全体の0.1%)
  ②平均は、1キログラム当たり2.2ベクレル、最大140ベクレル(福島県産イワナ)。
  ③基準超の食品が福島のみで見つかっています。
原発事故から4年9ヶ月経っても見つかるセシウム汚染食品
  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2015年12月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.宮城・亘理は23、茨城は29、でも福島は12ベクレル、おかしなスズキの検査
 宮城県亘理町は福島県の直ぐ北側にある町です。
宮城県亘理町と伊達市
 ※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(9)による
 図―2 宮城県亘理町と福島県伊達市

 宮城県亘理町は地図で見ると福島県の直ぐ北にある町です。(=^・^=)は以前に宮城県亘理町や福島県の南に位置する茨城県のスズキの検査結果より福島産スズキのセシウム濃度が低く出る旨の記事を書きました(10)。データが追加になったので以下に示します。
宮城・亘理や茨城に比べ低く出る福島県のスズキの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 日付は採取日
 図-3 10月以降のスズキの検査結果

 福島のセシウム濃度が少なくなっています。纏めると1キログラム当たりの値で
  宮城県検査(亘理町産)平均19.3ベクレル 最大27ベクレル 検査数 4、全数セシウム入り
  福島県検査(福島産) 平均0.77ベクレル、最大12ベクレル、検査数30、うちセシウム入り2
  茨城県検査(茨城産) 平均4.41ベクレル 最大39ベクレル、検査数41、うちセシウム入り20
 です。汚染源のある福島が近隣の宮城県亘理町や茨城県より低く出ておます。このような事が起こる確率を計算したら一万分の1以下です。偶然を主張するのは無理があります。
 福島県の検査は宮城や茨城に比べ低く出る検査です。福島産は他所より低く出る検査で安全とされ出荷されます。

 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(11)によります。
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
  (a)対宮城・亘理
有意差検定表(対宮城・亘理)

 (b)対茨城
有意差検定表(対茨城)

2.基準値超えも「安全」を喧伝する福島県
 福島原発事故によって福島には大量の放射性物質が降り注ぎました。福島第一から噴出した放射性物質の総量を(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(12)(13)(14)。図-1に示すように福島県伊達市では原発事故から4年9ヶ月過ぎた今も国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト超える(15)の場所が広く広がっていいます。多くの方が福島産を恐れこれを避けるのは当然のことだと思います。これに対し福島県は福島産は検査されていて安全であると主張し、検査で「安全が確認」されたと称する品目を公表しています(16)。その中に干柿が追加されました(17)。
福島産干し柿は安全と主張する福島県
 ※(17)を抜粋
 図-4 干柿が検査で安全が確認されたと主張する福島県

 以下に福島県の柿の生産量を示します。
伊達市が最大の福島の柿の生産量
※(18)より作成
 図-5 福島県の柿の生産量

 伊達市がトップです。そこで伊達市産干柿のセシウムの検査結果を調べてみました。
4年連続で基準値超えをしている福島県伊達市産干し柿
※1(1)より作成
 ※2 日付は製造日
 図-6 福島県伊達市産干柿のセシウム濃度

 2012年以降に検査があり4年連続で基準値の1キログラム当たり100ベクレル(6)を超えています。しかしながら福島県伊達市の干し柿は出荷制限の対象にはなっていません(19)。
 福島産は基準値超えが見つかっても「検査で安全が確認された」と喧伝されます。

3.南相馬市産ブロッコリーのセシウム濃度が急上昇
 以下に福島県南相馬市産のブロッコリーのセシウム濃度を示します。
突然上昇した南相馬市産ブロッコリー

 突然上昇し基準値ギリギリの1キログラム当たり62ベクレルです。
  福島産はセシウム濃度が急上昇する事もあります。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・基準値超えが見つかっても「安全」が喧伝される福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 ・検査されないまま続々と収穫が始まる福島産
まして福島産米を避ける人が多い相馬や南相馬市では葬式(死者数)が増えていないのに、避ける人が半数以下の郡山市では増えています(10)。これでは福島の方は心配だと思います。
 もうすぐクリスマスです。イチゴケーキを楽しみにしている方も多いと思います。福島県棚倉町でもイチゴの収穫が始まったそうです(21)。棚倉町当たりのイチゴは甘みが濃厚だそうです(22)。福島県は「風評被害払拭」と称し福島の女子短大生を使って福島産イチゴスイーツの試食会を開いたそうです(23)。
福島産イチゴスイーツについて説明する女子短大生
 ※(23)をキャプター
 図-8 福島産イチゴスイーツについて説明する女子短大生

 福島県棚倉町はイチゴの季節にはいったようです。でも福島県棚倉町のスーパーのチラシにはイチゴも含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―9 福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第960報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―福島12ベクレル、茨城39ベクレル、おかしなスズキの検査結果―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(9)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島県郡山市の死者数10.1%増、原発事故5年目の3-11月、相馬・南相馬は別
(11)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(14)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)(15)中の「くだもの編」
(18)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県 」
(19)(3)中の「(参考3)⇒PDF 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:818KB)」
(20)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2015年12月14日(月)放送」
(21)福島のニュース 福島テレビ(12月11日ひる放送) FTV8
(22)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2015/12/15(火) 19:46:39|
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