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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県郡山市の死者数9.2%増、原発事故5年目の3-翌年1月、相馬・南相馬は別

 福島県郡山市が1月中の人口動態を発表しました(1)。それを集計する3-翌年1月の死者数は
  原発事故前年(2010年3-11年1月) 2,659人
  原発事故5年目(2015年3-15年1月)2,903人
で9.2%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.1%なので偶然とは思えません。同じ福島県内でも相馬市・南相馬市の死者数の合計を福島県の発表から(2)集計すると
  原発事故前年(2010年3-12月) 1,052人
  原発事故5年目(2015年3-12月)1,024人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 福島県郡山市は福島県の中央部に位置する人口335,915人(1)の市です。
事故から5年近く過ぎても除染が必要な福島
  ※1(3)にて作成
  ※2避難地域は(4)による。
 図-1 福島県郡山市、相馬市、南相馬市といわき市

 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を広い範囲で超えています。同市の米の全袋検査数は約136万袋で(7)、福島県随一です。郡山市は同市産のお米に「あさか舞」と名付け(8)、転入者に配布したり(9)、学校給食で子供達に強制的に食べさせたりと普及活動をしています。その成果でしょうか、ひらた中央病院の発表を(10)を(=^・^=)なりに集計すると、約46%の方が福島産米も福島産野菜も拒否しないとしています(11)。
 郡山市民の健康が心配です。以下に郡山市の各年3月から翌年1月の11ヶ月間の死者数(葬式)を示します。
原発事故後、増え続ける福島県郡山市の死者数
※(1)を集計
 図-2 福島県郡山市の死者数

 図に示す通り福島原発事故後に増えています。
  原発事故前年(2010年3-11年1月) 2,659人
  原発事故5年目(2015年3-15年1月)2,903人
で9.2%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.1%なので偶然とは思えません。
 気になるのが福島産をあまり好まない地域の様子です。相馬市と南相馬市は福島県沿岸部北部に位置し隣り合っています。両市の人口の合計は96,149人(相馬市38,552人、南相馬市57,597人)(2)で郡山市の3割程度です。お米の全袋検査数は両市合計で約16万袋(相馬市約14万袋、南相馬市2万袋)(7)で郡山市の1割程度です。人口は3割ですが、全袋検査数は1割なので郡山市に比べ米作りは盛んではありません。両市の学校給食の食材を見ると南相馬市には「福島産」が見当たりません(12)。相馬市は僅かに同市産のもやしがある程度です(13)。学校給食に福島産を使う事には熱心ではなさそうです。
 同じくひらた中央病院の発表を(10)を(=^・^=)なりに集計すると、約7.1%の方が福島産米も福島産野菜も拒否しないとしています(11)。郡山市に比べ大幅に少なくなっています。
 市独自の発表がないにで福島県の発表から(2)、各年3月から12月までの両市の死者数の合計を示します。
  原発事故前年(2010年3-12月) 1,052人(相馬市338人、南相馬市664人)
  原発事故5年目(2015年3-12月)1,024人(相馬市351人、南相馬市673人)
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 中間に位置するのがいわき市だと思います。いわき市の人口は349,178人で郡山市と同規模ですが、お米の全袋検査数は54万袋で(7)、郡山市の4割程度です。約37%の方が福島産野菜も米も拒否しないとしています(11)。同市の死者数を福島県の発表(2)から集計すると
  原発事故前年(2010年3-12月) 3,246人
  原発事故5年目(2015年3-12月)3,381人
で約4%増えていますが、統計的な差があるとまでは言えません。
 以下に福島産野菜も米も拒否しない割合と葬式(死者数)の増加率を示します。
福島産を避けてない所で増える葬式(死者数)
  ※(1)(2)(10)(11)にて作成
 図-3 福島産野菜も米も拒否しない割合と葬式(死者数)の増加率

なんか福島産野菜も米も拒否しない割合が多いと葬式も増えている感じがします。これでは福島産食べて応援あの世行きです。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島県の地方紙の福島民友は「台湾人にとって福島は『まだ足を踏み入れることができない土地』というイメージだ」と報じています(14)。これでは日本の方は福島に足を踏み入れてもいいような書き方です。でも福島を見ていると福島の方も福島を避けている気がします。
 福島県南相馬市の高校生の皆さんが福島産食材を使ったお弁当を開発し、コンビニで販売したそうです(15)。
福島産で作ったお弁当を販売する高校生
※(16)をキャプチャー
 図-4 自ら開発した福島産食材を使ったお弁当を販売する南相馬市の高校生

 福島県は「風評被害」対策として大相撲の優勝力士に福島産米や福島牛サーロインステーキ、福島県産のニラ、春菊、シイタケ、イチゴ、あんぽ柿の詰め合わせを贈ったそうです(17)。福島産米のテレビCMも流しています(18)。福島では福島産の拡販の試みがなされています。でも効果はいまいちなようです。
 福島県喜多方市のお米の全袋検査数が88万袋を超え(6)、郡山市に次いで福島県第2位です。同市の人口は49,248人なので(19)、十分な量です。喜多方市辺りでは良食味で高品質な米を生産しているそうです。主力はコシヒカリです(20)。同市は阿賀野川水系に属し、下流の新潟より上流にあるので(21)、新潟に比べても美味しいお米が取れそうです。喜多方市は同市産のお米は「安全」だと主張しています(22)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)郡山市の現住人口/郡山市
(2)福島県の推計人口(平成28年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV」
(4)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を2月17日に閲覧
(7)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(8)[PDF]「あさか舞」転入者プレゼント【園芸畜産振興課】(PDF
(9)学校給食のご飯は、郡山産米の「あさか舞」を使用いています
(10)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(2015)―福島産を許容する地域では葬式が10.5%増加―
(12)学校給食食材等放射能分析結果(平成28年2月) - 南相馬市
(13)福島県相馬市教育委員会
(14)【ゆがみの構図-6】海外に届かぬ今の姿 理解促すアプローチ:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)小高商高生が開発 福島県内ローソンで弁当、おにぎり発売へ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(16)スイッチ20160216 TUFchannel
(17)大関・琴奨菊関に「天のつぶ」1トン 『横綱目指して頑張って!』:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)TVCM ふくしまプライド。 「天のつぶ」 篇 | ふくしま 新発売。(36)TVCM ふくしまプライド。 「天のつぶ」 篇 | ふくしま 新発売。
(19)喜多方市ホームページ
(20)JA会津いいで | 農畜産物
(21)阿賀野川
(22)喜多方市の安全・安心の取組に関するチラシ - 喜多方市ホームページ
(23)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2016/02/17(水) 19:43:03|
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