めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―2016年もセシウム汚染食品は健在―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。今年(2016年)の食品中の放射性セシウムの検査結果の最初の発表があったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。昨年に続き今年もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
  ①検査数877件中1件の基準値超え(全体の0.11%)
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大120ベクレル(岩手県産シカ)。
  ③基準超の食品が岩手県で見つかっています。今年(2016年)もセシウム汚染食品は健在です。
2016年も見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年1月2週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.茨城39ベクレル、福島・いわき市は全数ND、おかしなスズキの検査結果
 福島県いわき市は福島県沿岸部最南端にある市で、南側は茨城県に接しています。
2016年も汚染地帯が広がる福島
※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で1月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(9)による。
 ※3 会津は(10)による。
 図-2 本記事で取り上げる福島県内の市町村

 以下に福島県が検査した福島県いわき市と茨城県が検査した茨城県産スズキの2015年10月以降のスズキの検査結果を示します。
茨城に比べ低く出る福島県いわき市のスズキのおかしな検査結果
 ※1 (1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
 ※3 日付は捕獲日
 図-3 いわき市と茨城県のスズキの検査結果

 福島県が検査したいわき市産スズキは20件全てで検出限界未満(ND)ですが、茨城県が検査した茨城産スズキは検査51件中39件でセシウムが見つかっており、最大は1キログラム当たり39ベクレルです。検査結果を見る限り福島産スズキのセシウム含有量が低くなっています。汚染源に近いいわき市産の方が高いはずですが、おかしな検査結果です。どちらかが間違っています。いわき市産スズキの検査は福島県農業総合センターが実施しています。茨城県産スズキの検査は茨城県外の(公財)海洋生物環境研究所が実施しています。ここは茨城県外の検査も実施しておりその一つに群馬県前橋市の赤城大沼のワカサギがあります。以下に赤城大沼のワカサギの検査結果を示します。
他機関と同じ値が出る茨城産の検査機関
 ※1 (1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
 ※3 日付は捕獲日
 図-4 赤城大沼の検査結果

 この検査はいであ(株)も実施しています。検査結果を比べると1キログラム当たりの平均値で
   (公財)海洋生物環境研究所 62ベクレル
   いであ(株)        59ベクレル
でほぼ一致しています。違う検査機関が同じように間違うとは考えにくいので、(公財)海洋生物環境研究所の検査は正しいと言えます。一方で野生鳥獣を除く福島産農林水産物の検査は全てを福島県農業総合センターが実施しており、ここは福島産以外の検査は実施していないので、比較ができません。福島県農業総合センターは福島県農林水産部所属であり(11)中立性にも疑問があります。
 福島産は他より低く出る検査で安全とされています。

2.もうすぐイチゴの日、汚染の酷い最大産地は検査しません。
 1月15日はイチゴの日です(12)。福島は全国有数のイチゴの産地だそうです(13)。福島もイチゴのシーズンです(14)。検査結果が気になります。以下に福島県のイチゴの生産量を示します。
福島県のイチゴの生産量
 ※(15)を集計
 図―5 福島県のイチゴの生産量

 図に示す通り福島県伊達市は福島県最大のイチゴの産地であり、福島産イチゴの半分近くを生産します。一方で図―1に示す通り、福島県内でも避難地域を除けば汚染が酷い場所です。まして原発事故後に葬式が増えました。各年1から11月中の福島県伊達市の死者数は
  原発事故前年(2010年1-11月)  761名
  原発事故5年目(2015年1-11月) 857名
で、7%増えています。偶然に起こる確率を計算したら1.7%で偶然とは思えません。図-1示す様に福島県伊達市に比べれば汚染が少ない会津では
  原発事故前年(2010年1-11月)  2,997名
  原発事故5年目(2015年1-11月) 3,003名
で殆ど変っていません(16)。
 伊達市産のイチゴが検査されているか心配なので、福島県が運営する検査結果を検索するサイト(17)で福島のイチゴの検査数を調べてみました。
伊達市産は0の福島県のイチゴの検査結果
 ※(17)をイチゴ、イチゴ(施設)にチェックを入れ1月13日に検索・集計
 図―6 福島県のイチゴの検査数

 最大産地で汚染が酷く葬式(死者数)が増えている伊達市の検査結果がありません。伊達市のイチゴの収穫は少なくとも昨年12月上旬には始まっているので(18)、一ヶ月以上も無検査のまま放置されています。なにか不都合があるのではないかと疑いたくなります。
 福島産は汚染の酷い主産地を避けた検査で安全とされています。

3.白河市の菌床シイタケのセシウム濃度が急上昇
 以下に福島県白河市産菌床シイタケのセシウム濃度を示します。
突然上昇した福島県白河市の菌床シイタケのセシウム濃度
※1 (1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
 ※3 日付は捕獲日
 図-7 福島県白河市産シイタケのセシウム濃度

 しばらくは検出限界未満(ND)が続いていたのですが、突然にセシウムが見つかるようになりました。
 福島産はセシウム濃度が突然に上昇する事があります。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が突然に上昇する事がある福島産
 これでは福島の方は不安だと思います。伊達市ほどの大産地ではありませんが、福島県棚倉町近辺でもイチゴが作られています。このあたりのイチゴは甘みが濃厚だそうです(19)。でも福島県棚倉町のスーパーのチラシにはイチゴも含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図-8 福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第963報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2015年)―福島産、他所で測れば10倍に!―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(9)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)福島県 - Wikipedia
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)1月15日 いちごの日|なるほど統計学園
(13)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(14)ベジフルカレンダー - JA伊達みらいのホームページ
(15)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島県伊達市10周年―未来は暗い―
(17)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(18)聖夜彩る甘~い香り 霊山でイチゴ収穫本格化 | 県内ニュース | 福島民報
(19)みりょく満点いちご【とちおとめ・ふくはる香】 | JA東西しらかわのブログ
(20)エコス棚倉店チラシ情報
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  1. 2016/01/13(水) 19:46:55|
  2. -
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