めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県郡山市の死者数10.4%増、原発事故5年目の3-12月、いわき市は別

 福島県郡山市が12月中の人口動態を発表しました(1)。それを集計する3-12月の死者数は
  原発事故前年(2010年3-12月) 2,359人
  原発事故5年目(2015年3-12月)2,604人
で10.4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.05%なので偶然とは思えません。
 福島県いわき市の発表(2)を3-12月まで集計するといわき市の死者数の合計は
  原発事故前年(2010年3-12月) 3,246人
  原発事故5年目(2015年3-12月)3,3816
で増えていますが、偶然に起こる確率を計算したら10%なので統計の誤差範囲です。
郡山市もいわき市も人口30万人台(郡山市約34万人、いわき市約35万人)の市ですが、コメの全袋検査数を見ると郡山市135万件、いわき市53万件で郡山市の方が米作りが盛んです。
  福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(4)(5)(6)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
原発事故から5年近く経っても広い範囲で除染が必要な福島県
 ※1(7)の数値データを元に(8)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(9)による
 図―1 福島の放射線量分布

 原発事故から4年10ヶ月が経過しましたが、福島では国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(10)を超えた地域が広く広がっています。
 福島県郡山市は図-1に示す通り内陸にあるので津波被害はありません。郡山市の12月中の人口動態が発表になったので各年3-12月の死者数を集計してみました。
原発事故後に葬式(死者数)が増えた郡山市
 ※1(1)を集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により関連死を含まず
 図-2 郡山市の死者数(各年3-12月)

同様にいわき市についても集計してみました。
原発事故後もそれ程には死者数(葬式)が増えていないいわき市
 ※1(2)を集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により関連死を含まず
 図-3 いわき市の死者数(各年3-12月)

原発事故前年と5年目で纏めると福島県郡山市の死者数は
  原発事故前年(2010年3-12月) 2,359人
  原発事故5年目(2015年3-12月)2,604人
で10.4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.05%なので偶然とは思えません。
 福島県いわき市の死者数の合計は
  原発事故前年(2010年3-12月) 3,246人
  原発事故5年目(2015年3-12月)3,381人
で増えていますが、偶然に起こる確率を計算したら10%なので統計の誤差範囲です。
 以下に福島県13市の福島産米の全袋検査数を示します。
福島県最大郡山市、郡山市の4割のいわき市の福島産米全袋検査数
 ※(12)を集計
 図ー4 福島県産米の全袋検査数(2015年産)

 郡山市がトップで、いわき市は郡山市の4割以下です。人口規模がほぼ同じですので、郡山市はいわき市に比べ米作りが盛んな市です。いわき市に比べ米作りが盛んな郡山市では有意に死者数(葬式)が増え、いわき市ではそのような事がありません。
 (=^・^=)はもっと気になることがあります。以下にひらた中央病院のHPに掲載した福島産米を避ける割合を示します。
 
 表―1 福島産を避ける割合
 ※(13)を集計
郡山市で4割、相馬・南相馬市で8割の福島産米を避ける割合

 郡山市では約4割ですが、相馬・南相馬市では8割近い方が福島産米を避けています。相馬・南相馬市の昨年12月中の人口動態の発表はまだなので、福島県の発表(14)を11月まで集計すると両市の合計で
  原発事故前年(2010年3-11月) 914人
  原発事故5年目(2015年3-11月)900人
で少し減っていますが、統計誤差の範囲です。
 郡山市・いわき市と相馬・南相馬市の死者数(葬式)の増減と福島米を避ける割合を集計すると以下の図ができました。
福島産米を避けない所で増えている死者数(葬式)
 ※(1)(2)(13)(14)を集計
 図-5 福島県産米を避ける割合と葬式(死者数)の増減

 福島県産米を避ける割合が少ないほど、葬式(死者数)は増えています。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事によります(15)。

 表ー2 偶然に起こる確率の計算結果
 (a)郡山市
有意差検定表(郡山市)

 (b)いわき市
有意差検定表(いわき市)

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島県は福島産米は全数が検査されており、福島産米は「安全」だと主張しています(16)。でも(=^・^=)は下記の理由により、福島産米の「安全」は担保されていないと考えます。
 ①福島産米全数・全袋検査は原発事故後に導入された新たな検査です(17)。当然ながら、従来の検査と比較したデータがあって初めて精度が担保されます。この5年間、(=^・^=)はそのようなデータを探しているのですが見たことがありません。少なくとも福島県の担当課のHP(18)では公表されてません。
 福島産米は簡易検査によって、ある値(福島県はスクリーニングレベルと呼んでいます)以下なら「安全」とされそのまま出荷されますが、超えると従前と同じ詳細検査に回されます(17)。福島県はこの値も公表していませんが(16)(18)、検査映像(19)を見ると、1キログラム当たり75ベクレルです。以下に喜多方市産米の詳細検査結果を示します。
全袋検査でスクリーニングレベルを超えても、25(Ba/kg)以下になる喜多方市の福島産米全数・全袋検査結果
 ※(16)をキャプチャー
 図-6 全数・全袋検査の詳細検査結果

 1キログラム当たり25ベクレル以下のものが80件あります。これは簡易検査では1キログラム当たり75ベクレル以上の値が出たはずです。すると1キログラム数十ベクレルの誤差がある事になります。どう見ても基準値の1キログラム当たり100ベクレル(20)に対応する精度はありません。
 ②福島では放射性物質対策としては、「土壌改良材・ゼオライト」と、「放射性物質吸収抑制資材・」散布が行われています(21)。けい酸加里はカリウムの肥料です(22)。セシウムはカリウムと似た性質があるので(23)、カリウムを多く撒くことでセシウムには効果がありますが、他の放射性物質(例えばストロンチウム90)には効果がありません。ストロンチウムはカルシュウムににているので(24)、抑制するにはカルシュウムを撒く必要がありますが、そのような事は無いようです。ゼオライトはセシウム (Cs) やストロンチウム (Sr) など有害物質の交換順位が高いとされなすが、その順位は
 Cs(セシウム) > Rb > K(カリウム) > NH4 > Ba > Sr(ストロンチウム) > Na > Ca > Fe > Al > Mg > Li
です(25)。カリウムを多く撒くことでゼオライトはストロンチウムを吸収することができなくなります。福島の放射性物質対策の実態は「セシウム対策」です。厚生労働省はセシウムだけ検査すれば良いとしています。セシウム以外の放射性物質はセシウムに対する割合を想定し基準値を定めているとの理由です(20)。福島産米はセシウムについてのみ対策が行われているので、実際の割合は「想定」とは違うものになるはずです。
 そして図-6の結果です。これでは福島の方は不安だと思います。
 今日(1月18日)から福島県は福島産米のテレビCMを開始しました(26)。
福島産米のテレビCM
 ※(26)をキャプチャー
 図ー7 福島産米のテレビCM

でも福島県二本松市のスーパーのチラシにはコメも含め福島産はありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―8 福島産が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)郡山市の現住人口/郡山市
(2)地区別 世帯数 ・ 男女別 人口|いわき市
(3)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(6)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(9)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 - 福島県ホームページ
(12)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(13)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(14)福島県の推計人口(平成27年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)ふくしまの恵み安全対策協議会
(17)全量全袋検査 - Wikipedia
(18)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(19)検査体制について | ふくしま 新発売。
(20)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(21)農作物放射性物質低減対策の取り組み - JA伊達みらいのホームページ
(22)けい酸加里の知識
(23)セシウム - Wikipedia
(24)ストロンチウム - Wikipedia
(25)沸石 - Wikipedia
(26)TVCM ふくしまプライド。 「天のつぶ」 篇 | ふくしま 新発売。
(27)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
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  1. 2016/01/18(月) 19:45:32|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

避けた米が何所へ行ったかを考えないとね、、。
沖縄でも売ってるそうだ、、。
  1. 2016/01/18(月) 21:37:06 |
  2. URL |
  3. 武尊43 #-
  4. [ 編集 ]

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