福島県の1月中の人口動態(1)が発表になったので福島県葛尾村の出生数を見たら生まれた2人は全て女の子でした。これでは数が少ないので、原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月から16年1月までの赤ちゃん誕生数を集計すると
男の子 12人
女の子 34人
で、女の子が男の子の3倍近くになっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.1%でおよそ偶然とは思えません。普通は男の子が多く生まれるので(2)異常な事態です。
福島県葛尾村は阿武隈高地の中にある村で、標高500メートル以上の比較的高地であります(3)。、福島原発事故によって全域が計画的避難区域に指定され、今も全村避難が続いています(3)(4)。

※1(5)(6)にて作成
※2 放射線量は2016年2月時点に換算
図-1 福島県の避難区域が主に旧計画的避難区域の町村
避難指示が出たのが原発事故から1ヶ月以上も過ぎた2011年4月22日で(4)、いわば逃げ遅れた村です。原発事故から5年を経た今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(7)。なにか異常がないか心配です。以下に福島原発事故があった2011年3月以降の赤ちゃんの累積の誕生数を示します。

※(1)を集計
図-2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示す通り原発事故から1年を経過した当たりから女の子が多く生まれるようになりました。福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月から16年1月の赤ちゃんの誕生数を集計すると
男の子 12人
女の子 34人
で、女の子が男の子の3倍近くになっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.1%でおよそ偶然とは思えません。2016年1月は二人全てが女の子がこの状況は続いています。
計画的避難区域は他の町や村にも設定されました。主な避難区域が計画的避難区域となったのは他に福島県飯舘村のほぼ全域と川俣町東部です(4)。以下に避難地域が主に旧計画的避難区域であった飯舘村・葛尾村・川俣町の赤ちゃん累積の誕生数を示します。

※(1)を集計
図ー3 飯舘村・葛尾村・川俣町合計の累積の赤ちゃん誕生数
同じく2011年12月から16年1月までを集計すると
男の子 230人
女の子 320人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.01%です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
トラブル続きの福島原発!これでは福島の方は不安だと思います。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(8)をキャプチャ
図-4 福島県川俣町の綺麗な女性
でも他に影響がないか心配です。福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への影響の可能性が高い」と回答しています(9)。
放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(10)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(11)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(12)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(13)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。

※(14)を転載
図―5 福島県の自然死産率の推移
赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
それでも安倍出戻り内閣は葛尾村や川俣町山木屋は安全だとし、避難指示解除の準備を進めています(15)(16)(17)。これでは福島の方は心配だと思います。
福島県福島市などが属する福島盆地は果物の栽培が盛んな地域です(18)。いまはイチゴのシーズンです(19)。イチゴ狩りも楽しめます(20)。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(21)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには、福島産イチゴはありません。

※(22)を引用
図―6 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(23)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
(a)葛尾村

(b)飯舘村・葛尾村・川俣町合計(避難区域が主に旧計画的避難区域である町村)

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
出生性比(3)
葛尾村 - Wikipedia(4)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
めげ猫「タマ」の日記 5年連続でも女の子が特異的に生まれる福島県飯舘村(9)
第22回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年2月15日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間取りまとめ 最終案 [PDFファイル/382KB]」
(10)
放射線の健康への影響は積算線量が決める(11)
放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報(12)
隔世遺伝 - Wikipedia(13)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍(15)
葛尾の準備宿泊延長へ 政府方針 | 県内ニュース | 福島民報(16)
川俣・山木屋地区、準備宿泊延長へ 「避難指示解除まで」軸:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(17)
避難指示解除を目指す飯舘村【東日本大震災パノラマ】Vol.382産経ニュース-2016/02/15(18)
[PDF]くだものづくりがさかんな福島盆地(19)
いちご - みらいのフルーツ - JA伊達みらいのホームページ(20)
福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま(21)
農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(22)
イトーヨーカドー 福島店(23)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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- 2016/02/25(木) 19:52:25|
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-
| コメント:3
これからも読ませていただきます。
上記のブログにリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
- 2016/02/27(土) 15:32:41 |
- URL |
- oops4 #7nflydWA
- [ 編集 ]
oops4 様
お問い合わせありがとうございます。
Q> 上記のブログにリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
A>公表を意図して作成された著作物は作成者から明確な異議の申し立てが無い限り、法的にも倫理的にも引用が自由であると考えています。引用にはリンクも含まれるは当然であるというのが(=^・^=)の立場です。当然ながら(=^・^=)の記事も該当します。
- 2016/02/27(土) 19:50:55 |
- URL |
- mekenekotama #-
- [ 編集 ]