1月27日に第39回特定原子力施設監視・評価検討会が開かれ、福島第一の凍土壁の審査の論点整理が行われました(1)。この中で15の論点が提示され、原子力規制委と東京電力が合意したのは3点のみで、残りの12はこれからの議論とのことでした(2)。申請は1年前の2015年1月23日なので(3)1年経過しましたが、殆ど審査は前に進んでいないようです。このペースでは審査終了にあと4年がかかりそうです。
東京電力と国(資源エネルギー庁)は福島第一原発のタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で取り囲み、汚染水の元となる地下水の流入を抑える「凍土壁」を計画しています(4)。2015年1月23日に原子力規制委に「変更認可申請」をしてから1年以上が経過しましたが(3)(5)、未だにに認可(許可)されていません(3)。に第39回特定原子力施設監視・評価検討会が開かれ、福島第一の凍土壁の審査の論点整理が行われました(1)。論点は15ありますが、
東京電力と原子力規制委員会で合意できたもの:3
東京電力の説明が不十分で原子力規制委員会が合意できないもの:6
東京電力から原子力規制委員会へ説明がされていないもの:6
で全部で15の論点中でこの一年で、合意できなものは3点で12点が残ったままです。
原子力規制委員会と東京電力の議論(6)を聞いていると、原子力規制委員会は東京電力の説明に懐疑的になっているようです。仕方がないことです。以下に2015年12月24日と2016年1月25日に東京電力が発表した汚染水総量の比較を示します。

※1(8)(9)にて策定
※2「ALPS等処理水保有水量」(ALPS処理水とSR処理水の合計)を抜き出し
図-1 2015年12月と16年1月の汚染水量想定(東京電力)
図に示す通り汚染水の増加ペースの想定が僅か一ヶ月で倍以上に増えています。12月以降の実績を踏まえ改定したとは思うのですが、東京電力は一ヶ月先も読めない(読まない?)ようです。
なを2016年4月以降は汚染水の増加ペースが落ちるような見積もりをしていますが、会見(10)を聞いていると、凍土壁の運用を前提にしたものだそうです。でもこれが無理な事はすでに述べた通りです。これからも東京電力の汚染水量の想定は外れ続けます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。東京電力は原子力規制委とゆう専門家の集団にすら説明責任がはたせないようです。これでは福島の方は不安だと思います。
福島県棚倉産米の全袋検査数が約15万件を超えました(11)。人口14,665人の町なので(12)十分な量だと思います。同町当たりのお米は美味しいそうです(13)。福島県は福島産米のテレビCMを流しています(14)。でも福島県棚倉町のスーパーのチラシには米を含め福島産がありません。

※(15)を引用
図ー2 福島産が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県棚倉町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
第39回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会(2)(1)中の「資料2-1 陸側遮水壁の運用に係る設問事項及び評価【PDF:1015KB】別ウインドウで開きます」
(3)(1)中の「参考3 実施計画の変更認可申請の審査状況【PDF:125KB】」⇒「No70」
(4)
陸側遮水壁|東京電力(5)
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について|東京電力(6)(1)中の「会議映像 YouTube」
(7)
中長期ロードマップ|東京電力(8)(7)中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2015年12月24日(廃炉・汚染水対策チーム会合」⇒「 第25回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(14.6MB)」
(9)(7)中の「廃炉・汚染水対策現地調整会議」⇒「2016年1月25日(第29回)」⇒「【資料2】廃炉・汚染水対策現地調整会議 汚染水対策の進捗管理表(12.0MB)」
(10)
【2016年1月25日】東京電力 記者会見 - 2016/01/25 17:30開始 - ニコニコ生放送(11)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(12)
トップページ | 棚倉町公式ホームページ(13)
みりょく満点米 【コシヒカリ・ひとめぼれ】 | JA東西しらかわのブログ(14)
TVCM ふくしまプライド。 「天のつぶ」 篇 | ふくしま 新発売。(15)
エコス棚倉店チラシ情報
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- 2016/01/27(水) 19:46:29|
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