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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月4週)―飯舘イチゴは検査せず―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。
  ①検査数956件
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大69ベクレル(福島県産ババガレイ)
基準超の食品は見つかっていませんが、「安全」とは言えません。

1.福島アカガレイから14.1ベクレル、福島県は28件連続ND
 福島県漁連は試験操業で採れたアカガレイから1キログラム当たり14.1ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(8)。福島県の検査が気になります。以下に昨年(2015年)6月以降の検査結果を示します。
他に比べ低く出る福島県のアカガレイの検査結果
 ※1(1)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 日付は捕獲日
 ※4 福島県漁連は県漁連と略す。
 図-1 福島産アカガレイの検査結果

 図に示す通り福島県の検査は28件連続で検出限界未満(ND)です。どちらかの検査が間違っています。
 先週の記事で千葉・銚子のブリからセシウムが見つかっているのに、福島県が検査した福島・いわきのブリからは見つかっていない旨の記事を書きました(4)。データが追加になったので、茨城県産、千葉県産と福島県が検査した福島産ブリの検査結果を示します。
千葉や茨城に比べ低い福島のブリの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 日付は捕獲日
 図-2 ブリの検査結果 

 千葉や茨城産ブリからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県が検査した福島産ブリからは21件連続でセシウムが見つかっていません。汚染源がある福島産が千葉や茨城に比べ低いなどあり得ない話です。
 福島県の検査は他より低くでる検査です。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。

2.飯舘イチゴは検査せず
 飯舘村(いいたてむら)は、福島県の北東部に位置する村です。福島第一原発の20km圏外にありますが、福島原発事故で村は汚染され5年が経過した今も全村避難が続いています(9)。
福島のイチゴ産地の中で特段に汚染が酷い飯舘村
 ※1(10)の数値データを(11)に示す手法で2月1日に換算
 ※2 避難地域は(12)による
 図-3 福島県飯舘村

 それでも2014年8月からイチゴの出荷が再開されました(13)。今年は村内のビニールハウスで栽培されたイチゴを使ったフレーバードティー(紅茶)「いいたて までいな いちご」の将来的な商品化を検討しているそうです(14)。福島のイチゴ産地で最も汚染が酷い産地です。確り検査されていなければ福島産イチゴは「安全」だとは言えません。
 厚生労働省(1)の発表を見ると、これまでの検査結果は
  2014年7月、2015年4月
の2件で1年近く検査結果がありません。念のために福島県が運営するサイト(15)で検査結果を調べましたが検査結果が出て来ません。
 福島産は汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。飯舘村のイチゴも福島産イチゴです。

3.突然にセシウム濃度が上昇する福島産
 以下に福島産ババガレイのセシウム濃度の推移を示します。
突然に上昇する福島産ババガレイのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 日付は捕獲日
 図-4 福島産ババガレイの検査結果 

しばらく検出限界未満(ND)が続いていたのですが、突然に基準値(6)に近い1キログラム当たり69ベクレルに跳ね上がっています。福島産は突然にセシウム濃度が上昇することがあります。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 韓国・ソウルで計画されていた福島復興イベントが中止に追い込まれました。福島県知事は「残念」と言っています(16)。
中止に追い込まれた復興イベントを「残念」とする福島県知事
 ※(17)をキャプチャー
 図ー5 福島復興イベントが中止を「残念」とする福島県知事

 これについて福島県の地方紙の福島民友は2月23日付けの社説で「(福島)県産の農林水産物をはじめ日本の食品は徹底した検査が行われ、安全な食品しか市場に流通していない。安全性に対する懸念は不要であり事実をまず確認すべきだ。」と主張しています(18)。でも福島の皆様の受け止めは違うようです。福島県相馬市のイチゴ園では2月21日に「ききいちご大会」が開かれたそうです(19)。福島はイチゴのシーズンです。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(20)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図-6 福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第969報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月3週)―福島・いわきのブリは全数ND、銚子は2.8ベクレル―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「漁協によるスクリーニング検査結果」
(8)(7)中の「いわき地区」の29ページ
(9)飯舘村 - Wikipedia
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)復興庁 | イチゴの出荷再開(福島県飯舘村)[平成26年7月31日]
(14)『イチゴの紅茶』商品化へ 飯舘村栽培の夏イチゴ「雷峰」使用:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を2月23日に検索
(16)知事「残念」 韓国の復興イベント中止 | 県内ニュース | 福島民報
(17)福島のニュース 福島テレビ(2月22日ひる放送) FTV8
(18)【2月23日付社説】復興PR行事中止/情報発信力の強化に総力を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(19)21日に「利きイチゴ」大会 相馬の苺組合 | おでかけ | 福島民報
(20)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(21)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
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  1. 2016/02/23(火) 19:48:13|
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